松実ブログ

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非言語コミュニケーション

2017年06月08日 18時30分40秒 | Weblog

こんにちは。6月に入り、急に暑い日も増えてきましたが

すでに暑さに負けている人はいませんか?…私だけでしょうか。

私は暑い日がとても苦手で、どう乗り越えようかと今から対策を練っているところです。

さて、今日は授業について話をしようと思います。

今年度も国語科担当として授業をいくつか持たせていただいているのですが

本日高校2年生の国語表現という授業で

「非言語コミュニケーション」という言葉から話を展開していきました。

普段わたしたちは、無意識に身振り手振り、顔の表情など

言葉以外の表現を使って自分の気持ちや情報を伝えています。

それを非言語コミュニケーションと呼びます。

簡単に言えば、言葉でないコミュニケーションのことですね。

その非言語コミュニケーションを体験してみようという演習で

本日実際にみなさんに取り組んでもらったのはジェスチャーゲームです。

お題は一部ですが「困った」「こっちに来て」「静かに」「好き」などがありました。

その中で正解率の多かった順番は

「こっちに来て」

「静かに」

「困った」

「好き」です。

なぜこのような順番になったのか問うと、1人の生徒が

「“こっちに来て”や“静かに”はアクションが決まっていて、

ほぼほぼみんなが分かるものだから」と答えてくれ、見事正解してくれました。

1年生の国語総合のように文章を読んで板書をし、心情を読み解く授業とは違い

国語“表現”となると、演習や考えることが増え、がらっと内容も変わったのですが

着実に経験を通して学ぼうとしているのだなあと、感じた嬉しい瞬間です。

話は戻りますが

「こっちに来て」は手を上から下においでおいでをするアクション

「静かに」は顔の前で人差し指を立てて口に近づけるポーズ

このような身振り手振りは儀礼化していて

日本人なら理解できる非言語コミュニケーションとして当たり前に使われているのです。

「困った」「好き」に関しては

「絶望!」や、「セクシーポーズ?」といったように

見ている人によって様々なとらえ方が見られました。

そして非言語コミュニケーションは文化や国にも大きく関わっていて

日本人の大半が「こっちに来て」と手を上から下においでおいでをすることは

イギリスでは「あっちに行け」という逆の意味になってしまうのです。

(※イギリスでは下から上にかもんかもん、とすることが「こっちに来て」なのだそうです)

コミュニケーションとは何か?と問うと大半の人が、第一に“言葉”をあげます。

しかし、とある研究結果では実際に人に与える影響は

非言語コミュニケーションの割合の方が6、7割と多いようです。

普段意識のしていない自分の動作が、相手に6、7割の影響を与えているということは

もしかすると無意識のうちに身振り手振りや、顔の表情だけで

相手に勘違いをさせてしまうこともあるかもしれないということですね。

だからと言って、コミュニケーションは少し意識さえすれば

有効活用ができ、自らを成長へと導く大きな力となってきます。

今週月曜に行われた課題研究の授業で、学園にお越しいただき話していただいた方からも

「コミュニケーションは相手に話をすることができる力ではなく

相手の話を聞くことができる力だ」と話していただきました。

相手の話題を引き出したり、本音で語ってもらう場を作ることは簡単なことではありません。

無意識に行っている事柄にもちょっとだけ意識しながら

人とのコミュニケーションを楽しんでいくことができるようになれば

今以上に充実した時間を過ごすことができるかもしれません。

ぜひまた明日も元気に登校して、いろいろな話を聞かせてくださいね。

 

ふう

 

 

土曜日、私が一番愛するバンドのライブに初めて行ってきました。

念願叶った日でした。感動して泣きました(笑)

人とコミュニケーションを取るには、その為の話題を作る行動も必要だと感じる今日この頃です。


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