<続き>
この鳥形木製品は朝鮮半島の鳥竿(ソッテ)と同じような目的で、竿に取り付けられ祭祀場に立てかけられたものと想像される。鳥は空高く飛ぶ、地表の様子がてにとるように分かる。其のことから集落の文の上にも取り付けられた。集落外の異人の侵入防止の役目、ひいては辟邪の標とされたのである。これと同じような形の埴輪が存在する。それは、和歌山県立風土記の丘資料館が展示する、下掲の埴輪である。
目的は、上に記した事柄と同じで、古墳時代も弥生期の風習を受け継いでいると思われる。
今回で、展示されていた弥生時代の遺物紹介を終え、次回は古墳時代の展示品を紹介する。
<続く>
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