あだちの再生工房 日記2

機械類の修理を楽しんでいます。その日々の活動記録の積りでしたが、最近は修理とは関係のない記事が多くなっています

Windows版 QEMU ( m68k )でMacOS8.0をインストール その2

2024年03月31日 15時55分28秒 | OLD Macintosh
3年ほど前に、Windows10にQEMUでMacOS8.0をインストールしました。
そのブログです。
https://blog.goo.ne.jp/masaharu221208/e/95da9ae3f36b147a569f1a6c47bc87fc

SE/30用に用意したBlueSCSIのSCカードのhdaファイルが色々試行している間に
数多くWinPCに溜まってきました。
整理したいのですが、SDにコピーし、実機のSE/30で起動チェックするのも大変なので、
QEMUのm68kエミュレータで読み込めないか、さらには起動もできないかトライしました。
hdaファイルはSheepShaverで読み込めることは承知しているのですが、
起動はできないのでこれを使うのはやめておきます。

QEMUのm68kのインストールは下記に従いました。
Running qemu-system-m68k in Windows
https://www.emaculation.com/doku.php/ppc-osx-on-qemu-for-windows

ROMは手持ちのQuadra650のROM( q650.rom )を使いました。
先ず、練習も兼ねて解説通りの MacOS8.0をインストールしました
 qemu-img.exe create -f raw -o size=2G MacOS8.img
 qemu-img.exe create -f raw pram-macos.img 256b


ちょっと手こずったのが、初期化していないMacOS8.0.imgのHDが表示されていなので、
これを初期化する方法を忘れて焦りました。
MacOS CDの中のユーティリティホルダ --> ドライブ設定ホルダ -->ドライブ設定のアプリで
初期化して、HDが表示できたので、ここへOS8.0をインストールしました。

OS8.0で起動できることを確認した後、本命のBlueSCSIのhdaから起動できるか確認しました。

色々トライした最終的なコマンドは下記のリストです。

qemu-system-m68k.exe ^
-M q800 ^
-m 128 ^
-display sdl ^
-bios q650.rom ^
-drive file=pram-macos.img,format=raw,if=mtd ^
-device scsi-hd,scsi-id=0,drive=hd0 ^
-drive file=HD00_512-KT753.hda,media=disk,format=raw,if=none,id=hd0 ^
-device scsi-hd,scsi-id=1,drive=hd1 ^
-drive file=FREE.img,media=disk,format=raw,if=none,id=hd1 ^
-device scsi-hd,scsi-id=2,drive=hd2 ^
-drive file=MacOS8.img,media=disk,format=raw,if=none,id=hd2 ^
-device scsi-hd,scsi-id=3,drive=hd3 ^
-drive file=HD50_512-500MB.hda,media=disk,format=raw,if=none,id=hd3 ^
-device scsi-cd,scsi-id=4,drive=cd0 ^
-drive file=KT753.iso,media=cdrom,if=none,id=cd0


HD00_512-KT753.hda
  このファイルはBlueSCSIのファイルで、SE/30で使ているものです。
FREE.img
これはブランクの500MBのHDです。
  qemu-img.exe create -f raw -o size=500M FREE.img
  で作成しました。
MacOS8.img
一番最初に作成、インストールしたOS8のHDです。 
  必要ないのですが残してあります。
HD50_512-500MB.hda
  これもBlueSCSIのファイルで、漢字Talk7.5.1~7.5.5のファイルを
  500MBのHDにコピーしたものです。
KT753.iso
  漢字Talk7.5.3のCDのisoイメージです。

思い通りに、KT7.5.3で起動でき、HD50_512-500MB.hdaやKT753.isoも画面上に表示されています。

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HP82164A(RS232C)とPIL-BOXの接続テスト

2024年03月29日 15時40分56秒 | Hewlett Packard Calculator
実機HP71B -- HP82164A -- PIL-BOX を接続し、相互のファイル転送などをテストしました。
Win11のPCではpyILPERを使っています。

3つの装置を繋いだ外観写真です。


DEVADDR()で各装置のID番号をチェックしました。
HP82164A(RS232C)は ID=1、Floppy HP9114B はID=5,HDRIVE1 はID=6となり
想定通りです。
なぜか HP82162AはID=-1で存在しない状態になっています。


HP71B -- PIL-BOX -- HP82164Aと繋ぐ順序を変えて思い通りに操作できるか確認しました。
HP71BのXFERプログラムをHP82164Aを介して、PCのRealTermのCatpure画面に表示させました。
入れ替えたので DEVADDR("HP82164A") は ID=7となっています。
HP71Bのコマンドは
>PRINTER IS :7
>PLIST XFER:PORT(2)

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HP41CXのEmulator V41 と pyILPER接続

2024年03月14日 15時39分52秒 | Hewlett Packard Calculator
HP41CXのエミュレータ V41をインストールし、pyILPERと繋いでみました。

Christoph GießelinkさんのページからV41R9Kをダウンロードしました。
https://hp.giesselink.com/v41.htm

V1の初期状態ではHP-IL Moduleがインストールされていないので、先ずこれを入れました。
  file ==> edit ==> 各種Moduleの中から、HP-ILを選択

非常に多くのModuleがありましたが、実機と合わせるため、EXT-IO, MATH/STATもインストールしておきました。


pyILPERに新たなDeviceとしてPrinter HP82162Aを追加し、ここにAREA BASIC プログラムをプリントしました。(V41とpyILPERとはTCP/IP接続です)。
  HP-ILのIDは #1 Printer1, #2 Terminal1, #3 Drive1, #4 Drive2, #5 HP82162Aとなります。
 
 XレジスタにX=5を入れ
XEQ SELECT,
XEQ PRP ,
ALPH AREA ALPH これでHP82162Aにプログラムリストがプリントされました。
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HP-IL PIL-BOXの設定

2024年03月04日 15時22分02秒 | Hewlett Packard Calculator
HP-ILループへPCのUSBで接続できるPIL-BOXを入手しました。
この装置はISAカードタイプのHP82973Aの現代版で高機能というべきものです。

これ用のアプリとして ILPer が使えます。
このアプリはインストールが簡単で使いやすいのですが、より高機能なpyILPERがあることを知ったので、これをトライすることにしました。

pyILPERを動かすには、Pythonを導入し、Qt 6.3以上、PySide6、QtWebEngine、pySerial2.7以上を加える必要があります。

pyILPERのインストールの方法は下記です。
https://github.com/bug400/pyilper/blob/master/INSTALL.md

私はPythonなどいじったことがないので、pyILPERを動かすまでには時間が掛かりましたが、何とかファイルの転送など、最低限のことが出来るようになりました。

PIL-BOXのIN-OUTケーブルの接続
貴重なHP-ILケーブルを1本切断し、両端のコネクタ線を本体にハンダ接続しました。
PIL-BOXを制作した J-F Garnierさんの接続法の解説です。
http://etiennevictoria.com/PIL_Box_1/







pyILPERが起動した状態です。 HP71Bと接続しています。(PCはWindows11です)。
PLISTを実行し、プログラムAREAをPrinter画面に表示させています。



仮想のフロッピードライブHP9114BにHP71BのAREAプログラムを転送(COPY)したところです。
>COPY AREA:MAIN TO AREA:2


pyILPERではPrinter1が#1,HP9114Bが#2,HDRIVE1が#3になっています。
転送したAREAプログラムをHP9114BからHP71Bに戻すこともうまくいきました。
>COPY AREA:2 TO AREA:PORT(1)
PORT(1)はIndependent memoryとして設定しています。
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