先週金曜日。始業式以来の学校登校日だった。校内を消毒し、子どもたちが来るのを待っている先生方。私は担任ではないので、同じく担任のない講師の先生方とともに、自主登校児童の預かり担当に。いつもの部屋で子どもたちの受け入れ態勢に入っていた。大方受付が終わり、職員室へ戻ると、登校日の保護者の方々と面談を終えた先生方が休憩している。時間割のように朝一の第1部が終わったところだった。少しの休憩時間を挟んで第2部が始まる。私は預かりの子どもたちの所と自分の教室を往復していた。パソコンにむかって資料作りを始めたところへ、教頭先生がやってきた。第2部にやってきた親子の中に、私の教室に通う発達障害の子どもがおり、新しい先生に一目会いたいと待っていてくれているらしいのだ。それは願ってもない。授業が本格的再開するまで会えることはないと思っていた子どもが、向こうから会いに来てくれたのだ。しかもお母さんまで一緒に。自校通級だからなかなか親御さんにあう機会はない。一度に面会できるチャンス。是非教室へ来て欲しいと、教頭先生が早速呼びに行く。前任者が美しく若い女性の先生だったので、きっといきなりデカいオジサンが現れてがっかりするだろうと思っていたら、階段を上がっている教頭先生の声が私と同じ事を心配して、前もって「見た目が大分違うよ!」と声をかけている。自分のこととは言え、笑いながら聞いていた。
対面。凍り付くどころか、いきなり人のおなかを触りながら「ドラえもんみたいだな!」と言う。確かに青い服は着ていたし、おなかも丸く出ている。「おなかが出てるからね!」と自虐的に返すと、「いや、ソフトバンクのCMの!」と即答する彼。そっちかい!あれってジャン・レノだったっけ?そんなことはどうでもいい。そう思った瞬間、彼は指にはまった指輪を見せつける!ただの指輪ではない。真っ赤な宝石「獅子の瞳」が輝く「レオリング」だ。見た瞬間に「おお、レオリングだ!」と答えてしまった私。彼はそれを聞き逃すことなく、そんな専門用語を知っているこの先生には話が通じる!と一瞬にして理解したのだろう。ポケットから「ウルトラアイ」と「アイスラッガー」を取り出し、いきなり変身!「デュワッ!」「ワイドショット」「エメリウム光線」「アイスラッガー」と立て続けに仕掛けてきたのだ。私も負けてはいられない。パソコン用眼鏡としておいてある、「ウルトラアイ眼鏡」をかける。もうこれだけで、彼は私の虜。「ウルトラマンについては何でも話せるぞ!先生の息子の名前はタイガ!もうすぐウルトラマンZも始まるね!」なんて言うと、それだけで夢見心地。2人の間に流れる「ウルトラマンの世界」は限りなく広がっていく。だがしかし、こちらは仕事。お母さんとも話さねばならない。可能な限り情報を収集しようとどんなお子さんなのかを聞いてみた。たくさん話してくださった。予め前任者が残してくれた資料にあることもないことも、たくさん伺うことができた。A君は教室内の本を持ってきて、「僕はスーパー戦隊も大好きなんだ!」と五色のヒーローの出てくる漫画を見せてくれた。「大丈夫。先生も毎週キラメイジャー見てるから。ゼロワンも見てるよ!」これだけで帰る気がなくなってしまうA君だが、そこはお母さんも引き際を考えさせる言葉掛けが。「じゃぁ、この本を音読したら帰るね!」いつも前任者と読んでいたであろう絵本を持ってきて朗読してくれた。それだけでピタッと止むのだから大したものだ。ルールを守ることの大切さは徹底して教えられてきたようだ。お互いに「次に授業で会おう!」と約束して別れた。楽しみにして待とう。
対面。凍り付くどころか、いきなり人のおなかを触りながら「ドラえもんみたいだな!」と言う。確かに青い服は着ていたし、おなかも丸く出ている。「おなかが出てるからね!」と自虐的に返すと、「いや、ソフトバンクのCMの!」と即答する彼。そっちかい!あれってジャン・レノだったっけ?そんなことはどうでもいい。そう思った瞬間、彼は指にはまった指輪を見せつける!ただの指輪ではない。真っ赤な宝石「獅子の瞳」が輝く「レオリング」だ。見た瞬間に「おお、レオリングだ!」と答えてしまった私。彼はそれを聞き逃すことなく、そんな専門用語を知っているこの先生には話が通じる!と一瞬にして理解したのだろう。ポケットから「ウルトラアイ」と「アイスラッガー」を取り出し、いきなり変身!「デュワッ!」「ワイドショット」「エメリウム光線」「アイスラッガー」と立て続けに仕掛けてきたのだ。私も負けてはいられない。パソコン用眼鏡としておいてある、「ウルトラアイ眼鏡」をかける。もうこれだけで、彼は私の虜。「ウルトラマンについては何でも話せるぞ!先生の息子の名前はタイガ!もうすぐウルトラマンZも始まるね!」なんて言うと、それだけで夢見心地。2人の間に流れる「ウルトラマンの世界」は限りなく広がっていく。だがしかし、こちらは仕事。お母さんとも話さねばならない。可能な限り情報を収集しようとどんなお子さんなのかを聞いてみた。たくさん話してくださった。予め前任者が残してくれた資料にあることもないことも、たくさん伺うことができた。A君は教室内の本を持ってきて、「僕はスーパー戦隊も大好きなんだ!」と五色のヒーローの出てくる漫画を見せてくれた。「大丈夫。先生も毎週キラメイジャー見てるから。ゼロワンも見てるよ!」これだけで帰る気がなくなってしまうA君だが、そこはお母さんも引き際を考えさせる言葉掛けが。「じゃぁ、この本を音読したら帰るね!」いつも前任者と読んでいたであろう絵本を持ってきて朗読してくれた。それだけでピタッと止むのだから大したものだ。ルールを守ることの大切さは徹底して教えられてきたようだ。お互いに「次に授業で会おう!」と約束して別れた。楽しみにして待とう。
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