
オレンジジュースのセルフスムージー、野菜・果物は1個から量り売り
6月6日 ベルリンからフランクフルトに移動
12:21発、16:44着 通常135ユーロの所早割りで半額の63.25ユーロ、しかも1等車でした。ホテルは、フランクフルト中央駅の目の前、150mのミュンヘナー・ホフホテル、5415円でした。



窓から、フランクフルト駅(右の丸屋根)が見えます。 真ん前に1ユーロショップが


帰国は、6月7日、12:10の飛行機です。ベルリンからではアクセスが大変なので、前日にフランクフルトに来ました。しかし、最後にまた大きなミスをしてしまいました。ベルリンからの電車は昼過ぎなので、観光に出ないでホテルでのんびりと写真などの整理をしたのですが、私の腕時計のヒューズがずれて時計が止まっていたのです。11時頃に気づいて慌ててホテルを出立したのでした。ベルリン中央駅はすでにわかっているので、慌てることはありませんでした。最悪の場合は、次の電車に乗れば良いと思いました。事情を話せば、早割切符でも乗せてくれると思いました。ドイツの特急は、自由席もありますし、指定席も空いていれば座ってOKですから。フランクフルトでも観光はしないで、スーパーでお土産のチョコレートを買ったり、ホテルの前の1€ショップで孫達のお土産を買いました。結構面白いグッズもあり楽しみましたが、幼子の喜びそうな物は見当たりませんでした。ホテルは大通りに面し、駅に近いので、夜遅くまで路面電車と酔っ払いの声が聞こえました。-----ドイツのスーパーの様子。日本のスーパーよりはるかに「エコ」の感覚が進んでいるように思いました。冒頭の写真のようなオレンジジュースのセルフ絞り器には驚きました。容器は別売ですが、持参することもでき、トマトなどの野菜や果物なども1個でもレジで量り売りで買うことが出来ます。また、私はサラダバーも連日のように使いました。好きな野菜をパックに詰め、好きなドレッシングを掛けてレジの秤で重さを量ってくれます。100g1€ちょっとだった思うのですが。パンコーナーは扉を開けて自分で袋に入れます。


パンスライサー、私は使いませんでしたが…。 ペットボトルなどの回収機、おそらく目方ではないでしょうか。


ホテルでは、飲み終わったペットボトル容器をゴミ箱に捨てないと持って行きません。まだ客の物だからでしょう。わずかな額だとしても、その「徹底さ」に私は、少し驚きを覚えました。容器は値段に含まれているようです。レシートのような物が出てきてレジで料金から引いてくれるようです。街、駅、特に観光地では大きなビニールバックを手に、ゴミ箱からペットボトルを回収する多くの人を見ました。ちょっと語弊がありますが、日本のような大型普通スーパー、デパート地下のちょっと高級観のあるスーパー、そして下町の大量商品スーパー、そして個人商店のミニスーパーの4種類のスーパーがありました。食品スーパーの他に、日本のマツキヨのようなドラッグスーパーもたくさんありました。ここは、日常使う石けんなどの日用品や高級ベビー用品、ちょっとした食品もありました。車で行くような日本の大型ショッピングモールがあるかは分かりません。--------6月7日フランクフルト空港12:10発、羽田着6月8日午前6:35 行き帰りとも、日本で座席を希望できたので最後尾の席にしました。私は真ん中の3座席の列の右端でした。左端は使用禁止で、真ん中は空席でしたので、窮屈でしたが少し横になれることが出来ました。出発は日本の深夜、ドイツ着は早朝の直行便を選びました。26万円とかなり高い料金でしたが、飛行時間が11時間ほど、時差の関係では、それが私の体には良いと思ったからです。ドイツへは直行便以外にももちろん複数のルートがありますが、トランジットやトランスファーにすると24時間以上かかる便が多いからです。もしヨーロッパを訪れる次ぎの機会があるなら、ビジネスクラスが良いかなと少し弱音も覚えました。2機内食がでました。 ウイスキーとワインをもらい寝酒としました。


~~~ さて、今回のドイツの旅は出発日時を間違えるというとんでもない失敗から始まりましたが、全体とすれば「良」です。ミュンヘンは一日少なく、ベルリンはもう一日多くても良かったかも知れません。
フランクフルト・ケルン・ミュンヘン・ハンブルクは大都市ですが、市内観光は1~2日でOK、そこから電車で近郊の都市に出かけるのはとても良かったです。ベルリン市内は観光スポットが多いので、もう少し事前の調査・準備が必要でした。
私は美術に特別の関心がある訳ではないので多くの美術館・博物館は入りませんでした。また、興味がある人でも、多すぎるので取捨選択は苦労するのではないでしょうか。天候は、概ね恵まれ、大雨は二日ほどだったと思います。ただ「ドイツウエザー」とは良く言ったもので、折りたたみ傘は決して手放せませんでした。気温は、真夏日は二日ほどで、日本の初夏・晩春の感じで、しのぎやすかったです。今回、日本で4000円ほどのサンダルを買い、持って行きました。軽くて、大正解でした。かなりたくさんの都市を訪れました。市としては広いのですが、観光スポット・旧市街地は狭く、数時間で回ってしまいます。イタリア、フランス、スペインの地方都市は、交通の要衝地にびくびくして城壁で囲まれた城塞都市でしたが、ドイツでは、ほとんど城壁らしき物はありませんでした。戦争で焼失したのでしょうか。古代ローマの名残が残っているのは「さすが」と言う感じです。ケルン、マインツなども古代ローマが作った交通の要衝地で、ローマの先見・先進さを感じました。マルクスが生まれたトリーアには立派なローマ時代の古代遺跡が残っていました。



二つの大戦争で、多くの街が壊滅したと聞きます。イタリア、スペインやフランスのように千年、二千年に亘る歴史的建物は残っていないのかも知れません。たかだかと言っては語弊がありますが、18世紀プロイセンのフリードリヒ2世時代が華やかだったようです。私は行ったことがありませんが、ワルシャワなどは、瓦礫を集めて市街を再建したと聞きますが、ドイツではそのようなことはないようです。
二つの大きな印象 一つはヒトラー・ナチス、ユダヤ人弾圧とベルリンの壁撤去、です。前者は負の遺産ですが、後者は勝者としての矜持です。ベルリンの壁は、同時にナチスに通じる「抑圧」の象徴でもあり、その撤去・残骸・壁画はまさに勝者・解放者の証しです。私には、負の遺産より、「勝者としての証し」の"壁"への比重・宣伝が強く高いように感じました。ザクセンハウゼン強制収容所は、ユダヤ人弾圧の歴史的証人ですが、ユダヤ人弾圧の実態・歴史を十分に保存、
伝えているとは、私にはとうてい思えません。私は、アウシュビッツ収容所に行ったことが無いのでどのように保存・伝えているのかわかりませんが…。ドイツは、ナチス・ユダヤ人弾圧の歴史的を世界遺産レベルで保存・記録しているとは私には思えませんでした。




それら全てが戦争で破壊されてしまったと言ってはいけないと思います。そうした負の遺産を破壊されたままでももっともっとそのまま残すべきだったと思います。同時に、ドイツは一週遅れの帝国主義でしたが、帝国主義的略奪も行ってきました。ベルガモン博物館、新博物館、旧博物館、ボーデ博物館などそれらを誇るかのように展示していました。




お金、食事について
12万円ほどのユーロを持って行ったのですが、交通費などが結構かかり手持ちが寂しくなり、最後はケチケチというか、カード支払いを多用するようになりました。大手デパート地下・スーパーはカードが使えるので良かったです。食事については、外食は少なかったです。夜出るのはイヤだったのが一番の理由ですが、写真の整理と日誌の作成は、しておかないと帰国してから何の写真か忘れてしまうので、とても大事ですが、結構時間もかかるからです。私は、グルメではないので、デパート、スーパー、駅などで惣菜などを買ってくれば十分です。ホテルの朝食は、タンパク質が少し少なかったですが、ほとんどのホテルで十分豊富でした。私は途中から、少量のシリアルを食べるようになりました。野菜が少し足りないかと思ったからです。これが結構いただけるので私には面白かったです。果物のないホテルもありましたが、その時はバナナ、リンゴ、オレンジなどを買いました。ミルク、ヨーグルトなどの乳製品は安かったです。冷蔵庫がなかったので買い置きできないが残念でした。ソーセージ、ハンバーグ、チキンはやはり塩分過多です。魚類は燻製が多く、これも塩っぱかったです。朝食は、ゆっくりたっぷりいただき、その時昼用のサンドイッチを作ったこともありました。ドイツでは、水道水を飲めるそうです。ホテルに電気ポットがあれば沸かして飲めるのですが、ドイツの3つ星ホテルにはありませんでしたので、りミネラルウォーターを買いました。ヨーロッパは、
炭酸入りミネラルウォーターが多いのですが、私は好みません。概ね赤いフタがノンガスでした。ビールは、あまり飲む気が起きませんでした。日本から持参したウイスキーを飲み、なくなった時はスーパーで買いました。
大まかな費用
飛行機代:約26万円 ホテル代:約24万円 鉄道交通費(近郊線・地下鉄等除く長距離、日本での支払い含):約9万円 現地ツアー(ミュージアム3日券含):約1.75万円 スーパー買い物:約1.7万円 保険:1.35万円 現金:約11万円 計:約75万円
言 葉言葉に困ることは余りありませんでした。ほとんどの人が英語を話すことが出来ました。ドイツもたくさんの移民をが住んでいるそうですが、彼らの多くも英語を学習しているように感じました。私の口癖は、「I can't speak German. English not well. Slowly Please.」 です。すると、相手はにっこりしてゆっくり話してくれました。道を尋ねると、親切に対応してくれました。しかし、実は知らないのに知ったかぶりをして間違った事を言う人も少なからずいて愛嬌物です。ドイツ語の辞書はやはり持って行くべきでした。看板や案内などの標示はドイツ語だけの場合が多いので、これは何の意味かなぁ、と再三思いました。わかればより楽しかったでしょう。万歩計も忘れました。
乗り物
国内、市内の移動の多くは鉄道でした。鉄道網は発達しているのですが、几帳面なドイツ人と言われますが、遅延はほとんど常態で、そのアナウンスは不親切でした。おそらく一々言っていたらキリが無いからだと思いました。遅延の原因は、何度も触れますが、線路・ターミナル駅の構造にあるので、その克服は容易ではないでしょう。特急の切符などは日本で事前に買えるのでとても便利です。早割もお得です。長距離バスは乗りませんでした。鉄道近郊線、地下鉄は十分発達していますが、路線(ライン)標示は分かりづらかったです。ホームで前の駅名・次の駅名が標示されているだけでそれはほとんど解決されるのですが…。自動券売機の数が少ないこと、また故障していて紙幣が使えなかったり、キャッシュカードが使えないなど、
地方ではほとんど無人駅の感じですし、ターミナル駅でもインフォ・チケットカウンターを除いて職員が少なく、リストラの行きすぎと思いました。特急の列車を除くと、車両の多くは古く、きれいではありませんでした。車内のストリートミュージシャンは時々いましたが、車内販売と物乞いがいないのは静かで良かったです。日本の鉄道の最大の利点は、時間通り(最近は遅延が多いですが)・きれい・トイレ・安全です。スイカなどのプリペイド型電子マネーの便利さも素敵です。しかし、日本の鉄道の最大の難点は、情報提供・アナウンスの過剰過多の騒音です。ドイツの地下鉄は、日本のモノレール型で狭いので飲食が禁止です。年寄りに席を譲るという「儒教的」マナーは、スマホの普及ですっかり無縁となったのは世界共通で、最近は韓国でもそうなりつつあり、隙あらば席をと狙っています。車内の化粧はありませんでしたが、老若男女関係無い飲食は凄まじいものです。路上に目をやると、酔っ払いと物乞いは多いです。イタリア・フランスほどしつこくないのは良いです。それは、キリスト教的施し文化・精神の影響と思いますが、どうでしょうか。路上喫煙と吸い殻のポイ捨ても多く、本当に私は嫌いです。
自転車についての特記
自転車専用道路の普及・充実は目を見張ります。自転車専用道路だけを使ってドイツ一周が出来るのではないでしょうか。自転車専用道路に立ち止まっていると、サイクリストに「怒られ」ます。地方の鉄道線路脇には、トレイル(自動車入れない細い道、自転車も可)が並走していました。



















自転車を鉄道(特急などは除く)に持ち込めます。女性も歩道橋や駅の階段などは担いで上っていました。小さい子は、補助輪無しに足を地面に付けて乗っていました。電動アシストは少なかったですが、変速ギヤがいくつも付いているのでスピードが速いので、注意が必要です。雨でも、合羽を着ないで濡れて走っている人が多かったです。駐輪場の写真を撮り忘れましたが、あちこちあり充実していました。レンタサイクルは、事前の申し込みと携帯電話が必要なので私は利用できませんでした。 横断歩道の信号について 横断歩道はたくさんあり、その多くは、「使用」のボタンを押します。信号が変わるのはとても早いです。30秒位です。道路が広いので、一度では渡りきれない事がほとんどですが、中程に分離帯があるので大丈夫です。ですから、黄色信号では駆け足しないで待ちます。車も同様です。黄色信号で横断歩道に入ると猛烈に歩行者に怒れます。幹線道路もも30秒ほどで信号が変わるので、車も歩行者も無理をしません。このことは車は概ねスピードを出さないでかなりゆっくり走っていると言うことです。私は横断歩道で「危険」を感じたことは、ほんの数回でした。信号の無い交差点で立ち止まるとほとんどの車は止まります。日本では、車は黄色信号だとスピードを上げて猛スピードで通過ですし、横断歩道で車を止めようならクラクション、ひどい場合はにらまれます。~~~ オーストリア、北欧、東欧、バルト海三国、南アジアにも行きたいと思っているのですが、果て、どうなることでしょう。【ドイツの旅終わり】