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あだちの再生工房 日記2

機械類の修理を楽しんでいます。その日々の活動記録の積りでしたが、最近は修理とは関係のない記事が多くなっています

PC-9801 Windows3.1をインストール

2022年02月21日 15時40分49秒 | PC-9801
PC98でLAN接続を試したくなり、Windows3.1をインストールしました。

手持ちのWindows3.1はFDD版で、24枚あり一枚一枚挿入は面倒なので
MOに全部コピーし、これでインストールすることにしました。

実機にインストールする前に、T98-Nextでトライしましたが、途中で画面が下のように乱れ、継続できません。


色々調べた結果、カスタムセットアップで画面解像度を640x400 16色、16ドットとすることで、
スムーズにインストールが進みました。




この後は問題なく、正常にWindows3.1が立ち上がりました。

これで気を良くして、実機(PC-9801VX, CPUは486に増強)にインストールしようとしましたが、
なぜかTrueTypeのフォントを読み込んで合体する途中でハングアップしてしまいインストールできません。 
いろいろメモリー設定を変えてやってもどれもNGです。
原因が分かりません。

それで、仕方なくT98-Nextで作成したWindows3.1のHDIを実機で使うことにしました。
(変換番長はこういう時に便利です)

実機に移植したHDIでWindowsを起動するとサウンドボードに関する警告がでましたが、
無視するとWindows画面になりました。




よく考えると、T98-Nextはsound Boardありの設定になっているのに対し、実機にはボードがないために、
このような警告が出たと思います。

改めて、T98-NextでSoundBoadなしとしてWindowsをインストールし、実機に移植したらこの警告は出ずに、
Windows3.1が起動しました。
後日、Network Boardを挿入し、LAN設定をトライしようと思います。

PC-9801用のフロッピー イメージの作成

2022年02月13日 18時28分38秒 | PC-9801
2021年12月3日にPC-9801実機を使い、Floppy Diskをイメージ化する方法について書きました。
https://blog.goo.ne.jp/masaharu221208/e/f350e9349efe79170b26b33007ce1db7

PC98を使っていた大昔、このようなイメージ化するソフトがあることを知らなかったのでバックアップを取るためMS-DOSの2つの隠しファイル IO.SYS, MSDOS.SYSを
attrib -s -h -r ****.sys で見えるようにして、MOディスクに保存していました。
このFloppyの生のファイルのままだとT98-Nextなどのエミュレータでは使えないので、
イメージ化することにしました。

方法として、この生ファイルを実機のPC98のフロッピーにコピーしたのち、diskconv.exeやmahalito.exeなどでイメージ化してもいいのですが、Windows機のT98-Next上で作成することにしました。

KeyPointは エディタeditdisk.exe が 仮想ハードディスク hdi あるいは仮想フロッピーディスク fdi を直接編集できること、および変換アプリ vfic.exe が fdi を T98-Nextのndfに変換できることを利用する点です。

具体的な手順としては下記です。
Step-1 HddImageFileMaker.exeで仮想ハードディスクを作成
  例えばこれを freeHD.hdiとします。
この hdi は editdisk.exe で中身を編集できるので、ここにFloppy diskの生のファイルをコピーします。
このようなfreeHD.hdiを用意します。


Step-2 T98-Nextを起動
  HD-1にはシステムの入った仮想HD。ここではMSDOS50AH.hdi
HD-2には freeHD.hdi
起動後、freeHDをフォーマットし、領域確保しておきます。


Step-3 editdisk.exe で freeHD.hdiに生ファイルをドラッグ・ドロップでコピー
  右側はNASに保存していたFloppyの生ファイルです。
左側はeditdisk.exeで開いたfreeHD.hdiでドラッグ&ドロップでコピーした状態です。


Step-4 仮想FDをT98-Nextで作成
  作成したFDを disk-1.NFDとします。



Step-5 disk-1.NFDをEjectしてから、起動後フォーマット


Step-6 freeHD.hdiにコピーした生ファイルをC:ドライブ(disk-1.nfd)にコピー


Step-7 disk-1.NFDに正しくコピーできたかdisk-1.nddで起動してみる
  ここで問題が発生。間違いなくすべてのファイルがコピーされているのに
  No system files の警告で起動できず


Step-8 システムファイルのみコピー
  いろいろ試行錯誤した結果、io.sys, msdos.sys, command.comのファイルのみ
  先にコピーした後、残りのファイルをコピーしたらOKになりました。
  なぜこのようなことになるのか、原因は不明です。 


3systemのみで起動 OK


残りファイルをコピー OK




Step-9 diskconv.exeでfloppyをイメージ化
  C:のFloppyをdiskconv.exeでイメージ化しb:ドライブに\disk-1.imgとして保存


Step-10 b:ドライブのfreeHD.hdiをeditdisk.exe で編集し、disk-1.imgを取り出す
  このdisk-1.imgをNASやMOなどにドラッグ&ドロップし保存。


別の方法
editdisk.exeを使い、直接仮想FDを編集する方法。
Step-1 仮想FDをT98-Nextで作成
  作成したFDを disk-1.NFDとします。
Step-2 disk-1.NFDをEjectしてから、起動後にdisk-1.nfdをセットしフォーマット
Step-3 disk-1.NFDを vfic.exe でdisk-1.fdiに変換


Step-4 editdisk.exe で disk-1.fdiに生ファイルをドラッグ&ドロップでコピー


Step-5 vfic.exe で disk-1.fdiをdisk-1.nfdに変換する
Anex86の fdi はT98-Nextでは使えないため、nfdに戻す。


Step-6 T98-Nextでdisk-1.nfdをセットし、diskconv.exeでイメージ化 fig14, fig15
あとは方法1のStep-9以降と同じ


Step-7 念のため、方法1のStep-7で起こった問題がないか確認。
 disk-1.nfdで起動できるかチェックしておく。
 同じ問題が起こり、このdisk-1.nfdでは起動できなかったので、Step-6 のイメージ化は失敗。

 色々確認したところ、この第2の方法でもStep-4の段階で、
 io.sys, msdos.sys, command.com のシステムを最初にコピーしてから、
 残りをコピーすればOKとなることが判明。

PC-9801 MOディスクのformat

2022年01月02日 17時53分53秒 | PC-9801
MS-DOS 5.0A-H のformat.exeでMOをフォーマットすると230MBのディスクにも拘わらず
128MBしかフォーマットできないので、原因が分からず気になっていました。
いろいろWebサイトを見た結果、MS-DOSでは128MBしかできないのが正解ということが
分かりました。

PC98上で230MBのフォーマットする方法を探した結果、手元にあるI-O DATAのMOドライブ
RM-ROM230Fのマニュアルと付属のFDに解がありました。
(本機は壊れてありません。 ケースは変換番長の収納に使っています。)

付属FDのなかに RMUTL.EXEがあり、これがformatterで、これを実行すると
下記画面となり、フォーマットできます。
 PC-9801VX + MDC-554LF(scsiカード)+ Olympus Turbo MO640 II
(いつものMOドライブはKONICAのOMD-7062ですが、Olympusを繋いでます)。


次の画面です。


フォーマットを選択した次の画面で、仕様を選択します。


フォーマットが完了しました。
フォーマットのスピードはMS-DOSで128MBのフォーマットにかかる時間より、格段に速いです。


今回は手持ちの古いutility(Ver 1.2)を使いましたが、I-O DATAのダウンロードサイトに新しいものが
ありました。 
MO Series FORMAT UTILITY Version 1.42に更新されていました。

https://www.iodata.jp/lib/software/m/355.htm#MS-DOS

mo117.exeがダウンロードファイルです。 これを展開するとMOUTL.EXEがあり、これがformatterです。

ためにし、MOドライブをOMD-7062に変えてMOUTL.EXEを実行しました。その最初の画面です。
問題なく230MBをフォーマットできました。
多分、どのようなMOドライブでも実行できると思います。



PC-9801 MOのMOモードとHDモード

2021年12月29日 17時04分18秒 | PC-9801
ここしばらく、大阪のM氏とPC98のMOに関する情報交換をしていました。
これまで見過ごしていたことを色々気付かせて貰いました。
現時点、分かったことを整理しておきます。

使用した機器:
PC-9801VX、 I-O PK-X486/87SG、Buffalo EMS 8MB、 MS-DOS5.0A-H
SCSIボード Buffalo IFC-NN
HDD(ID=0,1,2)は変換番長のCFカード(128MBx3)
MO Konica OMD-7062(ID=3)

1)MOのMOモード
KONICA OMD-7062のDipSwitchにはMOモードとHDモードの切り替えがあるが
MOモード設定。 また、PC98モードに設定
MOのハード設定はこの状態で、IFC-NNをMOモードに設定
① MS-DOSのformat.exeを実行すると230MBのMOでも128MBしか
フォーマットできない。
② このMOはWindows機(Win10)でも読み書きOK
③ Windows機でスーパーフロッピーモードでフォーマットすると230MBに
  フォーマットできるが PC-9801では ”セクターありません” で認識できず。
④ 試しにMS-DOS6.2でformatしても、やはり128MBしかできず。
  なにか、MOモードでは128MBの壁があるみたい。
  (DOSの制約か、SCSIボードか?)

2)MOのHDモード
HDモードにするには、以下の方法があるようです。
① MO機本体にHD <--> MO 切り替えできるものを使う。
 (以前持っていた I-O DATA RM-MO230F など。 これは壊れて今はない)
② SCSI ボードに切り替えできるものを使う
  IFC-NNはBIOSでMO-HDの切り替えができる。
 そのほかの保有の MDC-554LF、ICM IF-2769はMOーHDの切り替えがない。

HDモードなら230MBのMOもフォーマットできるのに、なぜMOモードなら
230MBにフォーマットできないのか現時点、不明。

参考に MO <--> HD切り替えができるKONICAのMOの情報を載せておきます。

ジャンク品のBuffalo MOS-S640のケースにOMD-7062を組み込み
PC98に使っています。


KONICAのOMD- 7060,7061,7062,7064,9060,9062,9020,9063,7020に適応するDipSwitchの設定です。
(出典:https://web.archive.org/web/20051119035456/http://konicaminolta.jp/products/consumer/mo/index_switch.html )
 

 

PC-9801VX用 変換番長のケーズ製作

2021年12月10日 18時52分29秒 | PC-9801
PC-9801VX用に変換番長( HDD Image File to SCSI Converter )を仕入れたので、
壊れたMOのケースに収めました。
MOはI-O DATAのRM-MO230Fです。

作業中にケースを落として、プッシュスイッチのリンク機構を破損したので、
手持ちのレバースイッチに交換しました。


元のSCSIケーブル(メス)は短すぎたので、数センチ分の延長ケーブルを作りました。
一方は雄、他方は雌です。


50本のリード線を奇数、偶数に注意しながら雄の端子に半田付けしました。
あまり熱を加えるとピンが緩くなるので要注意です。


出来上がった延長ケーブルです。


カードを固定するためにアクリルの板を切り出し、スペーサーを介して固定しています。


ケースに収納し、SCSI, 電源ケーブルを繋ぎました。(電源も延長ケーブルを作製しました。)


下はRX用の変換番長です。 これはCFカードの出し入れがちょっとやりにくかったので、
今回は、ボードをかなり前に出して、CFカードを交換しやすいようにしています。
RXに接続し、正常に作動することを確認し、作業は完了です。