網創漠蓄

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鷺ノ宮家の陰陽道

2009-11-07 23:53:51 | ハヤテのごとく!
陰陽師の一族である鷺ノ宮家。



陰陽道は基本的に道教起源ということもあり、
基本的にお札のを多用しています。(そもそもの発明が中国ですし)
しかし第247話では明確に神道系の術が出てきて、
安倍晴明等の時代のままの陰陽道ではないことも窺わせます。

特に伊澄の使ったものは「上巻」ともあるように、
かなりの上位、もしくは最上級に位置づけられているようです。
神道が呪法においてそこまでに位置づけられるようになるのは江戸時代に
復古神道が興ってから、特に本居宣長による古事記の復興以降である。



元々仏教伝来以降、神仏習合の形で日本の神は仏と同列、
もしくは下位に置かれていました。(特に鎌倉仏教で顕著)

それが江戸時代に入って檀家制度等による仏教界の腐敗を受けて
神道が分離する形で復古神道の流れが興り、
その中で別天津神の中の「造化三神」が最高神として、
特に天之御中主神がキリスト教のヤハウェに対応する存在
(あるいは呼び方が違うだけの同じ者)として位置づけられました。



すると現在の「術式八葉」はそれ以降のものということになりそうです。
土御門神道等にも近そうですが、系列を特定するのは困難のようです。

どうやら女系相続のようで江戸時代以前のの制度に
そぐわない部分もあり、どちらかというと明治維新の流れでの
陰陽寮解体を受けて民間に下ったような感じもあります。尤も
斎王にまで繋がっていても不思議ではありませんが。

というわけで鷺ノ宮家自体は明確に家をなしたのは明治時代以降と推測。
あるいは銀華が興した家だったりして。
(それまで明確な名前がなかったというパターンもありえる)
鷺ノ宮のな自体は1064年からあるので、家系自体はそれ以降の
何れかの時点から(あるいは分家として)あっても不思議はありませんが。