夢の翼with皇大26期生のブログ

私と関わる全ての人たちが繋がりあえるように、大学時代の思い出から現在の環境までをまとめて1つのブログにしちゃいました。

平成最後の剣道部ドリームマッチ

2019-03-01 15:28:33 | 剣道
 創部から3年、ついに3年間育てた子達が巣立っていく。3年間という月日は、子どもたちにとっても、そして顧問の私にとっても、とても意義のある期間だった。これまでの子達は1年、ないしは2年で結果を出さねばならなかったが、基礎的なことを身に付け、そこそこ見られるようにしようと思うと、2年では足らない。況してや1年なんて、何を教えられただろう?3年間必要だった。基本的なこと、応用技、試合でのマナー、その他のマナーや礼儀作法。決して強くはないし、上手でもない。でも、剣道が好きだという気持ちと、「直心是道場」の揃いの手拭いに託した思い、負けても引きずらない心の強さ。そして、最後まで続けた6人の仲の良さ。1級合格者も4人。2級が1人。小学校の剣道部にこれ以上何を求める?これだけできれば上等じゃないか!?これらが身について、その上で勝ち進める強さならば素晴らしい。だが、練習試合にも行けない、習い事が多い、試合参加数の制限、引率者の不足。これらの条件に真っ向勝負してここまでの1年間1人で闘ったのだ。今年は、新採用者のための指導講師の先生が経験者で、稽古を手伝ってくださる日が週に1回だけあった。重度の糖尿で苦しむ私を支えてくださった講師の先生。彼がいなかったら途中で倒れていただろう。年度途中に癌の手術もしたし、今でもまっすぐ立っていられない。フラフラ・ガタガタ・ボロボロなのだ。その体に鞭打って、試合の引率は勿論、級試験を受けると聞けば例え1人でも会場に駆けつけてアドバイスをする。色々なことが走馬灯のように思い出されて、まるで燃え尽き症候群・・・。まだ最後のひと学年があるのに。
 今年のドリームマッチは、かなり大勢の先生方が最後まで観ていてくださった。全員による打ち込みで、その強さを知ったと褒めていただく子どもが続出した。基本の木刀稽古では、寸止めすることができるかという緊張感の中、みんなが目標の手前5㎝くらいでぴったり止めることができた。校長先生に至っては、実際に主将の相手をしていただき、木刀が風を切る音と圧力を肌で感じていただいたようだ。保護者の皆様からは、子どもたちが剣道にハマったことや、中学や高校でも続けたいという気持ちをもってくれたことを喜んでいただけた。私の仕事は「剣道に出会わせ、好きにさせること。」私程度の腕前ではそれが限界だ。だが、好きになるきっかけを作ってあげられれば、きっと子どもたちはいつか「昔取った杵柄」の如く、どこかで剣道を再開するかも知れない。私がそうであったように。いつかどこかで、昇段試験を受けている姿を見たいものだ。頑張ってくれ!!
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