松実ブログ

松実の教員が書き込んでいます。面白い先生がたくさんいますよ☆

脳の不思議

2017年02月28日 09時00分00秒 | Weblog

歳を取るにつれて1日が早く過ぎ、1年が早く過ぎていくと感じると多くの人が言います。

今年もすでに2か月が過ぎ、来月には卒業式や入学式です。この前、新入生として幼かったはずの生徒が、もう大人の顔をして卒業式を迎えます。確かに時の過ぎるのが早く感じます。

そんな私にも1日が長く感じる時があります。例えば、入学や入社で全く新しい環境に放り込まれた時です。人に聞いたり、入学案内や社則を確認しなければ、何一つできません。不安な時間が過ぎるのは何とゆっくりしているんだろうかと思えます。

手慣れた事であれば、大脳でわざわざ考えなくとも、脊髄反射で処理してしまいますから、時間内で扱える情報や作業は、経験を積めば積むほど多くなっていきます。でも、幼い頃は毎日が初めての事ばかりです。新しい経験が次から次へと起こっていきます。自分では解決できず、友達や親や他人に助けを求めることもあるでしょう。苦しい思いの時は、時間の進み方が遅く感じられてしまうのです。水中息止めとか熱いコップをどれだけ長く持っていられるかとか、友達と競争するときの時間は永遠にも感じます。でも、そういった苦しい時間は楽しい経験の一部でもあるので、子供の頃は楽しくて1日が長く感じられたのでしょう。

しかし、大人になると、楽しさと苦しさは分離されていきます。大脳が楽しく感じている最中には、時間の観念をなくしてしまいますし、苦しい作業は、なるべく意識の外に置いて条件反射でこなそうとします。ですから、大人になると、1日が早く過ぎてしまうのかもしれません。

では、どうやったら、1日を長くてしかも充実して感じられるでしょうか。それは、子供の頃と同じように、苦しくて楽しい作業を多く持つ事でしょう。大げさに考えなくとも、できることはたくさんあります。例えば、いつもの帰宅の経路をわざと間違えてみます。「あれ、この先は行き止まりだ。さて、どうしよう。」と考えている最中に、ふと上を見ると、知らない家の塀の陰に梅の花が咲いているのに気付いて少し匂いを嗅いでみたり、急に物陰から犬に吠えられてドキドキしたり、素敵なカフェを見つけて寄ってみたくなりますが、でも早く帰らないと家族に心配をかけるしなどと考えているうちに、ようやく家にたどり着きます。時間を見るといつもの帰宅時間とそんなに変わっていないのに、色々な経験をしています。

ちょっと困るけど、楽しい経験を増やしていければ、充実した長い一日を過ごしていけるようになるかもしれません。

ちなみに、上の写真は同じ男性の顔をコントラストを変えただけだそうです。左が女性に、右が男性に見えませんか?脳はこれほど騙されやすいのです。上手に自分の脳を困らせて毎日に変化を加えていきましょう。


大抵の日本人は6年以上英語の勉強をするのに、英語が苦手という人が何故多いのでしょう。私もネイティブではありませんから、咄嗟の表現に困る時があります。

例えば、「納豆を食べるのは初めてですか。」と言いたくて、"Is this the first time to eat Natto?"と思いつくと「イヤイヤ、経験の事を聞いているんだから、現在完了形を使ったほうが分かりやすいだろう。」と考え直して、"Is this the first time to have eaten Natto?"と錆びついた文法の知識と照らし合わせているうちに、相手は"Hoon, It's stink."なんて言っちゃってます。「あちゃ~、言えなくなっちゃった。」

こんな時は、"Is this the first time?"だけでいいのです。相手だって、納豆の事を聞かれているんだってわかりますから。あるいは”Taste's good?"でも十分です。要は、日本語でもそうですが、会話では不完全な文章が普通で、それを、言い方を変えたり、繰り返したりしながら、会話が進んでいくのです。重要なのは、会話を続けていくことであって、清書した完全な文章を読み上げることではありません。

"So far, so good." 「まあ、いいんじゃないの。」

これで行きましょう。英会話なんて緊張したらできません。


隠れ素直さん

2017年02月27日 20時13分58秒 | Weblog

みなさん、こんばんは。

来週に卒業式を控えた今日、中等部生徒のうち、4月から高等部に進学するみなさんに対して
入学前講座を行いました。全4回のうち、今日はその第3回目になります。
その中で、高等部ではしばしば取り上げられる「心のコップ」について話をしました。


心のコップとは、物事を肯定的に捉えられるか否定的に遮断するかを表した言葉です。
より簡潔な言葉にすれば、「素直さ」と言っていいかもしれません。



みなさんは素直さを持っていますか?
注意・指摘をを受けた時に素直に受け入れることができているでしょうか。
本来であればいつどんな時でも素直でありたいものですが
私たちは感情によって言動をコントロールされがちであるため、なかなかうまくはいかないものです。
または、素直に受け入れられたとしても、そのことを相手に伝えるということもまた難しいものですね。

高等部にはこの「隠れ素直さん」が大勢います。表面上はそっぽを向きがちですが
しっかりと心を傾け、自分で考えることのできる人たちです。


そうした彼ら彼女らは私たち教員や友だちが困った時にはそっと手を差し伸べ、助けてくれます。
自分のしたことをわざわざ誰かに語るようなこともしませんが
その分、彼ら・彼女らの優しさ、気づかいを痛感させられます。

 

隠れ素直のみなさん、改まって感謝の言葉をかける機会もなかなかありませんが
みなさんの活躍を見聞きする度にいつも嬉しさでいっぱいになります。
こんなにも優しい気持ちにさせてくれて、いつも本当にどうもありがとう。

みなさんの幸せをこれからもずっと応援しています。




 taks


平成28年度社会人講座終了!

2017年02月24日 22時51分39秒 | Weblog

みなさん、こんばんは。

 

 

前回のブログ当番の日もそうでしたが、今日も風が強かったですね。

春が近づいてきているように感じます。

 

 

さて本日は、平成28年度社会人講座の研究発表会を実施しました。

 

昨年度は様々な業界で活躍されている方々を講師としてお招きし、講演をお聴きする形式で実施していましたが、今年度は生徒が主体的に活動する形式に変わりました。

5月末にスタートしてから、生徒自身が興味のあるものについて話し、調べ、資料を作成し、発表をするという形で、受講者はかなり苦戦をしつつ取り組んでいました。

 

その集大成としての研究発表会、お忙しい中見に来ていただいたみなさん、本当にありがとうございました。受講者からは大きな達成感が得られた、自身や他の受講生徒の成長を感じたという声を聞くことができました。

今年度の社会人講座はこれにて終了です。受講生徒のみなさん、本当にお疲れ様でした。

 

 

そして明日は、高等部の保護者会があります。我々教員が日々の教育活動内容や生徒の様子を保護者の皆様にお伝えする貴重な時間です。

大切なお子様を預けていただいている感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。

 

 

保護者の皆様は明日、お待ちしております。

 

そして生徒のみなさんは、来週の月曜日にまた学園で待っています。

 

 

こーへい


エネルギーの使い方

2017年02月23日 21時26分34秒 | Weblog

3月が近づき、春めいてきました。

3年生の卒業までのカウントダウンも始まっています。

春が近づくと、草花だけでなく、われわれ人間も活動的になるような気がします。

このエネルギーに満ちた状態のとき、みなさんは何にその力を注ぎますか?

お金の使い方でいうところの、「生き金、死に金」というのと同じで、エネルギーにも上手な使い方と、ただただ消耗してしまうだけの使い方があると思うのです。

例えば上手な使い方の例としては、新しい趣味を持つ、部活に参加する、ボランティアをするといった自分にとってプラスになることに取り組むこと。

逆に消耗してしまう使い方の例としては、相手の悪いところを見つける、悪口を言う、反抗的な態度をとるなどなど、誰も得をしないことにせっせと取り組むこと。

みなさんはどちらの使い方をしているでしょうか?

せっかく溜まったエネルギーだからこそ、お金と一緒で上手に使えるようになることを願います。

残り少ない今年度の1日1日を笑顔で過ごして、楽しい思い出をたくさんつくってくださいね

 

タナスヅ

 


ラストスパート!!

2017年02月22日 19時54分06秒 | Weblog

みなさん体調は崩していませんか??私は相変わらず体調不良なく、元気に過ごせています^^

(若干、腰が痛いのと、、筋肉痛ですが・・)

 

早いもので、中等部3年生は卒業まで残り学園に通う日数が11日となりました。

期待と不安で始まった4月から、あっという間に卒業を迎えますね。

みんなも実感がわかないと言っていましたが、私もその一人です。

あと少しで卒業。毎日みんなと会えなくなる。そんな風に思う日もたくさんありますが、本当にそんな日がくるのかな?とどこか他人事のようにも思えるのです。

私はこの一年でみんなに何を与え、残せたのか。そんな風に振り返る毎日です。

言いたいことがなかなかうまく伝えられない日もあり、悩むこともありました。今ももしかしたらそうかもしれません。

一人一人に親身になり、助けになりたいという気持ちはあっても、どこか心配したり、行動に移せなかったりする日もありました。

そんな時はいつもみんなのほうから助けてくれて、心が救われたことを思い出し、うれしくおもいます。

私は本当にみんなに支えてもらってたんだなぁと感じることが多くなりました。

感謝感謝です!!

あと残りの日も、思い出に残る日になるように、精いっぱい頑張るので一緒に笑顔の時間を過ごしましょう♪

 

そして、卒業式は、、「あんなこともあったけど、楽しかったね!!」と笑えるような日にしたいものです。

さぁ、ラストスパート!!!!!!

 

ゆか♪

 


命の炎

2017年02月21日 19時51分30秒 | Weblog

最近、命について、考えることがありました。

 

救われた命、生かされた命、

救いたかった命、失われた命、

生き抜くということ、死を迎えるということ、

 小さい命、大きい命、

大事な命、見知らぬ命、

 

「命を大切に」とコトバで標語のように語られるのとは別で、

実感として感じられる命は、心をぐらつかせることがあるのですね。

 

 たとえ、消えてしまった命も、

救おうとしたなら、優しく見守ったなら、向き合ったなら、

その心の中で、そっと灯る炎となるはず。

そうして温かく照らしてくれる炎があるなら、

その命は生まれてきて良かったのだと思う。

生きていることは、幸せなこと、

生きてくれてることは、感謝すべきこと、

今日も、精一杯生きてみましょう。

 

 

(ペットだって家族の一員と思う)マリオより


記憶する

2017年02月16日 21時10分45秒 | Weblog
みなさん、こんばんは。
 
高等部では後期試験2日目でした。
 
ベストを尽くせた人もいれば、一生懸命、取り組んだけど思うようにいかなかった人、それぞれかと思います。
まだ、明日あります!
最後まで諦めず、取り組み自分のベストを尽くして下さい。

試験監督をしながら、ふと自分が高校生だった時のテスト勉強の仕方を思い出しました。
 
午前授業で家に帰り、すぐに寝て19時、20時に起き、
翌日に行われるテストの一夜漬けをして毎回、乗り切っていました。
 
しかしこれは、非常にダメな方法です。
 
一時的に記憶をためることを、短期記憶といいます。
この短期記憶、数分から1週間もすれば忘れてしまうという性質があります。
 
しかし、脳の海馬という部位が、
「この記憶内容は自分の生命にとって重要だ」と判断すると、
「長期記憶」に移行させます。長期記憶は言うまでもなく忘れにくいです。

勉強したことを少しでも多く、長期記憶に保存しておきたいですよね。
その方法のひとつが、復習です。

なぜなら、何度も繰り返し復習することで、海馬が「この記憶内容は生命にとって重要」と判断してくれるからなのです。

明日、今回のテストを終えた後、短期記憶を長期記憶にするために、復習をぜひ行ってみて下さい!

 

A


つまらない人間

2017年02月15日 17時59分02秒 | Weblog

こんにちは。まだまだ寒い日が続いていますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。

高等部本校では、今日から後期試験が始まりました。

学年最後の試験という事で気合を入れて取り組んだ人、

忙しい合間を縫って勉強をした人、不安を抱えながら挑んだ人…

様々な人がいると思いますが、1日目を終えてどんな気持ちでしょうか。

私が松実生だったことは以前ブログでもお話ししましたが

当時の私は、唯一大きな結果を残せる試験を楽しみにしていました。

努力した結果や自分の実力を試すためにもってこいの機会だと私の中では捉えていたのです。

2か月以上前から復習を始め、リポート返却を心待ちにし、

対策プリントが配布される頃には8割以上を解くことができる状態でいるという

早め早め(すぎる?)行動をしている生徒でした。

しかし、私にとって一番100点を取ることが難しい科目がありました。

それが、課題研究という松実高等学園独自のカリキュラムです。

授業では心の根っこを育てるという目的の下、

週3回、自分の考えを養うために様々なお題について考えています。

その授業の試験をいうことは、もちろん“自分の考えを書く”ことが求められます。

例えば「人の命に値段をつけられるのか」という問いに関して

「つけられる」と答えても「つけられない」と答えても、

それはその人独自の考えであるためどちらも答えなのです。

もちろん、その理由付けが必要になりますが「答えのないテスト」ということで

全てのテストで100点を取るという目標を掲げていた私が、とても苦戦した科目でした。

結果、目標は達成できたのですが松実高等学園に在籍した2年間

課題研究を担当してくれていた先生から

「お前はつまらない人間だな」と言われました。

その先生は

「お前が述べた事は100人が聞いたときに、100人全員が“正論だ”と言うだろう。

しかし、そんなものおもしろくない。これが本音なのか?」と言うのです。

そのときの私は何か悟られた気がして

「この先生には何も話すまい」と心に決めました。

ですが、教員となった今、少しだけその言葉の意味が分かるような気がします。

課題研究の試験での下書きを添削してほしいと持ってくる生徒を見ては

そうして培った考え方でさらに成長し、いつかふと、誰かに言われた言葉の意味に

自分で気付く事ができる人になるのだろうなあと想像して嬉しくなるのです。

大人になれば、過去言われた些細な言葉を糧に、心を強く保つことができるのかもしれません。

とりあえずは残り2日!試験を乗り越えよう、松実生。

ふう

 

現在「お前はつまらない」と私に言い放った先生と同じ場で働いています。

何とその先生は、私にその言葉を言った事すら覚えていないと言うのです(笑)

人に影響を与える言葉というのは、意外と普段の会話から生まれるのかもしれません。

私も1人の人間として、教員として、少しでもおもしろい人間になれるよう日々模索中です。


2月14日

2017年02月14日 19時24分50秒 | Weblog

今日は2月14日。いわゆるバレンタインデーです。

自分が大好きなあの人にチョコを渡したり、あるいは大好きな人からチョコを貰えるかどきどきした人も多いのではないでしょうか。

人によっては、甘いものは苦手だからちょっと・・・という人や、作るのが大変過ぎて辛いと思う人もいたかもしれません。

ちなみに、僕は教員になるまで(なっても?)バレンタインデーとは縁遠い生活をしていました。

 

さて、このバレンタインデーがキリスト教の聖人バレンタインに由来することはご存知の方も多いと思います。

死後、恋人たちの守護聖人となった彼の殉教日がそのままバレンタインデーになったわけですね。

せっかくなので、2月14日が他にどんな日なのか調べてみました。

記念日としては、バレンタインデーらしく

・チョコレートの日

・義理チョコの日

あたりが制定されています。

他は、

・煮干しの日

・うまい棒の日

あたりもあるようです。

煮干しは2(に)1(ぼう)4(し)から、うまい棒の日はチョコを貰えなかった人たちが代わりにうまい棒を買占めようとしたことからそうなったようです(非公認かもしれないですね)

それ以外の出来事としては、

今は正月行事でおなじみの箱根駅伝。記念すべき第一回が開かれたのが、1920年の今日でした。

将棋界では、21年前の今日一大事件が起こります。当時25歳の羽生善治さんが主要タイトル七冠全て獲得しました。

他にも、近代日本美術を作り上げた岡倉天心が生まれた日だったりと、探してみると色々なことがある日でした。

 

ではでは

E.Y


バタバタ

2017年02月13日 15時54分21秒 | Weblog

みなさん、週末はゆっくりと過ごせましたか?



僕は、久しぶりに片付けをしました。

去年の4月に春日部へ引っ越してきて、2回目の大片付けでした。

いろいろ整理をしていると、普段では目につかないものがたくさん出てきました。

一度も使っていないノートや賞味期限の切れたインスタント味噌汁、買ってから一度も着ていない服など、ちょっと勿体無いものが多かったです。笑


反対に、普段あたりまえのように使っているものを見つめることもできました。

毎日座っているソファーの凹みやスマホケースの傷など、大きいものから小さいものまで掃除ついでに過去を思い出してみました。


ソファーは、高校生の頃親からの誕生日プレゼントでもらったもので、当時はソファー1つで大人になった気分になりました。
はじめは綺麗に使っていたものの、時が経つにつれ扱いが雑になっていたと思います。

部活でうまくいかずに帰ってきて、バッグを投げたときにできた傷、大学生のときに冗談でダイヴして作ってしまった凹みなど、傷の1つ1つが自分の成長を表しているようでした。

正直、少しだけ、新しいソファーに変えようかなと思っていたところでしたが、愛着が湧いてしまい捨てがたくなってしまいました。

壊れるまで使おうかなと思います。



もしくは、新しいのを買って2台持ちするか。



今回、偶然このような経験ができました。

自分のファインプレーに感謝です。


今後も時々、あたりまえのように使っているものに感謝をしつつ、愛着を湧かせていこうかなと思います。



イケ