先週末、子どもたちの剣道の合宿がありました。といっても、宿泊ではなく、余所様の合宿に参加させて戴くという図々しい方法をとらせて戴いたのですが、突然決まったこの合宿、とても価値のある合宿でした。
今回は突然だったので、自由参加だったこの合宿。我が家も実はこの夏休み中で唯一の家族旅行が充ててある2日間でした。それをキャンセルしてまで参加した理由は、指導講師陣の充実です。うちの剣道チームの先生は愛知県警察の剣道専門家集団「特錬隊」の監督です。言ってみれば愛知県の剣道のトップのお一人です。そんな先生に毎週二日間も稽古をつけて戴けるだけでも幸せ者なのですが、今回、その師匠の師匠に当たる先生のお声掛かりで、うちのチームが呼んで戴けることになったのです。それだけでもすごかったのですが、脇を固める講師陣には名古屋市剣道連盟の偉い先生や、愛知県警特錬隊の凄腕剣士たち、そして、全日本選手権を制覇したチャンピオンまでが元立講師として参加されるのです。こんなすごい稽古会は探しても見つかりません。以前、県武道館で「愛知のチャンピオンに学ぶ」という全市レベルの稽古会がありましたが、それと同じかそれ以上の規模の稽古を3道場だけの合同合宿でやってしまおうというのは何とも贅沢なことです。
稽古の中身についてはすばらしいものでしたが、それはこの場では割愛します。今回何をお伝えしたくてブログを更新しているかというと、稽古の最中の出来事でした。みんなが激しく試合や地稽古をしている最中に、一人の先生がぐるっと道場内を廻りながら、子どもたちの竹刀を一つ一つ点検して回っているのです。竹刀にササクレや割れがあってはならないのは剣道界の常識です。しかし、激しく稽古をしていると、今朝手入れしてきたばかりであっても傷ついたり、中結いが緩んだりするものです。その、稽古中の竹刀の緩みや痛みを一つ一つ子どもを呼んで手入れをしながらお話しして聞かせてくださっていたのです。その方は元全日本チャンピオンの安藤戒牛先生!息子の竹刀を手にとって、いきなり分解して手入れをしてくださっているではありませんか!!前の日に手入れをしたばかりなのに、なんと恥ずかしいことだ!と思って、はさみを取りに来た我が子について先生に駆け寄ったら、逆に父親がいつまでもしゃしゃり出てくることを叱られてしまいました…。確かに恥ずかしい…。その後席に戻って先生のご指導を、耳をダンボにして聞いていると、このようなことを言っておられたのです。「竹刀の傷やササクレで、自分が怪我をすることは自業自得である。だが、その傷が広がって割れてしまった場合に、相手に大怪我をさせてしまう場合があり得る。剣道は剣で相手を切る武道だが、『殺し合う』のではなく『相手を活かす』=『活人剣』でなければならない。稽古の最中でも常に道具を点検し、怪我の無いように努めなければならない。また、割れたときにすぐに対応できるように竹刀を複数準備しておく必要がある。それを怠るのは剣士として言語道断。」私自身も口を酸っぱくして言っていることでしたが、チャンピオンが言うと重みが違う!常に相手のことを思いやる剣道家であらねばならぬ、という部分が私の耳にクローズアップして残りました。相手を思いやることは剣道でも、教育でも、いえ、日常生活でも全て同じですね。
でも、それと同じくらいに先生に叱られた「いつまでも親がしゃしゃり出ないで」という部分が今回の自分にとって戒めとして残りました。子ども自身の問題解決能力を高めるためには、親は静観していなければならないときがあると。本当に恥ずかしい思いをしました。もう少し我が子の生活力を信じてみなければと思いました。そして、同じ剣の道を志すものとして、自分の弱さを再確認しました。でも、チャンピオンと直接会話できたことは実は嬉しかったりして…。
今回は突然だったので、自由参加だったこの合宿。我が家も実はこの夏休み中で唯一の家族旅行が充ててある2日間でした。それをキャンセルしてまで参加した理由は、指導講師陣の充実です。うちの剣道チームの先生は愛知県警察の剣道専門家集団「特錬隊」の監督です。言ってみれば愛知県の剣道のトップのお一人です。そんな先生に毎週二日間も稽古をつけて戴けるだけでも幸せ者なのですが、今回、その師匠の師匠に当たる先生のお声掛かりで、うちのチームが呼んで戴けることになったのです。それだけでもすごかったのですが、脇を固める講師陣には名古屋市剣道連盟の偉い先生や、愛知県警特錬隊の凄腕剣士たち、そして、全日本選手権を制覇したチャンピオンまでが元立講師として参加されるのです。こんなすごい稽古会は探しても見つかりません。以前、県武道館で「愛知のチャンピオンに学ぶ」という全市レベルの稽古会がありましたが、それと同じかそれ以上の規模の稽古を3道場だけの合同合宿でやってしまおうというのは何とも贅沢なことです。
稽古の中身についてはすばらしいものでしたが、それはこの場では割愛します。今回何をお伝えしたくてブログを更新しているかというと、稽古の最中の出来事でした。みんなが激しく試合や地稽古をしている最中に、一人の先生がぐるっと道場内を廻りながら、子どもたちの竹刀を一つ一つ点検して回っているのです。竹刀にササクレや割れがあってはならないのは剣道界の常識です。しかし、激しく稽古をしていると、今朝手入れしてきたばかりであっても傷ついたり、中結いが緩んだりするものです。その、稽古中の竹刀の緩みや痛みを一つ一つ子どもを呼んで手入れをしながらお話しして聞かせてくださっていたのです。その方は元全日本チャンピオンの安藤戒牛先生!息子の竹刀を手にとって、いきなり分解して手入れをしてくださっているではありませんか!!前の日に手入れをしたばかりなのに、なんと恥ずかしいことだ!と思って、はさみを取りに来た我が子について先生に駆け寄ったら、逆に父親がいつまでもしゃしゃり出てくることを叱られてしまいました…。確かに恥ずかしい…。その後席に戻って先生のご指導を、耳をダンボにして聞いていると、このようなことを言っておられたのです。「竹刀の傷やササクレで、自分が怪我をすることは自業自得である。だが、その傷が広がって割れてしまった場合に、相手に大怪我をさせてしまう場合があり得る。剣道は剣で相手を切る武道だが、『殺し合う』のではなく『相手を活かす』=『活人剣』でなければならない。稽古の最中でも常に道具を点検し、怪我の無いように努めなければならない。また、割れたときにすぐに対応できるように竹刀を複数準備しておく必要がある。それを怠るのは剣士として言語道断。」私自身も口を酸っぱくして言っていることでしたが、チャンピオンが言うと重みが違う!常に相手のことを思いやる剣道家であらねばならぬ、という部分が私の耳にクローズアップして残りました。相手を思いやることは剣道でも、教育でも、いえ、日常生活でも全て同じですね。
でも、それと同じくらいに先生に叱られた「いつまでも親がしゃしゃり出ないで」という部分が今回の自分にとって戒めとして残りました。子ども自身の問題解決能力を高めるためには、親は静観していなければならないときがあると。本当に恥ずかしい思いをしました。もう少し我が子の生活力を信じてみなければと思いました。そして、同じ剣の道を志すものとして、自分の弱さを再確認しました。でも、チャンピオンと直接会話できたことは実は嬉しかったりして…。
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