網創漠蓄

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209時間目の千雨を追ってみると

2008-04-07 15:57:01 | UQ HOLDER!
よく見ると千雨にとってリミットの判断根拠は、
「今日の夜明けがリミットだろう」というラカンの言葉だけである。



そのため夜が明け始めた途端、刺そうとしている。
そして実は「夜明け」の定義について迷った形跡がある。
何しろこの行動は「日の光が見え始めたとき」の行動であるが、
太陽が見え始めたときにまた迷いだしている。



その前のここで「信じて最後まで待つのが筋」と考えているが、
実のところその「最後」は文字通り「ネギの最後」になる。
千雨には「夜明け」と「ネギの死」以外に判断に使える基準がないのだ。



そのため、ことまた迷いだすシーンから突き刺そうとするまでの間に、
寝ているネギの姿は一度も出ていない。

結局千雨に迫られた決断は実質的に
「ネギが死ぬまで待つ」か「とりあえず生還してもらう」かの究極の二択である。
最後にずっと無視していた自分の感情が後者を選ばせたのだ。


ちなみに明日菜ならどうしたと考えられるか、というと、



まずここで千雨のように座ってみていたりはせずに、
ずっと手を握るなどして傍で寄り添っていたと思われる。
少なくとも、(無意識に)ネギの体から直接状態を探ろうとしていただろう。

そして決断は、
・空が明るくなり出した段階で迷わず刺すか、
・抱き締めて泣きながら待っているか、
あたりと思われる。
ちなみに、目を覚ます前の変化を異変と感じとって結局刺す、
ということもありえるかも。