先日、三重県桑名市において、東海四県言語・聴覚・発達障害児教育研究大会が開催されました。第40回を迎える記念すべき大会で、発達障害の部門を正式に名称の中に取り入れた初めての大会となりました。我々教員だけでなく、こだま教室の保護者の方からもご参加いただくことが出来、とても意義のある大会となったことはいうまでもありません。
記念講演では「おっちょこちょいにつけるクスリ」と題してNPO法人のえじそんくらぶ代表・高山恵子氏が、ご自分の経験を交えながら語っておられました。高山氏はご自身がADHD・LDの当事者だったそうで、そのご経験からくるお話には説得力がありました。周りの大人がどのような手立てで発達障害の子どもたちを受け入れていくと良いかを、分かりやすくお話しくださいました。参考にしたいと思います。
午後から行われた分科会は、私も生涯のライフワークとして力を入れている「理解啓発と連携指導」に関する分科会「つながり」に参加してきました。他の構音や吃音の分科会と違って、保護者の方々の参加が多い分科会で、「親の会」を組織していらっしゃる方や、もちろんこだま教室からの参加者も、行政の立場や管理職の方までも、四県各地からたくさんの方々が集まり、我々教員だけでなく、いろんな意見が集約される分科会です。その分、発言にも気を遣います。そして、保護者の代表とも言える「親の会」会長さんのお話は、80歳にもなられる御年で現役の会長さんならではの、強い思いのこもったお話でした。この方とはかれこれ10数年来の知り合いですが、彼がいるから岐阜県の保護者の方々はまとまりがあるのでしょう。強力なリーダーシップを発揮する保護者のカリスマ的存在。文科省にも顔が利く御大は、今の教育の流れを良い点・悪い点としっかり把握してお話しくださいました。良い点を引き継ぎ、悪い点を改善しながら、よりよい教育にしていかねばと思うお話でした。
最後にお話を伺った分科会の助言者の先生は、三重県でも特別支援教育の第1人者の方で、とてもお話の上手な方でした。三重県の友人曰く、彼に心酔している人も多いと聞きます。時間がなくて10分ほどしかお話しいただけなかったのですが、いつか名古屋にお招きしてみたいと思います。
今回の大会に参加してみて感じたことは、やはり何と言っても「発達障害」通級の発表が増えたことでしょう。「通級」としての共通点はたくさんあります。しかし、言語・難聴の専門性と、発達障害の専門性は明らかに違います。「障害種別」の枠を超えて「通級指導教室」というカテゴリーでまとまるのも良いとは思いますが、そうなったとき、圧倒的多数を占めるのは「発達障害」の子どもに対する指導でしょう。そんな中で純粋に「言語・難聴」に関する専門性を高め続けていくことが出来る教員がどれだけいるのか?全てを病院のSTに任せてしまったのでは、教育面でのフォローが出来なくなってしまいます。そういったことも連携で何とかするのが、本来の形だとは思うのですが、いち早く発達障害と合併をした研究組織が、教室数の激増で研修会を開きづらくなり、再度分離することを考え始めたという現実を目の当たりにして、まだ合併していない名古屋のせいで、会の名称を変更できない愛知県はこれからどう動くべきなのか、もっと良く話し合いをするべきなのかも知れません。
記念講演では「おっちょこちょいにつけるクスリ」と題してNPO法人のえじそんくらぶ代表・高山恵子氏が、ご自分の経験を交えながら語っておられました。高山氏はご自身がADHD・LDの当事者だったそうで、そのご経験からくるお話には説得力がありました。周りの大人がどのような手立てで発達障害の子どもたちを受け入れていくと良いかを、分かりやすくお話しくださいました。参考にしたいと思います。
午後から行われた分科会は、私も生涯のライフワークとして力を入れている「理解啓発と連携指導」に関する分科会「つながり」に参加してきました。他の構音や吃音の分科会と違って、保護者の方々の参加が多い分科会で、「親の会」を組織していらっしゃる方や、もちろんこだま教室からの参加者も、行政の立場や管理職の方までも、四県各地からたくさんの方々が集まり、我々教員だけでなく、いろんな意見が集約される分科会です。その分、発言にも気を遣います。そして、保護者の代表とも言える「親の会」会長さんのお話は、80歳にもなられる御年で現役の会長さんならではの、強い思いのこもったお話でした。この方とはかれこれ10数年来の知り合いですが、彼がいるから岐阜県の保護者の方々はまとまりがあるのでしょう。強力なリーダーシップを発揮する保護者のカリスマ的存在。文科省にも顔が利く御大は、今の教育の流れを良い点・悪い点としっかり把握してお話しくださいました。良い点を引き継ぎ、悪い点を改善しながら、よりよい教育にしていかねばと思うお話でした。
最後にお話を伺った分科会の助言者の先生は、三重県でも特別支援教育の第1人者の方で、とてもお話の上手な方でした。三重県の友人曰く、彼に心酔している人も多いと聞きます。時間がなくて10分ほどしかお話しいただけなかったのですが、いつか名古屋にお招きしてみたいと思います。
今回の大会に参加してみて感じたことは、やはり何と言っても「発達障害」通級の発表が増えたことでしょう。「通級」としての共通点はたくさんあります。しかし、言語・難聴の専門性と、発達障害の専門性は明らかに違います。「障害種別」の枠を超えて「通級指導教室」というカテゴリーでまとまるのも良いとは思いますが、そうなったとき、圧倒的多数を占めるのは「発達障害」の子どもに対する指導でしょう。そんな中で純粋に「言語・難聴」に関する専門性を高め続けていくことが出来る教員がどれだけいるのか?全てを病院のSTに任せてしまったのでは、教育面でのフォローが出来なくなってしまいます。そういったことも連携で何とかするのが、本来の形だとは思うのですが、いち早く発達障害と合併をした研究組織が、教室数の激増で研修会を開きづらくなり、再度分離することを考え始めたという現実を目の当たりにして、まだ合併していない名古屋のせいで、会の名称を変更できない愛知県はこれからどう動くべきなのか、もっと良く話し合いをするべきなのかも知れません。
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