世界の街角

旅先の街角や博物館、美術館での印象や感じたことを紹介します。

山口県立博物館

2017-08-20 07:21:03 | 博物館・山口県

過日、福岡発那覇経由でタイへ旅をしたが行く途中、山口の県立博物館へ寄り道をした。館内は撮影許可展示物と撮影禁止展示物の表示がある。大方の博物館、美術館が全館撮影禁止が多い中、良心的である。長州と云えば幕末・明治維新に活躍した人々の地元である。撮影許可されたそれらの人々を紹介したい。

高杉晋作肖像画はピンボケで申し訳ない。彼は若くして病没した。病没することなく明治を迎えたのであれば、先ず初代首相に就任したであろう。逸材を早く失ったものである。安政六年(1859)五月二十四日、江戸護送を翌日に控えた松陰は、野山獄の司獄・福川犀之助の独断で出獄を許され、杉家の家族と分かれることができた。上の書は松陰がその福川犀之助に贈ったものである。噺は変わるが、彦根・井伊家は代々幕府の筆頭家老であり、安政の大獄事件はあったものの、幕末に殉じたのである。

(萩城下絵図:幕末期)

周布政之助の肖像画と七絶詩である。元治元年(1864年)、高杉晋作とともに長州藩士の暴発を抑えようとしたが失敗、その結果起こった禁門の変や第一次長州征伐に際しても事態の収拾に奔走したが同年9月、責任を感じて山口矢原の庄屋吉富藤兵衛宅にて切腹した。享年42才。

桂小五郎(木戸孝允)の漫画。このような遊び心も必要か。どこかの酒席で描いたのか?

幕末の倒幕に用いたミニエー銃。薩摩の仲介で多くの銃や火器を手にした長州は、本格的に倒幕の戦いを開始することになる。

当該博物館は、幕末における長州のことどもを多数展示している。山口訪問のさいは見学し、早逝した先人を偲ぶ機会を設けられてはどうであろうか。

 


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