網創漠蓄

網(ネット)上で、創作物などを、漠然と、蓄えていこうとするページです。

「物語論」と「構造論」

2008-07-08 16:13:55 | UQ HOLDER!
「本筋」の捉え方」の続き・・・なのかな?
ここのところの論議(のすれ違い?)を振り返って、
色々準備を整えなければいけないなと感じています。

JUNのBLOG the 3rd trialさんの
魔法世界編は本筋をないがしろにしているのか」で語られるような
見解の違いが出ている主な理由は恐らく(私の見立てでは)、
Creative Factory 03#2さんやJUNさんが「物語論」で語っているのに対し、
私はそちらはやや苦手なため、得意の「構造論」で語っているためと思われます。

つまり平たく言うと、
物語論的には「物語の主軸となるストーリー」である「父親探し」こそを
主要テーマとして本筋と看做すべきなのに対し、
私は「ネギま!の本筋とは何か?」で言う「裏テーマ」の方を
物語の土台となる構造として本筋扱いしたわけです。

(ただし、「「本筋」の捉え方」でいただいた 機械オンチの30代さんのコメントを見て、
主要テーマの方はむしろ「父親探し」+「父のようになる」で少しぼかして
「父を追う」にした方が良さそうな気がしてきた)

「縦糸」は何? 」で言った「31+1本の縦糸」から語れば
主要ストーリーになれる程に求心力のある軸は
原作ではネギの持つ物語以外にはありえないわけですし。

「相関関係のストーリー」と形作る「麻帆良学園」という舞台は、
いわば「各ネギまの共通フォーマット」となります。
フォーマットが同じでも「各キャラの持つ物語」が違えば
そこから導かれる相関関係も別物にならざるを得ないわけです。

(「失敗作だからこそ成功したネギま!のマルチメディア展開」までの考察を引用すると、
アニメ一期とドラマでは明日菜の持つ物語がネギのものよりも強く
そこに主軸が置き換わった別の相関関係になっているし、
アニメ二期でもネギの持つ物語の求心力が大きく違う)

というわけで、JUNさんの見解は部分否定とも思ってなかったりするわけです。
違う軸から語ったというだけのことで。
というわけで、コレを踏まえて順次考察を書いていきましょう。
相当時間がかかりそうですが・・・。