松実ブログ

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ルールを守ることの意味

2008年05月16日 21時14分08秒 | Weblog
 ルールとは規則やきまりのことをいい、さまざまな考えをもった人間が、集団生活をするために必要なもの。もし、なければ動物の世界と同じになってしまいます。ですから、皆さんが安心して生活するために、ルールというのが存在するのでしょう。社会のルール、学校のルール、家庭のルールなど、さまざまなものがありますが、我が松実高等学園はルールという言葉はつかわず、「あなたと学園との約束事」といっています。

***学園との約束事3つ***
 ①法律を守ること
   ・・社会で定められた法律をしっかりと守ってください
 ②自分を大切にすること、相手を大切にすること
   ・・自分を大切にすることができない人間は他人を大切にできるはずがないです。まずは」自分を大切にしましょう。
 ③暴力は絶対にしないこと。
   ・・警察ではない私たちは暴力に暴力で対抗できません。そして、暴力は法律を破り、相手を傷つけます。

 髪の毛を染めようが、ピアスをあけようが、スカートをどんなに短くしようが(もちろん、それを相手が見て迷惑または不快に思うようであれば厳しく指導します)なにをしようと、保護者の確認をとってやることであれば、学園生活に問題ありません。ただ、上の3つの約束は必ず守りなさいと指導しています。もし守れないのであればその責任を自分でとりなさい、と。

 さて、先週、転入してきたばかりの生徒のクラスで、以前通っていた高校でどんなルール(校則)があったのかを興味本位で聞いてみたところ、様々なものがありました。ここでは公開しませんが、どの生徒も、先生(学校)に一方的に押し付けられ、説明もなしに従わせることを嫌がっていました。

生徒「マジでありえない、ほんと騙されたってかんじ!!!」
 S「騙されたって、入学を最終的に決めたのは友達でも親でもなく、あなたでしょ??」
生徒「そりゃ、そうだけど説明会ではそんなこと言ってなかったもん」
 S「ああ、そう・・」
生徒「入学前は、いい事しか言わないくせに、△×♪×○■・・」
 S「そんなに校則が厳しいとは聞いてなかったかもしれないけど、校則がなんで   あるのかわかるだろ?わかるよな?それがなぜ守れないんだ?
生徒「そりゃ、校則で禁止されていることすべてに対して納得していないわけじゃない。ただ、なぜこれはダメなの?ってものまで禁止されているんだよ!!」
 S「それがダメなのには理由があるはず、その説明はあったろ?」
生徒「あったよ、校則は守れ、守れないやつは学校では生活できないって」
 S「それだけ???」
生徒「それだけ」 

「理由を聞いても説明してくれない」という彼らの主張は、納得できるルールであれば従う、そう言っているように私には聞こえました。なぜルール(校則)を守らなければならないか、その意味を説明しないまま、「校則だから、守れ」と指導していたのではまったく生徒の心に響かないでしょう。高校の先生もその意味を説明しているはずです。(していると思いたい・・)
ただ、彼らには届いていなかったのが、少し残念です。ルールを守ること、その意味を説明した上で、しっかりとした態度で教員が向き合えば、生徒は必ず理解してくれるだろうと思っています。

 S

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