風そよぐ部屋

ウォーキングと映画の無味感想ノート

第100回ピースボート船旅⑥/マダガスカル・バオバオの木

2019年04月15日 | 第100回ピースボート南半球クルーズ

バオバオの木
18日 金 マダガスカル・エホアラ港

6時着岸 7:15上陸許可 入国審査、パスポート携帯義務はありません。
パイロット船
 
 
首都やバオバオ街道から遠く離れかなり辺鄙なエホアラ港が寄港地に選ばれたのかは疑問です。
船内では、現地通貨両替に長蛇の列が出来ていました。私は両替しません。9:15ツアー集合、出発
船からのエホアラ港
 
  
歓迎のセレモニー
 
マダガスカルは、まだ観光インフラや交通インフラがまだまだ未整備です。スクールバスが急きょ観光バスに
チャーターされたようです。ガイドも、公務員だったり学校の先生だったり、のようです。
 
港の近くのフォール・ドーフアン市内の市場
 
 
 
私は、日本から持ってきたサンダルが早くも壊れかけてきたので探すと上手い具合にありました。
はじめ米ドルではだめだと言われたのですが、2ドル示すと受け取ってもう1ドル上乗せしろと言います。
3ドルですから安いものです。女主人はにっこり笑って握手でお別れしました。
センスを忘れたので買いたかったのですが、探す時間はありませんでした。
ところどころに警官も立っていました。すりやひったくりは起こりえますが重大犯罪はなさそうです。
市役所
 
市役所の男性小便器                民家
 
ビーチで時間をつぶしました。
 
バスの中で外を見ていて目が合うと老若男女手を振ってくれます。
 

 
                         お墓の近くの道路
 
 
 
市内のレストランでランチ
 
 
 
ガソリン補充もおおらかです。
 
11:15、バオバオ街道のある空港へ。
大型観光バスはありません。近隣から集めることのできるすべてのバスが集められたようで、
私たちは子どものスクールバスでした。子ども3人席に大人三人、2人席に大人二人で、すべての座席を
使いましたから、まさにギュウギュウ、網棚はありませんし、シートベルトも絞まりません。
1.5リットルのペットボトル配布。
 
チェックインが非常に念入り、厳しかったです。パスポート携帯は必要ないので、船の写真入りIDカードで本人確認、
身に着けているものすべて、ベストまで脱いでトレイに入れて、念入りなボデイタッチによる検査とリュックのチャックを
開けて一つ一つチェックでした。それでも13:35発の予定が5分遅れたでけで出発、約1時間10分のフライトでした。
チャーター便で、座席指定はなし、ジュースとチョコと500mlペットボトル入り水が配られました。
バオバブ街道のスタートの町・ムルンダヴァへ、小さな飛行場です。ここからは小型マイクロバスにギュウギュウ詰めの車
でした。もちろんエアコンシートベルト、網棚はありません。おまけに凸凹の悪路です。
 
  
 
 
                         少年が見せているのはハリネズミのような動物
 
 
 
 
ツイン、ツインの枝には小鳥たちの巣が連なっていました。
 
 
乾季の水不足は深刻で、倒れる木々も多いそうです。

このスポットには、環境保護団体[FANAMBY]の事務所のある集落があります。
 
事務所や無料トイレ、駐車場、お店などが少しづつ整備されています。
 
苗木を育て、植林も始められているそうです。
 
茶色のポロシャツがスタッフのユニフォームですがボランティアなのか有給スタッフかはわかりません。
環境保護団体は、苗木からの繁殖、植林などをおこなっています。一帯を、保護地域に指定して観光客から入園料を取るのは、
必要です。バオバオの木を保護することはもちろんですが、人々が土産物売りだけではなく、雇用の創出、道路などの
観光インフラにも役立つと思うからです。
私は、彼らが休憩している所に思い切って入り込んで、話しかけました。チーフらしき人が答えてくれました。
彼は、地球環境の悪化がバオバオの森に深刻な影響を与えていること、苗木を育て、植え、守る活動は、人々に希望を与えていること、
そして日本に留学して、日本の環境保全などの先進的技術や考えを学びたいとの熱い思いを静かに語ってくれました。
私は、スタッフ以外の多くの人々がこの茶色のユニフォームを着ていると思いました。それは、自分たちはバオバオの
木を守る一員と言う誇りを彼らに与え、更に自分たちの生活と地域の在り方を見つめ直す契機を与えているのだと言う強い
思いを与えていると強く感じました。人々は裸足ですが、道にゴミは落ちていませんし、観光客に媚びを売って、
土産物販売の執拗さはありません。年端も行かない2,3歳の子どもが可愛く踊って駄賃を求めました。
あまりしつこく観光客に迫って母親が「だめ」としつけるほほえましい風景に私は嬉しくなりました。
 
確かに、バスが止まると「ワンダラー」の掛け声で土産物売りとトカゲやバオバブの実を持った子供たちが寄ってきます。
子どもたちは、それを写真を撮らせてお金をせびります。「かわいい」、「可哀そう」、と同情したら、寄ってきて囲まれてしまい
ます。ここは、じっと耐えて我慢するほかありません。しかし、かつてのエジプトやカンボジアの子どもたちのように
「マニ、マニ」と囲まれて身動きできないなんてことはありません。道路はでこぼこで穴だらけですが、ごみは散乱していません。
集落では、若者たちのストリートパフォーマンス、子どもたちも大喜びで観光客にも大人気でした。
彼らを見つめるポリス達の穏やかな表情は、このコミュニティの未来の明るさを表していると思いました。
 
お土産品も手作りです。
 
 
 
ライトアップ用のライト               マイルストーン
 
 
落書きで痛めつけられた木々
 
メインは、日の入りのバオバブ街道。でも、日の入りは1時間半以上先でしょう。ただひたすら時が経つのを待ちます。
観光スポットは他にはありませんし、暑いです。残念ながら日の入り時は雲が出て夕焼けはありませんでした。
それでも待った甲斐が少しはあり、バオバブの木々のシルエットを見ることができました。涼しくなると、
蚊なども動き出すと言うので防虫ネットをかぶったり、薬を塗ったり、観光客はまさに「異様」な姿です。
19時過ぎでしょうか。

悪路をホテルに向かいました。私たちの宿は、ムルンダヴァで一番の高級ホテルと言われる海岸近くにある
パリサンドル・コット・ウエスト・リゾート&スパ、2年前の資料で1パックおよそ130ユーロほどのようです。
私たち以外に客はいませんでした。大きなプールが二つもありますが、夜は蚊や虫の心配もありますが、
それ以上にまずは夕食、そして疲れているので汗を流したいです。夕飯は、ビュッフェ式で豪華ではありません
でしたが、疲れていたので、食べ過ぎないためには良かったです。私は、3米ドルのグラスビールを頼みました。
部屋が割り振られましたが、私はダブルベッドとシングル2段ベッドの家族部屋に一人でした。おそらく他に
客がいないこと、ツインが少ないのかもしれません。翌日のホテル出発が7:15、朝食が6時からですからゆっくりは
できません。レストランで無料WiFiが使えるようですが、PCを持ってこなかったのは正解でした。シャワーは
お湯が出ませんでしたが、暑いので大丈夫でした。ベッドには蚊帳があり、エアコンで部屋がキンキンに冷えていました。
冷蔵庫、湯沸かしポット、バスローブもありました。ウエイクアップコールの案内がありましたが予約できませんでした。
船でも、おおむね早朝に便意で目が覚めるので案じてはいませんでした。予想通り5時に便意で目が覚めました。
エアコンが冷えすぎたり暑すぎたり、仕方なく30度の設定、ジャージのズボンに腹巻にしました。事前説明では、
マラリア対策が過剰気味に流され、私もそれに従って虫よけスプレー、虫よけシール、そして顔面は虫よけネット
という怪しい装いでした。蚊は見ませんでした。これだけ暑いと蚊だって活動出来ないのではないでしょうか。
 
 
 
 
 
 
この地で一番豪華なホテルといううたい文句に気が緩んだのではないのですが、帰船後激しい下痢に悩まされました。
旅行者下痢症と言われるもので、主な原因は感染性病原菌と言われています。これについては、後で触れます。
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19日 土
朝食は、コンチネンタルブレックファースト、売りは卵料理を好みに調理してくれることです。私は、生野菜、
カットフルーツは止めました。一流ホテルですから問題はないと思いましたが、万一を考えたからです。
スクランブルエッグ、チーズ、ハム、クロワッサン、カフェオレ、ライス入り味噌汁だけにしました。
ここでも、マナーの良くない日本人が数名、料理の説明が書いてない、段取りが悪いなど不満を大声で。
私は、少し早くいただいて、荷物の再整理と洗面・排便などをゆっくりしました。
空港へはかなりスムーズに早く着きました。帰りのセキュリティチェックは、時計やバンドを外して完璧な準備を
したのにボディチェックも金属探知機チェックもなしの簡単さで拍子抜けでした。
 
来た時と同じスタッフのチャーター機でした。早めに機上出来たのでシングル席に座ることができました。
8:40頃離陸しました。1時間10分ほどの飛行です。陸上を飛ぶので景色が楽しめました。細いですがいくつかの川が
蛇行して流れ、また高くではないですが緑に包まれそれほど険しくはない山々も連なっていました。
 
 
 
 
海岸に近づくと水田や湿地帯が広がっていました。当初の予定では、Iグループは10分後のフライトと言うことの予定でした。
合流し、バスに分乗・同乗する予定でしたが、発着が遅れたようで、私たちJグループだけで港に戻ることになりました。
何人か調子を崩した人もいて、長時間この場で待機は良くないと幹部と相談・判断したようです。これは大正解でした。
バスはゆったりで気分爽快でした。
 
 
車窓は、穏やかな景色が続きました。
エホアラ港は、港内歩行禁止、ターミナルもありません。港の外に広い駐車場があって、そこから船までシャトルバスが
運行されています。そこに土産物店が並んでいるのですが、フルーツはありませんでしたので、私は直ぐバスで船に
戻りました。
 
 
部屋で、荷物を整理し、シャワーをしました。洗濯はしないでクリーニングに出すことにしました。
ズボン、ベストは汗でびっしょりでしたから。その後は何をするということもなくのんびり過ごしました。
さて、バオバブを取り巻く環境は良くないそうです。ガイドが言うには、地球環境の影響か、雨季の雨量の減少と
乾季の乾燥の悪条件はバオバブを痛め、さらに動物の減少がバオバブの実が広がることを阻害しているとのことです。
かつて豊穣や安産を願う人々の信仰の対象だった、有名だった絡み合う「愛し合うバオバブ」も倒れてしまったそうです。
また、心無い観光客の落書きがバオバブを痛めつけ、痛々しいです。
途中、中国が簡単な運動場を援助建設していました。また、韓国のキリスト教団体が設立した小学校もありました。
エホアラ港は、日本の企業がチタン鉱石採掘および積出しの拠点として2009年7月に完成させました。
ところで、ピースボートに乗船している人々はもう少し上質かと思っていたのですが、実際はそうではありませんでした。
肌の黒い人が路上で大勢でたむろして座っていると不気味だわ、と人種差別の発言や、何と段取りが悪いのか、もっと
テキパキ仕事をすればいいのに、などの声を多く耳にしたからです。自分たちの狭い価値観からの上目線です。
この暑さの中、一分一秒を争って頑張るのはいかに暑さに慣れている彼らとてしんどいはずです。
スペイン、イタリアなどではシエスタがあり、カンボジアなどでもアンコールワットの観光ツアーでホテルに帰っての
昼寝時間があるのですから…。
この地も昔から熱帯性果樹などの恵みはとても豊であくせくしなくても生活を享受出来てきたと思います。
私は、環境保護団体のユニフォームを誇らしげに着ている人々とここの住民の微笑みに喜びを覚えました。

しかし、教育・子育て、飲み水、電気などの生活・社会インフラの整備、そして観光インフラへの先進諸国の支援は急がれています。
17:00出航
 
 
                         Kevin先生ビール売り
 
12/26~1/17のカード明細書が届きました。計:22451円、宅急便代11200円、お菓子1240円、ランドリー3回1050円、
その他ワイン20杯など9960円でした。     【終わり】






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