マッシーパパの遠吠え

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市民もどっちらけの市バス・地下鉄民営化に、どこまでもこだわる橋下市長のその狙いとは?

2013-11-01 00:18:54 | Weblog

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橋下市長が大阪市交通局長の反対を押し切って、市営地下鉄の初乗り運賃20円の値下げを指示。それも、議会が地下鉄民営化に反対すれば、元に戻すと言う、”荒業”だという。

ま、これには国土交通省も「過去に値下げした公営鉄道事業者はない」と、驚きを隠せず。

勿論、議会も「「値下げを人質にした議会への脅し」「民営化できない責任を議会に転嫁しようとしている」と反発を強めているとか。

いやはや、これが、なんでもありの橋下流と言えばそれまでだが、なんとも不可思議。いや、解せないのは、彼の言い分。

「議会の議論を聞いても納得できるものがない。(反対なら)値下げのメリットを上回る問題点を提示してもらいたい」と・・。

これっておかしいと思わない? 提案したのは市長でしょ。

だったら、己が議会を納得させるのが筋。ぬしも法律家、馬に念仏と思うが、訴え出たものに、実証責任があるのと違うの?

それを自分こそ大儀。それがわからないでは「議会の責任」と言うのでは民主政治といえません。むしろ、児戯の行為で(彼らも)喧嘩する気にもなれないでしょう。

それに、橋下センセイの唯一の根拠、「バスも地下鉄も民営化すれば値下げできる」といううたい文句。

市長選の公約だそうですが、又又始まりましたね。例の「ふあっとした民意をつかむ手法」。具体的な手段も数値目標も示さず、さも耳にいい言葉で民意を洗脳しようという手口。

最近も聞きましたね。大阪都構想が実現すれば「何もかもがばら色」という奴。マスコミに、その効果を聞かれば4千億円と大法螺。

いざ、具体的に試算されると、「二重行政」解消による経費節減はがたべり、たったの700億円になったという手合。

だが、この値下げもよ~く考えればおかしな理屈。

民営化すれば当然、市とは別組織。「料金」は大阪市長の意のままにならないのが道理。

ましてや、(買い上げる方は)少なくとも数兆円もの投資をするのだから、少しでも多く稼いで投下資本の回収を急ぐのが世のならい。好き好んで値下げします?・・。

それでもまだ、彼の「妄言」を信じる大阪人のために、神戸の民営化の実態を2例ほど紹介しておきます。

(1)神戸市西区の当初開発と同時に神戸市開発管理事業団の「ケーブルTV」がスタートしたが、08年から民間のJ:COMに移譲。

値下げどころか、むしろ市は急な値上げを防止するため、一定期間の保証をもらうのが精一杯だったと聞く(念のため、逆に西区の人口は今も増加中です)。

(2)同じく、西区の玉津方面と押部谷方面の市バス路線が経営不振から廃止され、神姫バスに移譲。

その結果、これまでの全市内均一200円だったのを距離別料金に変更。運賃も西神中央駅ー玉津市役所前が370円、西神中央駅ー押部谷駅は290円など、軒並み値上げ。

おまけに、敬老パスは民間路線のみで、神姫バスには利用できません。

つまり、神戸の偉大な田舎、西区民は民営化でとんでもない不利益をこうむっているのです。

閑話休題。ま~、「民営化で値下げ」のいい加減さはこれでご理解いただけたと思うが、それにしてもわからないのは、議会の過半が反対しているのに、ごり押ししようとするこの橋下市長の熱意(?)。

勿論、それが「公約」だからと言うこともあるでしょう。ましてや、「堺市長選」に惨敗し、維新のご威光は失墜、橋下ブランドも色あせ、ここは乾坤一擲、民営化(合理化)で経営改善、結果として値下げに繋がれば、逆転ホームラン。

市民の信頼も取り戻せ、あわよくば、余勢を買って国政に転出、万々歳・・。

でもそれはみんな表の顔。策におぼれる策士の橋下氏のこと、ホントの狙いは別にある!?

と、マッシーパパが睨んだとおり、ありましたよ。見つけましたよ!

それは「ビジネスジャーナル」に投稿された「gataro」さんの記事、

維新の会と関西財界の利権の構図…大阪市営地下鉄民営化で露呈!?市民にしわ寄せか(http://www.asyura2.com/13/senkyo145/msg/434.html)」に・・。

詳細はこれに譲るが、要するに、真の目的は「(地下鉄が民営化されれば)巨大な企業が誕生する。利用者、市民にとっての功罪はともかくも、めったにない“出物”に関西財界は沸いている」とか。

つまり、彼の悲願である市営地下鉄民営化は、関西財界、強いては私鉄各社にとっても、喉から出るおいしい話、だと言うのだ。

そらそうでしょう。昨年の実績でも地下鉄の経常利益が269億円(連続10年黒字)、バス部門の赤字26億円(別に一般会計からの繰り入れ26億円ー連続30年赤字)を相殺しても超優良事業。

たとえ、数兆円(民営化の条件)で買っても、優良企業のプライムレート(長期金利1%?)で金利を払えば、毎年膨大な利を生む金の卵。

普通、こういう地下鉄という大事業、投下した資本を回収するのは建設後、ずっと経ってから。

いわば、その時期が丁度、今でしょう! 従って、最もおいしい時期に売り払うなど愚の骨頂。常識からも裏に何かあってしかるべし。

いや、真の理由はこれだけに終わらないだろう。

財界にメリットがあるのと同様に、売却できれば、数兆円の資金が回収でき、大阪市の負債返済に大いに寄与する。

これって、市長の最大の功績じゃん。「財政再建に成功」の名誉を手に市長を卒業。さらには、大阪財界に「貸し」を作って、維新の会のスポンサーに連ねる。そして、国政へ・・。

いやはや、こんなあざとい仕掛けに又又、大阪人は騙されるのでしょうか?

と懸念していたら、どっこい、市民は賢かった。

29日、「キャスト」の「橋下氏の地下鉄値下げと民営化について」を問うアンケートに答えたのが、

(1)値下げは大変、うれしい・・・・27%

(2)そんなことして、大丈夫?・・・・32%

(3)橋下市長はあせりすぎ・・・42%(注:数字は大体の記憶)で、大半の人がドッチラケでした・・。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。ご批判ご賛同、なんでもいいですからコメントもいただければ幸いです。♪

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