松実ブログ

松実の教員が書き込んでいます。面白い先生がたくさんいますよ☆

成長

2009年04月30日 23時30分58秒 | Weblog
先日、高等部3年生を対象にした大学模擬授業&分野別進路ガイダンスが行われ、私も生徒に交じって講義を受けました。久しぶりに学生に戻ったような・・・。新鮮な気持ちでした。

環境科学概論専門で、実際に大学で教鞭を執られている先生の話は非常に興味深いお話でした。

講義中、こんな話が印象に残ります。

「今まで皆さんは、問題は与えられるもの、与えられた問題には必ず唯一の正解があり、正解を知っている人(先生)が採点・評価してくれる。しかし、これからは正解はない。あっても複数ある。それを自分で考える。さらに問題さえ自分が創る。だから、新しい構想を打ち立てる能力、問題発掘能力が問われるんだ。」

 驚きました。

上記の言葉は、課題研究で夢創造支援室のA先生が常々生徒に対して発言している言葉と殆ど同じだったからです。
 
 「正解のない問題」「答えは自分が創る」

 松実で働いて6年。

 この言葉が今、僕を成長させます。

 

 S

ある日

2009年04月28日 22時36分58秒 | Weblog
最近目にした詩の一節。

  「ある日わたしは
   自分を戒め
   引きずってでも
   高めてくれる
   親がいいとおもった

   ある日わたしは
   自分をなぐさめ
   ふところに抱き
   眠らせてくれる
   親がいいと思った

   ある日わたしは
   自分のそばにいて
   なにもせずに
   こたつねこのように
   ねむりくらす
   親がいいと思った 


   ある日わたしは
   もうどうでもよく
   ただひたすら
   わたしの親であり
   いるだけでいいと
   親を思うようになった」


この詩は、表現をすこし変えると、
「親」の部分が「子」、「兄」、「姉」、「妹」、「弟」、「恋人」などに置き換えられるかもしれない。

先週末、友人の家に遊びに行った。
その友人の家は、家族構成も、家族の仲も、雰囲気も、独特なものがあった。

言葉にはならないけれども、家族一人ひとりが、互いにそこに存在してくれるだけで、という想いがあって、胸が打たれた。

家族の形、家族のあり方に正解はない。
よい状態、悪い状態、よい環境、悪い環境、というものはあるかもしれない。
けれども、これが正しい、などという答えはない。

それを生きる家族一人ひとりが、家庭そのものをつくっていくのだろう。

それを幸せだと思うのか、不幸だと思うのか、
感謝の気持ちで過ごすのか、悲しいと思いながらすごすのかは、
その人次第なのかもしれない。

ずっと、家族ってなんだろう?
と思い続けてきたけれど、
ひとつのかけがえない家族の中にちょっとおじゃまして、
この詩を目にして、
ほんのすこし、
自分の中で答えのようなものが見えた気がした。



         あや

バー

2009年04月27日 22時15分14秒 | Weblog

「与えている側が愛情だと思っていても、それを受けている側は必ずしもそれを愛情だとは受け止められないことがあるのです。そのズレはその当人同士の距離が近ければ近いほど悲しいものです。距離が近い人との心のズレは悲しいものです。」

一語一句正確ではないが、去年度に学園主催のシンポジウムにお招きしたK先生が、このように話された。


たいへん生意気な話だが、人の話を聴いていて、「今、この人が話した言葉って、ずっと自分が言いたかった言葉だ。今この人が話したように自分もずっと前から表現したかったんだ。でもなかなか自分の言葉では表せなかった。」と思う瞬間がたまにある。それは読んだ本の中にも見つけることができるが、生の声でその言葉が聞けると何とも言えない感動がある。まさにK先生の言葉は、胸の中のどこかを突かれた気がした言葉だった。


「心のズレ」は対人関係を結ぶ以上は当たり前に生じることだろう。しかし「共感」という言葉があるように何か共通の話題だったり、趣味などの話で意気投合したりする中で、その「心のズレ」は気にならなくなる。むしろ自分とズレるその他人の心を楽しめるようになる。

しかし、大切な場面で生じる「心のズレ」はやはり悲しいし、つらい。

ズレの当事者の一方は「自分のことは誰にも分かってもらえない。」「今、俺が求めているのはそれじゃないんだ。」と考えるし、一方では「なんで私の言うことが分からないんだ。」「これだけ私がやってあげているのに。」となってしまう。

親子、配偶者、友だち、彼氏彼女など。自分を一番分ってもらいたい相手、そして分かってあげたい相手、近づきたい相手との「心のズレ」。それによって広がる「心の距離」。その距離は一度開いてしまうとなかなか埋められない。気がついた時には手遅れになっているなんて話も少なくない。

人と人が離れる一番の原因は「価値観の違い」、「性格の不一致」が挙げられるようだが、生まれも育ちも違う他人どうしが出会って一緒になったり、たとえ家族でもやはり別人格であることを考えると「価値観」も「性格」も異なるのは当たり前だ。そんな大前提はみんな分かっている。だから、おそらくその違いに苦しむのではない。問題は大事な場面での「心のズレ」。つまり修復不可能なズレ、癒すことのできないズレが、やがてヒビとなり決定的な亀裂となる。


相談してくれたある生徒の悩みは、まさにそれだった。

「親はアタシを分ってくれない・・・。」彼女の訴えをすべて聞いたが、ことごとく親との心の行き違いに苦しむ内容だった。

期待の裏返しとなって出てくる親の何気ない一言。彼女の心のエネルギーの状態を考えずつい出してしまう親としての要求。

彼女は泣きながら言った。

「全部アタシの為を思って言ってくれているのは分かってる。でもそれにはまだ答えられないんだよ~。それが悔しくてつらくて・・・」

オイラは教師である以上、全面的に子どもの味方だが、話を聞いていると親の気持ちも痛いほど理解できる。

陸上競技の「高跳び」をやったことがある人は分かると思うが、ある程度の高さまではスイスイと跳び越せるが、ギリギリの高さになるといよいよきつくなる。調子が良ければクリアするし、悪ければ設定されたバーは体のどこかに触れて落ちる。

親の期待や要求も、今の状態で跳び越せる高さと、その子どもが頑張れば跳び越せる高さと、今の状態では到底跳び越せない高さと、粘り強く練習すれば跳び越せる高さなど、いろいろな設定を必要とするのだと思います。

それは我々教員が生徒に設定するバー(期待値)も同じだとは思うが、「心のズレ」が取り返しのつかない亀裂にならないようにとだけは注意したい。

「与えている側が愛情だと思っていても、それを受けている側は必ずしもそれを愛情だとは受け止められないことがあるのです。そのズレはその当人同士の距離が近ければ近いほど悲しいものです。距離が近い人との心のズレは悲しいものです。」


 G 


自分を知る

2009年04月25日 01時34分14秒 | Weblog
 今日、中等部で生涯体育という授業を初めて行った。初回の今日の内容は「自分の体のことを知る」というテーマであった。

 自分の体に関してコンプレックスをもっていない人という人はあまりいないと思う。


 自分の中で嫌いな部分を誰でももっているだろう。私にも多くの嫌いな部分がある。


 そんな中で今日はあえて自分の体を知ってほしいということをみんなにお願いした。


 自分の嫌いな部分から目をそらし、自分をみつめることができない人間には成長がない。そんな思いをみんなに話をした。


 松実には多く偉大な先生がいらっしゃっているが、その中のK先生に聞いた言葉でとても印象に残った一言がある。


 それは


 「人間の体は自分がそうなりたいと思ったように成長していく」


 という言葉である。


 自分がなりたい自分になるためには、そうなりたいと思える自分がいなくてはならない。そのための第一歩は現在の自分を知るということだ。K先生の言葉を聞き、そう思った私の中で、生涯体育のテーマは決まった。


 今日の授業の中で成長期であるみんなにいくつかの測定やゲームを行ったが、それをきっかけに考えてほしい。


 自分を知ることによって、自分を大切にすること。そうなりたいと思える自分を作ること。



 心と体の健康な自分を。



けんた

初等部BBQ!!

2009年04月23日 19時38分22秒 | Weblog
先日谷原校舎松実の森にてBBQを行いました

このメンバーになって初めての共同作業。
4月からの入学者もいる中はたして仲良くできるかなぁ、
包丁を扱うけど指切らないかなぁ火を熾すけどやけどしないかなぁ・・・と正直不安でいっぱいでした
しかしいざ始まってみるとそんな不安もどこへやら
男の子は校庭にある木を拾ってきては、燃えやすいように短く折ってくれ、
汗だらだらになりながら一生懸命うちわで扇いでくれました。
女の子も食材をひとつひとつ丁寧に相手の気持ちを考えて食べやすいようにカットしてくれました
おかげでBBQは大成功 美味しく頂きました。  

一日の中で扇ぎ疲れている子を見ると「交代するよ」包丁を使っていると
「気をつけてね」など優しいことばを耳にする場面も多く見られました。
いつもはわがままを言って先生方を困らせる時もあるけれど大事な時、
共同作業や相手が困っている時にはこんなに優しい言葉や態度を出すことが出来るんだなぁと感動してしまいました
 僕のお肉の味は涙でちょっぴり塩味でした  

明日は大洗水族館・・・ 生物とのふれあいです。みなさんは何を感じ何を思うのでしょう。楽しみです楽しみましょう 遅刻しないようにね                           ひろし

計画と実行

2009年04月22日 19時25分06秒 | Weblog
気候がずいぶんとあたたかになりました。

少し早足で歩くと軽く汗ばむくらいになってまいりましたね。

原っぱの枯草の中からは、緑が湧き出るように増えています。


新しい年度になったことですし、気分の良いこんな日は

いつもより意欲的な活動目標を立ててみるのもいいのかもしれません。

ただ、目標や計画を立てたものの

それが三日ボーズで終わってしまってはあまり意味がありませんよね。

(私事ですが、切手集め、ベルマーク集め、日記、筋トレなど

中途半端にフェードアウトしていったものは、ずいぶんあります)


当たり前のことですが、近道をすると目的地に早く着きます。

これは、距離だけでなく意識の問題でもあるそうです。

近道をしている時は、「近道をしているんだから、いつもより早く着くべきだ」

という思いから、若干早足になるそうです。

せっかく近道を選んだのに、のんびり歩いていつもと同じ到着だったり

いつもより遅い結果になりたくない、無駄にしたくない

という思いがあるようですね。


何事も「よし、やるぞ」という強い意志を持って取り組めれば文句なしですが

途中であきらめてしまいそうな時は

「これを無駄にするわけにはいかないからなぁ」という考えで

(日記であれば高価な装丁の日記帳を買うなど)取り組むのもありかな

と思います。

定額給付金ももらえることですし、いい機会になるかもしれませんね。

    コ

お初です

2009年04月21日 20時15分41秒 | Weblog
昨日に引き続き、はじめまして!
今年の4月にこの学園にやって来たピチピチの新参者です。

私がここへきて、やっとというかまだまだですが3週間経ちました。
毎日、緊張と期待でいっぱいですがなんだかんだ楽しんでやっています。
最近、一日過ぎるのが驚くほど早く、朝起きてからぎょぎょぎょといううちに
辺りは暗闇になっていたりします
え!?もうこんな時間とも思いますけど、これって充実してるということですよね
うんうん、きっとそう


さてさてこんな私ですが、ベテランの先生方から学べることはもちろん学び、
どんどん良いところを盗んでいきたいと思っています。

笑顔を忘れず、心にゆとりを持ちつつ、何事も真剣一発勝負という意気込みで
取り組んでいくことが目標です。

今はブログもグダグダですが、私自身と共にここに投稿する内容にも
成長が見られるよう精進してまいります。


もうすぐ黄金週間です!それまで一緒にハッスルしていきましょう!!

はじめましてみなさん。

2009年04月20日 19時09分07秒 | Weblog

 高等部個別クラス担任のコタケです。はじめまして

今日が初ブログ!! 緊張しています。

4月から教師になりました。授業はもちろんのこと、廊下や多目的ホールなど、さまざまな場所で見かけると思いますが、初・中・高等部区別なく、声をかけてくださいね。

さて、今日は、私の21年度の目標について書きたいと思います。

私の目標は、「成長」することです

教師としても、個人的にも、日々成長して、楽しい生活を送るためにこの目標をたてました。

みなさんの目標は何ですか?? 

これからもよろしくお願いしますね。

コタケ

 

 


ドッキドキのバックバクのワックワクのウッキウキ

2009年04月17日 20時45分16秒 | Weblog
初めまして。高校2B担任のマオリです


そう、担任。
教員生活4年目にして、初めての担任です。
もう担任になると決まってからドッキドキでした

でも今は、不思議と不安は感じていません。
や、正確に言うと始業式の日から感じなくなりました。

新年度の準備をしながら、始業式が始まるまでの日は、
どんな風になってしまうのだろうと考えただけで
心臓がバックバクでした

初めての挨拶どうしよう、名前が出てこなかったらどうしよう、
担任ってなんなんだろう、クラスの子たちに何話そう、

もうドッキドキのバックバク。
このまま心拍数があがったら、口から心臓がでるかと

でも始業式の日。
クラス替えの発表に騒ぐみんなの声を聞いて、
スーッと心臓を強打する不安が消えたのです

去年まで私は、3つの職場を掛け持ち、スナフキンのように
そこかしこをウロチョロしていました。

それが担任になったことで、クラスという
自分の居場所が見つかった感じがしたのです
落ち着く場所が無かった私に、定住する家が見つかったようでした。

そしてこのオリエンテーションの一週間でクラスの子たちと
顔を合わせるうちに、クラスの子たちに何ができるかなぁと、
いろいろなワクワクプランが浮かんできました。

担任が一人熱くなりすぎても仕方ないのですが
ワクワクプランは盛りだくさん。もう、ワックワクです

さらに!
来週からは授業が始まりますね。
クラスの子たち以外の生徒にも出会えると思うと、
もはやウッキウキです。
楽しい授業プランも構想中だからです


そんなこんなで、ドッキドキのバックバクから、
ワックワクのウッキウキになりました

こんな、大きな変化をもたらしてくれたのは、
おいしい食べ物でも面白いテレビでも温かいお風呂でもなく、
他でもない、みなさんの声でした。笑顔でした

さて、来週から、本格的な授業が始まりますね。
そのためにも週末はゆっくり休んでくださいな。

そして元気な姿で、私にパワーをくださいね☆
1年間、よろしくお願いします


マリオ


出会い

2009年04月16日 19時31分48秒 | Weblog
はじめまして 小林 通雄です

今年の4月から念願の松実の一員として、皆さんと同じ時間に、同じ空間で過ごせることを本当にうれしく、頑張っていきたいと思っています。

世界の人口が約68億人、人生80年として、世界中の人々全員と出会うためには一人に対して約0.4秒しか時間がありません。
そんな中、松実で出会えたこと、多くの時間を共有できること、それは素晴らしいことだと思います

私は理科を担当します。もし理科、科学がなっかたら皆さんは生活ができますか?
正直私は自信がありません。電気もない、携帯もコンビニも無い、本来の自然に放り込まれたとき、ひとりで生きていけることができない自信はあります。

人は本来、ひとりでは生きてはいけないものだと私は思います。
共に楽しみ、喜び、支えあって、時にはぶつかりあって…そのことが一番大切なんだと思います。

人と人との関わりや、繋がりといったものが少なくなっている社会で、理科を通していろいろな話をし、当たり前になってしまった現在の生活に対して、あらためて不思議に思い、人と人との支えあいの大切さ、出会いの奇跡について伝えていけたら…と、そんな事を考えています。


他の先生方と違い、うまい話ができませんが とにかく、皆さんに出会えたこと、時間を共有できること、本当にうれしく、楽しみなのです
よろしくお願いします。

みち