マッシーパパの遠吠え

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参院選落選者の顔ぶれから民主党惨敗の本当の理由がわかる!?

2010-07-12 22:03:16 | Weblog

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土曜日の午後でした。

「毎日新聞ですが、参院選の事前調査にご協力願いますか」と電話がかかってきた。この手の世論調査は初めて経験するのだが、その質問事項(回答はプッシュホンの番号で答える)は以下の通り。

(1)期日前投票の有無・・⑥有 ⑦当日絶対行く ⑧多分行く ⑨暇があればいく 

(2)兵庫地方区の誰に投票しますか・・③みんなの党'(候補者名省略) ④自民党 ⑤共産党 ⑥民主現職 ⑦新党改革 ⑧民主新人 ⑨諸派 (0)まだ決めていない

(3)比例代表はどの党の人ですか・・②みんなの党 ③民主党 ④自民党 ⑤社民党 ⑥国民新党 ⑦公明党 ⑧共産党  (0)その他 ①まだ決めていない

(4)あなたの性別・・⑦男性 ⑨女性

(5)あなたの年代・・②20代 ③30代 ④40代 ⑤50代 ⑥60代 ⑦70代 ⑧80代等々。 

処で、マッシーパパのようなところにも調査がくるようでは、愈々、民主も危ない(?)・・。

と思ったとおり、結果は改選議席54から43にとどまり、51議席に達した自民党を下回る大敗となった。

早速、党内外からは、唐突に10%消費税を唱えた管首相の発言に敗因の責任を求める声が高まっているようである。又、小沢氏のお膝元の岩手県知事は「小沢外し」が原因だと、小沢グループを党運営から遠ざけた菅首相ら執行部の対応を厳しく批判したという。

一方、日本経団連の米倉弘昌会長のように、「消費税議論が敗因になったとは思っていない。菅政権以前の8カ月のあり方を国民が評価した」の、「1人区で自民党がうまく戦ったのだろう」と分析する見方もある。

ま~、確かに、「消費税」が問題なら一番はっきりとマニフェストに訴えた自民党の大躍進は説明し難いし、「小沢はずし」も選挙前のV字回復を考えると、的確な理由になりえない。

では、何ゆえの大敗か? マッシーパパなりに検証してみたいと思うが、ここはやはり選挙の現場に聞けで、負けた候補者の票の出方から推理してみたいと思う。

一人区の惨敗

まず、前述の米倉会長の言う、「一人区で自民党がうまく戦ったのだろう」であるが、07年の前回参院選は自民が6勝23敗で惨敗していたのが、今回逆転、8勝20敗と大きく負け越している。

ーおそらく、地域主権を訴えた政権交代に、小泉改革の負の遺産で疲弊した地方がよみがえると過大に期待。

だが、8ヶ月経過しても地方改革に手をつける様子はなく、おまけに「コンクリートから人へ」のキャッチフレーズでダムや高速道の公共投資が激減。これではたまらないと、昔の自公政権を再評価してきたのでないだろうか。

二人区擁立の失敗

二人区で民主独占は皆無。3人区でも千葉、埼玉、神奈川、大阪で失敗。なかんずく、神奈川では現職の大臣を、大阪ではお笑い票100万票を取り込めずに、タレント議員が落選。

唯一、二人当選した愛知も、五人区で複数当選の東京も、3回連続二人当選のもともとの民主王国で、特にほめられたものでない。

ーこれは、マッシーパパの『浅見光彦氏、「複数区二人擁立」に仕掛けられた小沢一郎の恐ろしいたくらみを暴く!?(http://massypapa.cocolog-nifty.com/blog/2010/04/post-002e.html)』でも指摘したが、本音は「反小沢」つぶし、動機が不純なのである。

しかも、小沢氏が狙った、「現職=組織、新人=浮動票」のすみわけも、肝心の無党派層の民主離れがひどく、「共同通信」の調査でも、2009年衆院選の51.6%から民主党か同党候補に投票したのは28.8%にとどまり、その大半が「みんなの党」に流れたことがはっきりとわかる。

つまり、小沢氏が幹事長を退いたことで、選挙が仕切れず、しかも金庫を小宮山議員に抑えられて、新人候補に厚く現ナマを廻せなかったことが響いたというのである。

タレント候補の惨敗

いわゆる、民主のタレント候補は地方、比例合わせて8人いたが、当選したのは谷亮子だけ。それもわずか35万2千票で、およそ110万票で一人当選するといわれる比例代表の1/3にも満たないのである。

ーこれもエントリー『参院比例区の投票行動、あなたは政党名? 個人名?(http://blog.goo.ne.jp/massypapa/e/4342f2247dd46f627ad6625cf774a474)『」で述べたように、選挙第一の小沢のよこしまな戦術が有権者に見透かされた結果かと思う。

つまり、谷を始め岡部、岡崎等、タレント候補は何をやりたいのか有権者に訴えるものはなく、池谷に及んでは選挙カーの上で倒立、庄野にいたっては、懐メロの「飛んでイスタンブール」を歌って、門付けをする始末である。

輿石辛勝、千葉法相落選

民主党参院会長があわやの辛勝、現職法相が民主の新人にせり負けたのであるが、これこそ、今回の参院選の象徴的な出来事である。

輿石氏が辛勝したという相手が公募で選ばれた自民新人の職業も同じ教員。方や悪名高い(?)日教組をバックに、こなた、反日教組の批判票を頼りに挑んだのだが、結果は3千票余の差。如何に、輿石が地元にも嫌われているかを証明したようなもの。

又、落選した法相はマッシーパパのエントリーでもその罪(?)を再々、糾弾したように、何もしない何もできない法相であるばかりか、どうでもいい夫婦別姓や従軍慰安婦問題には真剣になる奇妙な人物。

こんな左翼人権派議員に有権者は、レッドカード(退場)を突きつけたのに違いない。

それをですよ。管一派は今、改造すると親小沢派との党内抗争を招くと9月の代表選まで続投さすという。

つまり、このKYぶりに気づかないことこそ、有権者の民主離れを引き起こしている原因でないだろうか?

政治とカネ、普天間など、争点隠し

管首相をはじめ、党の幹部は誰一人、前政権の「政治とカネ」「普天間基地の迷走」に触れることも釈明することもなく、参院選の争点から隠してしまった。

特に、普天間基地などはその蒸し返しを恐れてか、沖縄の地方区に候補者すら立てない。いや、立てられないといったほうが正しいのだろうが、その無責任さが沖縄の怒りを買って、地方区どころか比例区の民主現職で党沖縄県連代表、喜納昌吉さんの落選まで招くことになったのである。

ーおそらく、これで、8月末に迫った辺野古の基地建設の日米合意の履行も難しくなったのでないか。

又、基地絶対反対の宜野湾市の井波市長がうわさ通り沖縄県知事に立候補すれば、いっそう、先行き不透明になる。

これもあれも、その場しのぎの民主党マニフェスト詐欺の因果応報といえるのかも・・。

以上の考察からはっきりしたことは米倉会長が図星したように、「政権交代後の民主党の政治手法」とマニフェスト詐欺が敗因。むしろ「消費税」はただのトリガー(引き金)に過ぎないのである。

そして、怒りを覚えた有権者が衆院選で自民党にお灸をすえたように、今度は民主党にイエローカードを突きつけたのである。

このことを民主党が理解できないと、又ぞろ、「消費税のほとぼりさえ過ぎれば支持率も回復するだろう」と、やりたい放題をするだろう。そして、今度はイエローカードですまなくなるはず。

勿論、今回の選挙で躍進したみんなの党も自民党も同じで、調子に乗ると、その人気はすぐに吹っ飛びます。それだけ、有権者は学習効果を高めているのである。

つまり、そのことを民主は忘れてしまったことが、惨敗の一番の原因だったと、マッシーパパは思うのですが・・。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。ご批判ご賛同、なんでもいいですからコメントもいただければ幸いです。♪

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