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奴国の丘歴史資料館・須玖岡本遺跡(1)

2023-03-22 08:13:53 | 博物館・福岡県

今回から、奴国の丘歴史資料の展示物と須玖岡本遺跡で眼にしたものを紹介する。

概要は、上掲のパンフレットに記されている。奴国王墓と云われる甕棺墓には、大きな上石が据えられていた。出土した青銅鏡は、中国の古様式を示す。それは前漢鏡と呼ばれるもので、多数副葬された甕棺墓の存在は、中国と北部九州の交流を示すものである。

『楽浪海中に倭人有り。分かれて百余国、歳時を以て来たり、献見すと云う』これは「漢書地理志」に登場する一文である。更に「後漢書東夷伝」は、『建武中元二年、倭の奴国、奉貢朝賀す。使人自ら大夫と称す。倭国の極南界なり。光武、賜うに印綬を以てす』。

建武中元二年は西暦57年。この年、倭の奴国が朝貢してきたので、時の光武帝は印綬を下賜したという。この倭の奴国の王都が、当該須玖岡本遺跡の地であった。

今回は遺跡公園として整備されている、甕棺墓群と王墓の上石などを紹介し、出土品については次回以降とする。

次回は、中国からもたらされた品、須玖岡本遺跡で鋳造された青銅器類等々の出土品を紹介する。

<続く>



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