でも最近は日本代表の試合をなかなか見ることができずにいます。なにをしているかというと学園のこと、クラスのことばかりを考えています。
ということは、自分は大好きなサッカーを見る以上に松実のことが好きになっているのかなー。
今週で5月は終わりだけど、6月も行事や、やることが盛りだくさん。みんなのために何かを考える時間っていうのは自分にとっては今はかけがえのない時間です。
もちろん休日にはサッカーの試合を見ようと思っています。前回ブログに書いた川島選手は試合に出たのかな。でも試合にでなくても、ピッチにいるだけですごいです。私たちの地元、与野の英雄ですよ!!
さて、前回は最後に昔話をさせてもらいたいということを書きましたが、今回は自分がサッカーをしていて一番感動した話を書きたいと思っています。
私がサッカーをしていて一番感動したのは、自分がプレーをしていた時ではなく、指導者としてサッカーを教えていたときでした。
平成18年4月大学を卒業した私は埼玉県の南部地区にある、とある学校に臨時教員として赴任しました。サッカー部の三年生は9名。さらにレギュラーのほとんどが二年生で、当然体格では劣っている彼らはなかなか試合に勝つことができませんでした。
4月、5月はなかなか試合に勝てない日々。でも練習はたくさんした。彼らは本当にサッカーが好きだったんです。毎日毎日ボールが見えなくなるまで練習していました。自分もそんな彼らに混ざって毎日ボールを追いかけていた。彼らのまなざしは真剣だった。
でも、指導者として未熟な自分・・・。彼らの本気にこたえるには100の言葉をかけてあげるより体当たりでぶつかっていくしかなかったんです。
そんな練習の日々を過ごし、迎えた最後の夏の大会。一回戦、二回戦を勝ち上がり、準決勝。
これに勝てれば県大会に出場がきまる試合で、相手は一年間まったく勝つことができなかった地区でも最強の相手でした。県大会など全く縁がなかった選手たち、相手は最強の相手。選手たちの緊張はいやがおうにも高まっていました。
私は試合が始まる前のミーティングで選手たちに言いました。
「この試合はみんなの努力が実を結んだ最高の舞台だ。この最高の舞台は誰のものでもなくみんながつかみ取ったものだ。いままでやってきたことを思い出して、試合終了の笛がなるまでこの舞台で最高のプレーをしてくれ。みんなの力が発揮できれば、絶対に結果はついてくる。がんばろう!!」
自分の緊張も最高潮でした。ベンチの前で選手全員で円陣を組み彼らを送り出しました。この試合のために彼らと一緒に頑張ってきた。自分がサッカーをしていても、これほど勝ちたいと思ったことはありませんでした。
保護者や多くの観衆が見守る中、キックオフ。このときは試合終了のホイッスルがなるまで、あんな感動ができるとは思ってもいなかったです。
ちょっと長くなってしまいましたので今回はここまで。次回はこの続きを書きたいと思います。
こんな話をここまで読んでくれた人には感謝したいです。ありがとうございました。
けんた