風そよぐ部屋

ウォーキングと映画の無味感想ノート

台北/金山・九ふん・淡水を旅しました・1

2010年02月09日 | 台湾の旅
1/31~2/3、台北市を旅行しました。
クラブツーリズムの"台北・金山・九份・淡水を巡る 憧れの圓山大飯店2連泊 台北ゆったり周遊4日間"という長い名前のツアーでした。
寒い日本の冬を少し離れてのんびりしようと台湾ツアーをあちこと探したのですが、
台湾ツアーは短期間で南北を縦断するハードなものが多く、のんびりツアーはこれだけでした。



1月31日
1月31日、Cathay Pacific CX451便、15:30成田発~18:35台北・桃園国際空港着[時差1時間なので4時間]。
Cathay Pacificは名前を聞いたことがあったが香港の航空会社であることを初めて知った。
添乗員は付かず、成田空港でクラブツーリズムからEチケットをもらい、自分たちでチェックイン。
チェックインも、台北での入国手続きも何の応答もなく極めて事務的でただパスポートを見せるだけでした。
空港出口で現地ガイドと合流し、ホテルまではバス。
夕食は機内食でしたが、写真を撮るのを忘れました。
住都大飯店=Chuto plaza hotel                 これは翌朝のもの
 
ホテルにチェックインした後、ホテルでの両替はレートが良くないのですが、私たちは少額なのでホテルで両替した。
レートの良い所だと3000円=1056台湾$位のところが、1005台湾$でした。
[3000円はビール代とおにぎり代でした。お土産に2000円、計5000円でした。
最終日には台湾$が無くなりました。]
そして桃園の市内をちょっぴり散歩。
 
ビールは44台湾$=約135円
レシートにはクジが付いていて二ヶ月一度の抽選がある、不要な人はボランティアボックスみたいなものに入れるそうだ。
ホテルの部屋は立派でした。                   翌朝の街の出勤風景
 
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以下、おもしろ看板  左は、眠気さましで噛み煙草のようなもの、煙草と一緒に売っている。
  
これは、チラシを貼っているのだろうか。
  
 
医療機関の足裏マッサージ、その他エステ的マッサージ店はたくさんあった。  右は、淡水の公衆トイレ(きれいであった)
 
これは何の看板か不明                       占い横町内の看板
 
おもしろ看板はこの他にも沢山あった。

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2月1日 台北市内観光

6時半起床、朝食はビュッフェ形式(この他、ジュース、紅茶)
 
7時半ホテル出発し、台北市内に向かう。
本来は、桃園から近い"淡水観光"の予定なのだが、紅毛城は月曜は休館なので、台北市内観光に変更となった。

故宮博物院 [館内の撮影は出来ない]            孫文像
 
想像していたよりはるかに小さい規模であった。
蒋介石国民党は、共産党との内戦に敗れて台湾に逃れた。
重い物、大きい物は運ぶことが出来なかったのであろう、小さい物が多い。
仏像を期待していた私としては、仏像が数点だけでいささか残念であった。
だが、共産党と戦いながらよくぞこれだけの宝物を運んできたというべきであろうか。
規模が小さいとはいえ国宝級のものばかりである。
北京の故宮博物館はどれほどのものかは想像を絶する。
写真撮影が出来ないのも残念であった。

忠烈祠 [33万人といわれる戦死者の霊を祀る廟]       衛兵とその交代  
  
                                     孫文の蜂起のレリーフ[門内側]
 
 

モンゴリアンバーベキューの昼食
[器に肉や野菜を入れ好みのたれをかけ、焼いてもらう]= 右の器は焼いてもらった物、左の皿はビュッフェから、奥はしゃぶしゃぶの鍋
 

龍山寺 台湾で最も有名な寺院 本尊は観音菩薩、だが道教・他神々との混淆である。
三門                                  前殿
 
本殿                                  後ろから
 
本尊の観音菩薩
 
道教の祖・媽祖                           関羽[民衆の信仰が高い三国志の英雄・商売の神様]
 
 
 
お神籤[この棒に番号が書いてあり、右の箱の中にお神籤が入っている]、左のブリキの缶の中の貝のような物二つを床に投げてお詣りする
 
  
お祈りする人[お供えした物は持って帰るのが一般的と言う] 経本を読む人
 
願い事が叶うとお礼を持ってくる                 お寺の外には献花を売る人が
 
托鉢僧                                寺の前の仏具店
 

国立中正記念堂 蒋介石記念館
 
 
  
 
右:ナショナルコンサートホール、左:ナショナルシアター

中国茶の作法体験                  高級ウーロン茶

からすみをあぶる              からすみ                      お菓子[甘すぎず、栄養たっぷりという感じ]

だが、これはお茶とからすみを売る宣伝が目的。

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街の風景   
クレープを焼いて売る屋台                     キリスト教会はかなり見かけた   これはキウイジュース?
  
地下鉄 [台北市内は、来年行われる"花万博"と慢性的交通渋滞解消のため今あちこちで地下鉄工事が行われている]
 
【つづく】

台北2/士林観光夜市・淡水・金宝山麗君霊園・九ふん

2010年02月09日 | 台湾の旅
その後、免税店のショッピング(私たちは何も買わなかったので商店街を散歩した)。
そして圓山ホテルにチェックイン後、自由行動となった。
私たちは、《台湾料理レストラン"梅子"の夕食と士林観光夜市散策》のオプション(4500円)に参加した。

士林観光夜市 MRT(地下鉄)の終点・劍潭駅
 
釈迦頭(しゃがど=果物熟成すると甘い)             揚げパン
 
内臓                                  天ぷら
 
鶏のお尻                               カモの頭
 
雑貨
 
サトウキビのジュース                        薬草煮
 
ガラガラ専門                             道路に点滅する光
 
特大鶏カツ                              特大サーセージ
 
肉紙                                  遊戯コーナー
 
夜7時頃だったと思うのだが、老若男女すごい混雑であった。
特に若い人が多かった。混雑しているのでスリはいるが、治安の心配は全く無い。
食べ物屋も雑貨店も種類・数とも沢山あり、写真を撮ったらキリがないほどだ。
このエネルギー、食材と調理方法の多様さはすごいの一語に尽きる。
ベトナムも韓国もそうであった。
私はこれらの国の市場に入ると、不思議なことに「民族」という言葉を思い出し、「民族のエネルギー」を感じる。
今の日本と日本人に、この活気はもはや無い。

"梅子"=台湾料理

食べるのに夢中になってしまって写真を撮るのをすっかり忘れてしまった。
  

圓山(まるやま)大飯店(ほてる) 日本統治時代の台湾神宮跡に建てられたホテルで世界十大ホテルの一つといわれる。
私たちが泊まった旧館                       ホテルの入り口のアーチ
 
こちらは新館                             新館のエントランス
 
 
私たちの泊まった部屋の居室                   ベッドルーム
 
バスタブとシャワー・トイレ・ビデ・洗面台、この手前にクローゼットと化粧室の豪華な部屋だった。 バルコニーからの夜景
 

ホテルでは結婚式の準備をしていた。              結婚祝いの花飾り
 

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2月2日 [二日目]
6時半起床、ビュッフェの朝食、7時45分出発。

淡水 淡水は台北の北西36km、淡水河河口の貿易港。淡水河の川幅は広く、天然の良港となっている。
淡水河沿いの市街・市場を散策した。
 
豚の舌                                豚足
 
 
台湾では旧正月の方を大きく祝う。赤い下着は勝負に強く、家庭麻雀でこの下着を身につけるという。
 
 
淡水は、行行の町でもあり魚が豊富、魚のすり身の団子をあげた物(=薩摩揚げ様)。   淡水河と観音岳
 

淡水の町のお寺



福佑宮
 
観宗寺                                 公衆トイレ
 

紅毛城=サン・ドミンゴ城 スペイン人によって建てられた城




金宝山麗君霊園
テレサ・テンの墓







上のお墓は、この霊園で一番大きい「林一族の墓」で一億円以上とのことである。
台湾では、墓は都会より景色の良い山に作られることが多いという。
従って盆の墓参りの季節は道路はいつにもまして大渋滞となるそうだ。
都心ではないが、都会にも墓はあった。やはり山であった。墓が目に入ると住宅の価値が下がるそうである。
台湾の墓は、日本のそれよりはるかに大きく豪華である。
仏像や様々な彫刻・モニュメントが飾られていた。
この日はあいにくの雨で自慢の景色を見ることは出来なかった。

九份 台北の東、19世紀後半金鉱脈が発見され賑わったが、それも尽き寂れたが、
その後映画「悲情城市」の舞台となり観光地になった。


 【つづく】

台北3/九フン・十分・平渓鉄道・行天宮

2010年02月08日 | 台湾の旅
昼食 "九戸茶語"  食べるのに夢中になって写真を取り忘れてしまった。



九フンのお店街        鴨の舌
  
子どもの駄菓子                           民芸品

ふたを開け火の付いた線香・香をサイドの穴に差し込みふたをする。  落花生を蜜などで固めた物、これをカンナで削って粉状にして食べる

キノコを焼いた物                          海蜇皮(クラゲ)

九フンの交番                            玄関に願い事を書いて旧暦の新年を迎える
 
ここは、かつての日本占領下の建物・文化などが残っている、派出所の名もそうなのであろうか。
九フンの街を外から                         九フンからの眺望
  

十分 100年ほど前炭坑があった。 その名残のモニュメント

平渓線観光鉄道として残る。渓谷には、綺麗な滝があるが今その所有権の争いがあり見ることが出来ないのだと言う。
"天灯上げ"紙で出来た気球の底の油紙が燃えると勢いよく上る。
 
 
願い事はたくさん書くほど御利益があると言われている。100台湾ドル=元

十分駅
 
 
車両は新しく綺麗で、トイレも完備されていた。台湾の若い観光客も多かった。     終点の青桐駅
  
この町では、願い事は竹に書くようだ。
 

台北市内に戻り免税店、その後"鼎泰豊"で「小龍包」 =台湾の大衆料理
 
人気が高く順番待ち。左白線の囲みは、順番待ちの整理番号。隣が本屋(白線)でここで時間をつぶす人も。
店はとても狭い。次々と料理が運ばれてくて、客の回転はすこぶる早い。
店員は、料理を届けた時「これは一人1コ、2ツずつ」と日本語で言う。
慌ただしく、食べるのに忙しく写真を撮り忘れた。        作っている様子="餃子の王将"はこれを真似たのか。
 
 

小雨が降っているので、「台北101展望台観光」オプション希望者はゼロだった。

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2月3日 最終日
6時半起床、ビュッフェの朝食、7時45分出発。
  
入り口のドアには"中華民国万歳"と記されているとガイドの陳さんが教えてくれた。

行天宮 関帝廟、=関羽は三国志の英雄で劉備に一生仕えたことから信用の神=商業の保護真としても信仰されている。

                                    左は手を洗う所、右は供物の果物を洗う所、右端の水色の服を着ている人はボランティア


中は撮影禁止。入る時無料で線香2本をくれる。願い事・お祈りの後に線香を立てる。
多くのボランティアの人が奉仕している。

行天宮一帯は、占いの街とも言われている。交差点の地下道の占い横町。朝早いのでシャッターの多くは閉じていた。


この後、免税店。私は、近くの林森公園 に行った。日本占領下ここに日本の神社があった。今は台湾の英雄の碑が立つ。

公園の風景                             白千層と言う名の木

初めて見つけた遊楽場                       清掃はよく見かけた
 
機内食                                空港に設置されていたくじ付きレシートなどの回収箱
 
台湾の出国審査、日本の入国審査ともまことに事務的で、パスポートを見せるだけであった。

空港待合室で出発を待っている時、隣に座っていた若い男性が一生懸命日本語の勉強をしていた。
私は、思い切って「日本語の勉強をしているのですか」と話しかけた。
彼は、日本の国立大学への交換留学生であった。
新宿、秋葉原、渋谷、浅草に行ったことがありますか?とか話した。
台北で私たちが回ったところは、日本人観光客のお気に入りのレストランや免税店等なので、ほとんど日本語であった。
彼によると、今の若い人の間では、英語人気8割、日本語人気2割で、英語の方が重要視されているという。
英語の方が文法的には親しみやすいと言っていた。
別れ際に、お礼ですと"世界一薄い中華風クッキー「宜蘭餅」"をくれた。
気持ちの良い若い学生さんであった。

0.1ミリと世界一薄いクッキィと言う。

CX450便、12:45台北発~16:55成田着[30分ほど早く着いたのは偏西風の影響だろうか]

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台湾の宗教は、仏教・儒教・キリスト教、そして多数は道教だとガイドの陳さんが言っていた。
道教が主で、仏教・土着の神々など神仏混淆のようである。
輪廻思想もかなり残っていて、風水や占い縁起なども根強いという。
私は恥ずかしながら不勉強で台湾の歴史や現状を知らない。
近現代史はかなり複雑である。
かつて日本は台湾を植民地にしたのだが、その功罪をガイドの陳さんはかなり日本ビイキに表現した。
日本が近代化をもたらし近代的建物道路作り、学校教育などで果たした役割が大きいという。
中国共産党・蒋介石国民党対立の厳しい時代は冬の時代のようだったと言う。
そのことは今日台湾人の自由の希求と自尊独立心の根強さになっているのだと思った。
台湾の手話と日本の手話は似ているという。日本統治下日本人が広めたという。


治安は全く心配がない。夜も、市場も全く心配なかった。

家禽類は捨てる所無く全てを豊かに調理して食べる。
この豊富さは日本とは勝負にならない。
野菜についてはその豊かさはわからなかったが、果実の豊富さも驚くほどだ。
調味料・香辛料も豊富で日本より刺激的・強烈さ・くせに強さがあるようだ。
特に発酵食品は日本とは比較に成らないほど豊かだ。
だが、私は発酵食品は味も臭いも苦手だ。
日本は味に繊細さを持つかもしれないが、日本には食の素材・調味料とも淡泊に伝播したように感じた。
ただ、水は硬水度が高いので日本人には不向きだ。
ホテルでは、ミネラルウオーターが一本無料で提供され、また湯沸かしポットがあり、煮沸すれば飲める。

私たちが滞在していた時、気温は16度~24度位だったと思う。
エアコンは不要、朝晩は少し涼しく上着があった方が良いが、日中は上着が不要でした。
天気は、快晴の日はなかった。それはかえって好都合であった。
暑くなく、紫外線は気にならない、雨模様・降ってもパラパラであった。
大汗をかくこともなく、食事にはお茶が必ず飲み放題、ミネラルウオーターの携帯は不要でした。

台北市は、ベトナム同様バイクの交通量が甚だしく交通渋滞もすごい。
排気ガス・大気汚染はすごいので、この対策からも地下鉄工事が急がれているようだ。
折しも来年には"花万博"が開かれるのであちこちで地下鉄工事が行われていた。
公共交通機関の多くはバスで、その専用レーンは整備されている。
朝と夕方では、渋滞する方向が違うので、1レーンの通行方向を朝晩で変えていた。

トイレ事情
公共の場には無料の公衆トイレがかなりあり、どこもきれいに掃除されていました。
駅やお店やお寺にも必ず綺麗なトイレがありました。
便器にトイレットペーパーを流さないのがルールのようです。
ウオシュレットはどこにもありませんでしたが、圓山ホテルにはビデがありました。
一番綺麗だった故宮博物館のトイレ


言葉事情
ツアーでは、一般市民話す機会が無いので軽々には言えないが、ホテル・店では日本語が通じます。
看板などは漢字だけでだいたいのニュアンスは通じるのだが、同時に英語が書いてあると
両方で完全に意味が分かるのがまことに楽しかった。


費用
さて、このツアーの唯一の不満点は、やはりツアーに付き物の「ショッピング」、免税店三軒は多すぎました。
もっともその間私は周辺をウォーキングしたのですが。
費用は、二人で計107080円でした。
ツアー代金=93080円[諸費用含む]、酒代3000円、お土産代2000円、オプション夕食代9000円
(寝酒用のポケットウイスキーを持参しました)。

以下は、付録
将棋に興じる人                           日本の漫画
 
高級マンションには、窓にこのような転落防止の鉄格子が付いていないそうだ。


終わり