LC475のFDDの調子が良くないので修理しました。
フロッピーを挿入しても完全に落ち込まず、またEjectも動かない。 手で落とし込むとRead,Writeはできる状態。 機械的な問題と思って、手持ちの2台(いずれも不具合品)から部品どりすれば直せると思い、作業開始。
3台のFDDです。 左からNo.1,No.2,No.3とします。 LC475はNo.3です。
No.1,No.2は多分SE/30の不動品だったと思います。 3台ともSONY製です。
No.1 MP-F75W-11G
No.2 MP-F75W-01G
No.3 MP-F75W-12G
FDDを分解するのは初めてなので、最も調子が悪くFDを受け付けないNo.1を勉強のためにバラしました。
内部はホコリがたまっており、かなりひどい状態です。
これはEject用のモータ、ギアです。
ヘッドの送りのウォームを清掃しました。
プリント基板を外してから、摺動部にはマイクロロンで潤滑しました。
裏側(モーター側)です。 同時に磁気ヘッドはビデオ用のクリーナーで掃除しました。
以上の清掃で全然ダメだったFDDが復活しました。 フォーマット、READ,WRITEもOKになりました。
しかし、Ejectが作動しません。 試しにNo.2のEject Unitに交換するとちゃんと作動しました。
Ejectが作動するときのモーターの電圧を測ると12Vが印加されていることを確認しました。
これで、1台のFDDは完全復活したので、LC475に装着しました。
No.1とNo.3のEject Unitに12Vを印加すると2台ともモーターは回っているのにギアが回りません。
No.1の蓋を開けると1段目の大歯車が欠けています。 これが原因です。
No.3のギアはもっとひどく、全部の歯が欠けており、どうしようもありません。
このギアの入手は困難と思うので自作するしかないのかも知れません。
三次元プリンターがあれば作ることも可能でしょうが、かなり難題です。
(そこまで苦労して古いFDDを復活させる意味があるか、ちょっと悩みます)。