年初に京都からの帰途、瀬戸内の考古関連資料館を巡った。それらの訪問記や展示物の紹介は別途行う予定だが、随分先になると思われるので、各資料館の逸品を紹介しておく。
たつの市埋蔵文化財センター ★★
駐車場の端に何やら赤い実がなっている。それも星の形である。後ほどスタッフの方に聞くと、花水木とのことで、初めて見た次第である。
ここでは、双龍環頭大刀の柄頭が展示されていた。韓国は金海の博物館で見たものと同形である。
岡山オリエント美術館 ★★★★
モザイク 豹 シリア 前5世紀
石像 男子頭部 シリア 前3ー前1世紀
何れも卑弥呼の時代を遥かに遡る。表現力の具象性を称賛したい。
岡山シティミュージアム ★★★★
これが見たかった。鳥装人間の線刻絵画土器片である。弥生時代のシャーマンか?
柄頭形石製品
出土例は極めて少ない。その一つがコレである。目的は何なのか 、妄想は思い浮かぶが果たして?
倉敷市埋蔵文化財センター ★★
館内に弥生時代の竪穴式住居が復元展示されている。写真のように地面を50-60cm掘り下げて建てられている。これなら冬場の寒さも防げそうだ。高床式住居は冬の寒さに耐えられない。存在はしていたとおもうが、冬場は竪穴式住居に移動したと想定される。
総社市埋蔵文化財学習の館 ★★★★
鶏冠人頭土器片で、これも見たかったモノの一つ。弥生時代の遺品である。やはりシャーマンを表すか?
笠岡市立郷土館 ★★
瀬戸内の小島から出ら奈良三彩の小壺である。遣唐使のルート上に存在し、航海の安全を祈願した祭祀遺跡から出土したという。
広島大学総合博物館埋蔵文化財調査部門 ★
展示物について過大な期待を抱いていたせいか、結論ガッカリであった。広大な敷地で探すのにも苦労したが・・・。展示数は少なく、これといって紹介する遺品もなかった。
<了>
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます