あだちの再生工房 日記2

機械類の修理を楽しんでいます。その日々の活動記録の積りでしたが、最近は修理とは関係のない記事が多くなっています

AOR AR-3000A のリモートコントロール

2022年07月31日 15時02分38秒 | 受信機
AORの広帯域受信機 AR-3000Aを衝動買いしてしまいました。
今更このような古いものを買っても仕方がないと思いつつ、手が出ました。

リモートコントロールをするために USB<-->RS-232C 変換ケーブルも購入しました。
RS-232C端子を持つPCとしてはPC-9801VX,RXがあるのですが、WindowsXP以上で動くアプリも将来使いたいので、この変換ケーブルを購入しました。
ターミナルモードの使い方はすっかり忘れてしまったので、フリーのTeraTermを使うことにしました。
PCは富士通のFMV-NB75R(Pentium M 740, メモリーは1.4GB, WindowsXP)です。

AR-3000Aです。


TeraTermから729kHz (NHK) AM を設定したところです。


今後、フリーアプリのAR-3000A Remote Control CenterやScan-Cat Gold 8.5のデモ版をテストしてみようと思います。
(Scan-Cat GoldはWindowsXP以下のOSしか動きません)。
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Hallicrafters S-20Rの受信チェック

2022年07月04日 14時32分53秒 | 受信機
ちょうど10年前にリストアして保管していたS-20R Sky Championを引っ張り出して
作動チェックをしました。

室内の短いワイヤアンテナを繋いだだけなので、ローカルの放送局(中波)は受信できるものの
短波は全く入感がありません。
各バンドの範囲は以下の周波数です(単位はマニュアルに従っています。)
Band 1 550KC~1780KC
Band 2 1.74Mc~5.4Mc
Band 3 5.3MC~15.8MC
Band 4 15.5MC~44MC

そこで簡易チェックのためGrid Dip Meterで各バンドのチェックを行いました。
各バンドともそれなりに変調音が聞こえるので致命的な故障ではないようで安心しました。
しかし、感度調整は必要な気がします。 
それ以前に、まともなアンテナが欲しいものです。


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エレキギターとSPRAGUE コンデンサ

2020年12月26日 15時05分39秒 | 受信機
私のホームページを閲覧した人(埼玉のJ.O氏)から、Hallicrafters SX-28のペーパコンデンサがあれば分けてほしいという依頼メールがありました。
私は交換した古いパーツも後生大事に残してあるので、この申し出を快諾しました。

J.O氏のメールの引用です。
 「エレキギターのピックピックアップコイルのコンデンサーに1940年代に製造されたペーパーコンデンサが良い音が出るとの情報があり仲間で研究をしている所です.
 欲しいコンデンサーは
 SPRAGUE社 の 0.02μF 200~600V 数個 (できれば6個)
  同      0.05μF 200~600V  (2~3個程度) 」

SX-28の交換パーツを倉庫から引っ張り出してきました。  これが全部品です。


彼に送ったワックスコーティングのペーパコンデンサです。
彼が調べた結果、以下のコンデンサがあったそうです。
 SPRAGUE 0.02μF 400V 6ケ
 SPRAGUE 0.02μF 600V 2ケ
 SPRAGUE 0.05μF 400V 1ケ
 AEROVOX 0.05μF  200V 5ケ
 AEROVOX 0.025μF 600V 2ケ



彼から結果の報告を貰いました。 その引用です。
「テスト結果は予想通りに素晴らしい音が出ました.
 現在市販されているコンデンサーでは出すことができない特別な音が出ています.

 中でも,SPRAGUE 0.02μF 400V,は全員一致で素晴らしいと好評でした.

 SPRAGUE 0.02μF 耐圧600Vは,耐圧400Vと比較して深みのある音がでていますが,
 400Vは高音から低音までのバランスが良く鳴っています.

 エレキギターではわざと歪ませた音でギターの特色を出しますが,「バイト感」があると表現する「ガリガリ」とか「ガジガジ」とかじるような音色を好んで使います.
 SPRAGUE 0.02μF 400Vはこの「バイト感」もよく,一方で「枯れた音」もあってバランスの良い音が出ています.」

後で知った事ですが、エレキギター愛好家にとって古いペーパコンデンサは貴重なお宝のようです。
私にとってはゴミ同然ですが...
ホームページを見てこのような依頼があるのは嬉しいものです。
 なお、J.O氏からのメールの引用は、無断引用です。J.Oさんご了承下さい。
コメント (3)
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YOKOGAWA 自動式配電試験器3207

2019年05月23日 16時09分10秒 | 受信機
接地抵抗を測りたくて、ジャンクのYOKOGAWA 3207を仕入れました。
これは絶縁抵抗、接地抵抗、接地電圧、交流電圧、交流電流が測れ、1台で5台分の働きをするというのがうたい文句です。
ジャンクということなので動けば儲けものという感じで手に入れました。
接地抵抗が測れるかチェックしました。
2Ω、10Ω、20Ω、100Ω、200Ω、300Ω、1000Ωの抵抗をかまして簡便な校正チェックをしました。
かなり精度よく測れると喜んだのですが、一通りのチェックが終わった段階で、急に異常が発生し、計測不能になってしまいました。
がっかりです。 分解し修理をトライするつもりです。
接地抵抗の測定はアンテナハンドブックにあった、ヒータトランス6Vとテスターを使った簡単な方法でやろうかと考えてます。

外観です。


9.9Ωの抵抗をかまして測定。 10Ωの表示なので問題なしです。
プッシュボタンを短時間押した状態では、抵抗値は高めの表示となり、20秒程度と長く押して測ると正確な値に近づくようです。


同じように99.2Ωの場合です、表示は100Ωと満足できる精度です。
ほかの抵抗でもほぼ満足できる値でした。(2.1Ω -> 2.4, 21.6Ω->24, 197Ω->200, 301Ω->300, 1000Ω->1000)


測定中の電圧波形です。 p-p 15V, 1.9kHzの方形波です。(測定中はキーンと結構な音がします)


計測不能となった後の電圧波形で、ほとんど電圧が立ち上がっていません。

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Collins 51S-1のヒーター回路

2019年03月24日 18時37分53秒 | 受信機
V12の6BF5があまりにも高温なので、ソリッドステート化しようと考えています。

 
コリンズの75S系にPower MOSFETを使った例が見られます。
しかし、これではヒーターのPin3,4が無接続になります。

(https://kdklabs.tistory.com/346)

51S-1のヒーター回路は特殊で17本の真空管を並列に組み合わせ、AC 25.2Vを供給し、それぞれのヒーターにはほぼ6.3Vとなるような回路です。

ヒーターの回路です。


そのためV12のヒータがなくなるとバランスが崩れ、第一列の電圧は12V近くになってしまいます。
また、メーターのランプDS2の電圧が下がってしまい、点灯しなくなってしまいます。
(このようなことを知らぬまま、V12を抜いて電源を入れたとき、メーターが点灯しなかったと記憶しています。 あるいは点灯しているが暗いだけだったのかもしれませんが、再度テストする気にはなれません)

このあたりをきっちり理解するために、計算で確認しました。
この表は各真空管の規格からヒーターの電流から抵抗を求めたものです。 ランプはGE44です。


以上の抵抗値を使って、回路をシミュレートしました。 その回路です。


V12がある場合と抜いた場合の電圧値を比較したものです。
V12を抜くと、第一列は11.7V, 第2,3,4列は4V台まで低下します。
メータランプも0.8Wattから0.4Wattと半分に低下します。 ほんのり点灯するのかもしれません。


51S-1が何故このような回路にしたのか理由が分かりません。
以上のようにシミュレーションソフトで計算したのですが、単純な抵抗列なので手計算でもできます。
手計算の結果は、第一列の抵抗は3.24Ω、第二列は3.18Ω、第三列は3.26Ω、第四列は3.38Ωで、電圧はそれぞれ6.24V, 6.14V, 6.29V, 6.53Vとなります。
バランスして、各ヒータにほぼ6.3V近くが掛かることになります。

いずれにしてもV12の6BF5をソリッドステート化するにはPin3,4に5.25Ω(8Watt)に近い抵抗をかますことが必要です。(省電力にはなりません)。
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