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多様な埴輪(3)

2020-08-14 06:45:50 | 古代と中世

<続き>

またまた埴輪に関する一般論である。鶏埴輪に関しては以下のように述べられている。鶏は太陽を呼び、生命の再現を告げ、祖霊や精霊の支配する夜と人間のいる昼との境を告げる時告げ鳥であった。前方後円墳の斎場の成立以前からあった首長権継承のまつりや、農耕祭祀でも鶏は重要な役割を担っていた。家形埴輪はまつりで再生した祖霊や精霊が宿る場所となる。

武器や武具さらに蓋(きぬがさ)の形式化された埴輪は、被葬者のねむる墳頂の聖域を守護し、邪霊などの侵入から守る役目を担うものと云われている。

またまた前置きが長くなった。前回に続き、古墳時代・中期(5世紀)の各種埴輪を紹介する。

盾形埴輪 古墳時代・中期 5世紀 湯梨浜町羽合歴史民俗資料館

盾形埴輪 古墳時代・中期 5世紀 大阪府立近つ飛鳥博物館

蓋形埴輪 古墳時代・中期 5世紀 大阪府立近つ飛鳥博物館

蓋形埴輪 古墳時代・中期 5世紀 松江風土記の丘資料館

甲冑形埴輪 古墳時代・中期 5世紀 今城塚古代歴史館

甲冑形埴輪 古墳時代・中期 5世紀 湯梨浜町羽合歴史民俗資料館

鞆形埴輪 古墳時代・中期 5世紀 湯梨浜町羽合歴史民俗資料館

舟形埴輪 古墳時代・中期 5世紀 安土城考古博物館

舟形埴輪 古墳時代・中期 5世紀 大阪府立近つ飛鳥博物館

猪形埴輪 古墳時代・中期 5世紀 大阪府立近つ飛鳥博物館

馬形埴輪 古墳時代・中期 5世紀 天理参考館

以上で古墳時代・中期(5世紀)の埴輪の紹介を終える。次回からは古墳時代・後期(6世紀)の埴輪を紹介する。

<続く>

 


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