一昨日から全難言協長野大会に来ております。今年は珍しく、はじめのいっぽ研修会の方が一週間も早かったので、先週お会いしたばかりの人たちと再会できて嬉しいです。
今回の大会では、初めて構音障害の分科会に参加させて頂きました。構音に初めてというと驚かれるかも知れませんが、はじめのいっぽ研修会の一回目で中澤先生のお話を聞いたのが最初で最後。大きな大会の分科会では、自分が勉強したくて構音に参加したのは初めてです。
初日の分科会では、コンピューターを使った構音指導用の教材研究と、鼻咽腔閉鎖機能不全に関する実践、二日目は粘膜下口蓋裂児に対する鼻咽腔構音の改善指導と、声門破裂音を子音省略と捉えた失敗から振り返る構音指導、以上の4レポートを聞き研究協議しました。内容を事細かに書くことは出来ませんが、何が凄いかというと、発表者の1人に、全ての構音障害音をサンプルテープのように再現できる先生がいらしたことです。私も初めてことばの教室担当になった頃、全難言協のはじめのいっぽ研修会に参加して教わったことのひとつに、子供が間違って出している音と同じ音を自分が出せるようになると、子供がどこでつまずいているのかが分かるようになる、と言われたのを覚えています。14年目になってもまだ出会ったことのない構音障害のタイプがありますが、今回の研究協議で出会った先生は、どのような音も出すことができるのです。裏を返せば、それだけ臨床経験が豊富だという事です。しかも、それが専門用語と結びついていることが素晴らしい!私も自分が関わってきた事例の音は出せますが、一つ一つの専門用語と絡めて覚えていませんので、鼻咽腔構音と言われても、それが今指導中のお子さんの音と同じである事に気付くまでに時間がかかりました。専門書をあまり読まずにやっているので、指導に時間がかかりますが、その分だけ、自分の専門的な力として身について行っていることは確かです。でも、やっぱり専門書は読んだ方がいいかな!と改めて考えさせられました。良い勉強になりました。
今回の研究協議の中で、言語聴覚士の方が意見を述べていらっしゃったのですが、病院の言語療法教室から小学校の言葉の教室へ出た患者さんが、口蓋裂児や側音化構音の指導が出来ない担当者だったので元の病院へ7割方戻って来るそうです。最近の若いモンはというと自分が年をとったようですが、出来ない、分からない、を平気で口にします。初めはそれでもいいでしょうが、我々は教育のプロとして現場にいる訳ですから、初めての経験だろうと、次までに答えられるように勉強しておくことも大事です。今回の言語聴覚士の方に言われたような事がないように、若い先生方に自信を持って仕事にあたってもらえるように導いて行くことが、今後の自分の仕事でもあるかなと思います。
例によって、大会終了後に善光寺と川中島古戦場を旅して見聞を深めてきました。旅行記は別掲載で。
今回の大会では、初めて構音障害の分科会に参加させて頂きました。構音に初めてというと驚かれるかも知れませんが、はじめのいっぽ研修会の一回目で中澤先生のお話を聞いたのが最初で最後。大きな大会の分科会では、自分が勉強したくて構音に参加したのは初めてです。
初日の分科会では、コンピューターを使った構音指導用の教材研究と、鼻咽腔閉鎖機能不全に関する実践、二日目は粘膜下口蓋裂児に対する鼻咽腔構音の改善指導と、声門破裂音を子音省略と捉えた失敗から振り返る構音指導、以上の4レポートを聞き研究協議しました。内容を事細かに書くことは出来ませんが、何が凄いかというと、発表者の1人に、全ての構音障害音をサンプルテープのように再現できる先生がいらしたことです。私も初めてことばの教室担当になった頃、全難言協のはじめのいっぽ研修会に参加して教わったことのひとつに、子供が間違って出している音と同じ音を自分が出せるようになると、子供がどこでつまずいているのかが分かるようになる、と言われたのを覚えています。14年目になってもまだ出会ったことのない構音障害のタイプがありますが、今回の研究協議で出会った先生は、どのような音も出すことができるのです。裏を返せば、それだけ臨床経験が豊富だという事です。しかも、それが専門用語と結びついていることが素晴らしい!私も自分が関わってきた事例の音は出せますが、一つ一つの専門用語と絡めて覚えていませんので、鼻咽腔構音と言われても、それが今指導中のお子さんの音と同じである事に気付くまでに時間がかかりました。専門書をあまり読まずにやっているので、指導に時間がかかりますが、その分だけ、自分の専門的な力として身について行っていることは確かです。でも、やっぱり専門書は読んだ方がいいかな!と改めて考えさせられました。良い勉強になりました。
今回の研究協議の中で、言語聴覚士の方が意見を述べていらっしゃったのですが、病院の言語療法教室から小学校の言葉の教室へ出た患者さんが、口蓋裂児や側音化構音の指導が出来ない担当者だったので元の病院へ7割方戻って来るそうです。最近の若いモンはというと自分が年をとったようですが、出来ない、分からない、を平気で口にします。初めはそれでもいいでしょうが、我々は教育のプロとして現場にいる訳ですから、初めての経験だろうと、次までに答えられるように勉強しておくことも大事です。今回の言語聴覚士の方に言われたような事がないように、若い先生方に自信を持って仕事にあたってもらえるように導いて行くことが、今後の自分の仕事でもあるかなと思います。
例によって、大会終了後に善光寺と川中島古戦場を旅して見聞を深めてきました。旅行記は別掲載で。
ご参加のレポートを読ませて頂きました。
生き生きと研修の様子を報告されていて、良いですね。
ことばの教室担当して20数年です。
ご活躍お祈りします。