旧盛岡銀行本店
9月15日、今回の旅も最終日となりました。
偶然、盛岡市秋祭りが開かれていました。今晩6時頃からは山車のパレードもあるようです。
まず、その祭りのメイン会場・八幡宮に行くことにしました。バスでバスセンター前に行き、歩き始めました。
八幡宮境内は午前中で閑散としていました。 流鏑馬なども行われる様です。 途中山車に出合いました。
山車は、時々立ち止まって歌を歌っていました。 これは駅構内で
八幡町番屋 馬頭観音 玉蕪稲神社
新渡戸稲造生誕の地
下ノ橋協会 もりおか啄木・賢治青春館(旧第九十銀行本店本館跡です。無料、喫茶店があります。)
青春館内の展示風景と右は金庫の跡 宮沢賢治像 石川啄木像
小野組の蔵(幕末勤王派を支援した豪商) 盛岡信用金庫本店
長福院・長岡不動堂
ござ九・森九商店(雑貨屋)
紺屋町番屋 菊の司(酒造)
この地域は、伝統的家屋・建物が少しだけ残っています。もう少し残っていると良いのになぁと思います。
深沢紅子野の花美術館 もりおか歴史文化館(300円)
もりおか歴史文化館は第三週の火曜は閉館とパンフにあったのですが、行って見ると開いていました。
盛岡秋祭りのため臨時に開館されているとのことで良かったです。織物や漆器などの伝統品のお土産は素敵です。
歴史文化館内展示
盛岡城跡公園 盛岡の地名の由来 カナダヴィクトリア市から贈られたトーテムポール 花時計
賢治詩碑
青きりんごの色に暮れ 大学生のタピングは 口笛軽く吹きにけり 老いたるミセスタッピング 「去年(こぞ)なが姉はここにして
中学生の一組に 花のことばを教えしか」 弧火燈(あーくらいと)にめくるめき 羽蟲の群のあつまりつ 川と銀行木のみどり
まちはしづかにたそがるる
彦御蔵
賢治の詩・ちゃんがちゃがうまっこ碑 賢治の井戸(銘水で今も飲めるそうです。)
旧宣教師館
街角で
八百屋さんで 民家のガレージ
ホテルに戻り、荷物を受け取りました。駅の喫茶店で休憩し、写真を整理しながら電車を待ちました。
13:50のやまびこ・こまちで帰路につきました。やまびこ・こまち連結を初めて見ました。車内は混んでいました。
盛岡市も花巻市も秋祭りでした。私は、出かける前は知りませんでした。
私は、祭りには特別の思いはありません。大きな祭りは混むので、避けます。
盛岡市の山車引きには、多くの小学生が参加していました。ウィークデーの昼間なので、学校が臨時休みなのかな、
と思って、「世話役風」の人に聞くと、「学校は休みではない」と言うご返事でした。
私は、地域全体が祭り一色に覆われてしまうようなことはどうも好きではありません。
「私は参加したくない」とでも言おうものなら、まさに「村八分」にされかれないと思うからです。
さて、盛岡市も、花巻市も予想してしていたよりは大きな街ではありませんでした。
それでも、花巻市の「賢治村」は、予想していたより見所が多く半日では足りませんでした。
新幹線の新花巻駅が必要とされ作られた経緯は知りませんが、乗降客もそれほど多くなく、
在来線の釜石線のアクセスも悪く、「賢治村」へのアクセスも良くありませんでした。
賢治・啄木というかなり異色で独特な感じのする二人の芸術家への地域の愛情はとても強いものを感じました。
もう何十年も目にしていませんが、賢治の「よだか夢」の絵本を読みたくなりましたし、
盛岡駅前・啄木の「ふるさとの山に向かひて 言ふことなし ふるさとの山はありがたきかな」
上野駅構内・「ふるさとの訛りなつかし 停車場の人込みの中に そを聞きに行く」、素敵です。
両市とも城下町ですが、特別大きな寺社はありませんでした。
さて、ホテル代はシニア割引などもあり朝食付き5泊で21900円なのに、新幹線代は27580円と「異常さ」を感じます。
暑く雨の多い夏は避けて、久し振りに出かけた旅は、天気には恵まれませんでしたが十分楽しみました。
しかし、私のスタミナが少しずつ落ち始めていることも実感した旅でもありました。 【終わり】