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竹久夢二は、一時、追っかけた画家であります。久しぶりに足を運んだ東京大学の側にある竹久夢二美術館。今回のテーマ展示は「美人画とモデル」。その中でも最も個性的なのが、お葉でしょう。彼女の本名は佐々木カ子ヨ(かねよ)であり、お葉とはは、夢二がつけた愛称。彼女は夢二に会う以前から、東京美術学校や縛り絵の伊藤晴雨の絵のモデルをしていました。お葉は自由奔放で、若い学生と次々と浮名を流し、伊藤晴雨とも肉体関係があったとか。竹久夢二の愛人となりモデルになってもそうした奔放さは変わらかったようで、夢二の頭を悩ませたとか。それゆえ竹久夢二を題材とした映画に必ず登場する女性として登場するし、夢二と別れた後も藤島武二のモデルとなり、日本美術史にその名を残すミューズでありました。久しぶりに見た竹久夢二の絵ですが、様々な女性をモデルに絵を描いているのですが、その顔にはモデルの特徴が反映されているというよりも、どこか憂いに満ちた同じ顔をした独特の夢二美人に収斂されているように感じたのは私だけでしょうか?
過去の竹久夢路に関する記事です。↓
◆宵待草のやるせなさ#19・・・「竹久夢二と大正ロマンの世界展」(竹久夢二美術館)を見た
◆宵待草のやるせなさ#18・・・「竹久夢二殺人事件」日下圭介(徳間文庫)を読む
◆宵待草のやるせなさ#17・・・テレビ「夢二の美人画」(NHK放送・「美の壺」)
◆宵待草のやるせなさ#16・・・「竹久夢二 殺人の記」西村京太郎(講談社NOVELS)を読む
◆宵待草のやるせなさ#15・・・「竹久夢二展―憧れの欧米への旅」(日本橋三越本店)を見た
◆宵待草のやるせなさ#14・・・寺山修司「さかさま文学史 黒髪篇/竹久夢二」
◆宵待草のやるせなさ#13・・・「へのへの夢二」久世光彦(筑摩書房)
◆宵待草のやるせなさ#12・・・「竹久夢二 恋の言葉」(河出書房新社)
◆宵待草のやるせなさ#11・・・童話集「春」/竹久夢二(小学館文庫)
◆宵待草のやるせなさ#10・・・日曜美術館「独逸、夢のかなたへ~知られざる竹久夢二~」
◆宵待草のやるせなさ#9・・・『三面夢姿繪』(2000年) &『夢二人形」(1998年)
◆宵待草のやるせなさ#8・・・『夢二』(1991年)
◆宵待草のやるせなさ#7・・・竹久夢二と大正浪漫の世界‐セノオ楽譜装画が語る‐
◆宵待草のやるせなさ#6・・・『およう』(2002年)
◆宵待草のやるせなさ#5・・・『竹久夢二物語 恋する』(1975年)
◆宵待草のやるせなさ#4・・・夢二美術館(東京)
◆宵待草のやるせなさ#3・・・竹久夢二関連書籍を読む
◆宵待草のやるせなさ#2・・・竹久夢二の墓
◆宵待草のやるせなさ#1・・・「竹久夢二」展
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竹久夢二 (別冊太陽 日本のこころ 20) |
平凡社 | |
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もっと知りたい 竹久夢二 生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション) |
小川 晶子 | |
東京美術 |
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竹久夢二、恋の言葉 |
石川 桂子 | |
河出書房新社 |
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竹久夢二 乙女詩集・恋 |
石川 桂子 | |
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