あだちの再生工房 日記2

機械類の修理を楽しんでいます。その日々の活動記録の積りでしたが、最近は修理とは関係のない記事が多くなっています

Macintosh SE/30 のSCSI 修理 その2

2020年09月20日 17時33分39秒 | OLD Macintosh
前回に続いてSE/30のSCSIの修理です。
今回は予備のロジックボードをチェックしたところ、前回と同じようにFloppyからの起動はOKで、
SCSIを認識しない現象です。

今回も53C80のピンに接続する相手のピンの間の導通をすべてチェックし、正常品と比較しましたが、
何ら異常はありません。

関係ないとは思いますが、すべての電解コンデンサ(13個)を交換し、効果を見ましたがやはりだめ。
このため少し疑問ではありますが53C80に問題ありと判断し、交換することにしました。
この際、今後のことも考えPLCCのソケット化にしました。

結果はうまくいきました。 
原因は53C80の故障だったようで、正常にSCSIを認識するようになりました。

交換する前のオリジナルの53C80です。


前回と同様に、低融点はんだを使って外しました。


きれいに外すことができました。 プリントパターンの損傷もありません。


44ピンのPLCCソケットです。 半田付けがしにくそうなので、底の板を切り取りました。
(この底の板は補強が目的かどうか知りませんが、なくても良いと判断しました。)


基板に半田付けした状態です。 うまくいきました。


新しい53C80を挿入しました。 結構押し込み力が必要でした。


チェック用のコネクタケーブルを使ってボードをケースに組み込まずにチェックです。


内臓のSCSI HDDから起動できました。
SCSIが復活しました。 ラッキーという感じです。
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Macintosh SE/30 SCSI コントローラの交換、修理

2020年09月07日 18時46分50秒 | OLD Macintosh
1年ほど前まで問題なく起動していたSE/30のロジックボードがSCSIを認識しなくなりました。
(内臓のHDDも外付けのMOもダメ)。
フロッピーからの起動は問題なしです。

原因がよくわからないので、とりあえず電解コンデンサのすべてを交換しました。
しかし、この効果はなしで相変わらずSCSIが認識しません。

私にとっては大手術となるSCSIコントローラ 53C80(44pin, PLCC)を交換することにしました。
44ピンのICなど外し方も知らないので、Youtubeで色々調べた結果、低融点半田でピンをべったり
つないで、通常の半田ごてで外す方法が一番簡単と思い、トライしました。

オリジナルのコントローラ 53C80です。


低融点半田を使いすぎた感じがしますが、PLCCを外すことができました。


クリーニングをした結果です。プリント膜ははがれておらず、成功です。


eBayで仕入れていた 53C80を半田付けした結果です。


交換の効果を期待したのですが、やっぱりSCSIを認識してくれません。
困り果てました。

FDDでは問題なく起動するのでSCSI周りが原因には違いない筈なので、回路を追跡しました。
(回路図はMacintosh Garden
Macintosh SE/30 Schematics and Repair
https://macintoshgarden.org/apps/macintosh-se30-schematics-and-repair
から入手できます。
ただ、BOMARCの回路図はところどころ間違いがあるので、Appleの回路とも照合する必要があります)。

これはSCSIの回路図です。 全部のピンの接続をテスターでチェックした結果、Pin-11(
DACK/) と GLUのPin-65は直結されている筈なので抵抗はゼロの筈ですが、測ると287kΩと異常です。
この経路は積層基板なので追跡できないので、修理のしようがありません。


53C80のピン名称です。


ダメもとで Pin-11とGLUのPin-65をジャンパー線で直結しました。


大成功です。 内臓のSCSI HDDを認識できました。また、HDDからの起動もOKです。


それにしても、どのような原因で抵抗が増大したのか不明です。
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