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松実ブログ

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しし座の神話のお話

2019年07月17日 12時13分15秒 | Weblog

今年は夏だというのに、真夏日どころか、夏日もありませんね。猛暑の夏も一息ついたのでしょうか。涼しくて暮らしやすいのですが、エアコンなどの季節商品の売り上げが芳しくなく、日本の景気向上には良くないようです。

さて、私は8月生まれなので、しし座のお話をしてみたいと思います。

しし座には一等星のレグルスがあります。この星は、三個しかない春の一等星の中のひとつなので、この星を見つければ、しし座を簡単に見つけることができます。しし座は、紀元前600年頃にはつくられていた言われている古い星座で、黄道12星座のひとつにもなっています。

しし座の神話は、ネメアの森に棲む獅子がヘラクレス退治された話です。ネメアの森には、人食いライオン(しし)が棲みつくようになっていて、村人たちや旅人などを襲っていました。このライオンを退治しようと、何人もの勇者たちが出かけていきましたが、誰一人として帰ってくるものはいませんでした。困った村人たちは神の王であるゼウスに祈ったところ、ゼウスはヘラクレスに獅子退治を命じました。

ヘラクレスはネメアの森へと向かいました。持っている武器は、森の中で一本の樫の木からつくった棍棒だけでした。しばらく歩いていくと、森の一番深いところに、大きな岩穴に辿り着きました。

潜んでいた人食いライオンがヘラクレスが近づいてきたことに気づいて、岩穴から出てきます。その顔の口からは血が滴り落ち、顔中が真っ赤に染まっていました。ヘラクレスは持っていた棍棒で、ライオンの頭を骨も砕けんばかりに殴りつけます。しかし、ライオンの様子は変わることもなく、打ち下ろした棍棒は真っ二つに割れてしまいました。

ライオンは牙をむいてヘラクレスに襲いかかり、前足でヘルクレスを地面に押さえつけました。ライオンの鋭い爪の攻撃をかわしながら、ヘルクレスはやっとの思いでライオンの首をつかまえます。ライオンは暴れまわりましたが、ヘルクレスは決してライオンの首を離しませんでした。ヘルクレスは、三日三晩の間、ライオンの首を絞め続けました。

ヘルクレスの姿は、毛皮を身に着けているところがよく描かれていますが、この毛皮は、このライオンを退治したときのものだと言われています。しかし、ヘルクレスはこれよりも前に、キタイロンの山に棲むライオンも退治していたので、どちらの毛皮なのかはよく分かりません。


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