まさおっちの眼

生きている「今」をどう見るか。まさおっちの発言集です。

こんなこっちぁ、偽装はなくならない

2008-08-13 | 発言
今月五日、もうほとぼりの冷めた頃に、大阪簡易裁判所で、九州産牛を但馬牛と偽った例の「船場吉兆」の湯木正徳元社長らが、不正競争防止法違反(虚偽表示)違反で罰金100万円の略式命令を受けた。おいおい、あれだけ世間を騒がして、罰金100万円かよ。続いて、兵庫・徳島県警が、中国産を国内産と偽ったウナギ偽装の「魚秀」の中谷彰宏社長を来月になったら同じ不正競争防止法で立件するという。世間に偽装がバレると、まず、農水省が顔を立てるために行政指導に入る。行政指導って何だというと、「もうやっちゃあいかんよ」と口で言うだけで、罰則もなにもない。次いで県警も動かなマズイから、不正競争防止法という軽いヤツで立件しておく。お上というヤツは天下りをしたいのか、この程度で世間をいつもごまかそうとする。考えてもごらん。800円の中国産のウナギを1500円の国内産として売ったら倍近く儲かって、こりゃあもう立派な詐欺でしょうが。詐欺罪で立件せずに、易しいヤツで立件して茶を濁してしまう。これじゃあいつまで経ったって偽装は無くならない。「儲かるならバレなきあゃいい。仮にバレても罰金100万円で済むからな、やっちゃおう」って気になっちまう。
企業はコンプライアンス(法令遵守)って横文字を使ってはいる。今日もウナギ偽装に関与した「神港魚類」の親会社のマルハニチロホールディングスの五十嵐勇二社長が記者会見で「子会社が200社もあって、コンプライアンスが徹底できなくて・・」と謝罪に使った。なんかスマートに聞こえて、本当は反省なんかしてないんじゃないかな。そうじゃないでしょ、これは消費者を騙して儲けようとしたんだから、りっぱな詐欺罪でしょうよ。近年であげつらっても、雪印牛肉偽装事件、赤福の消費期限偽装事件、ミートホープの牛肉ミンチの品質表示偽装事件、チョコレートの白い恋人事件、などなど。責任者は五年くらい刑務所にブチ込まないと、こりゃあ、これからも起こるでしょう。地検が動くほどの事件ではないが、県警さんよ、今後はビシビシ詐欺罪で立件してくれよ。


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