あだちの再生工房 日記2

機械類の修理を楽しんでいます。その日々の活動記録の積りでしたが、最近は修理とは関係のない記事が多くなっています

HP41用rechargeable battery HP82120Aの製作 その2

2024年05月07日 17時43分59秒 | Hewlett Packard Calculator
3ピンタイプのHP82120Aの回路をさらに検討した結果、不明だったdiodeの意味が分かりました。
この回路の前提は充電電池が常に接続されていることが前提です(当然といえば当然でした)。
電池を繋いだ回路をシミュレートしたのが下図です。
diodeは実物とは違っているかもしれません。



ここでバッテリ電圧を4V、5V、6Vに変えたとき充電電圧V1と電卓に供給される電圧V2を調べると下記となります。
 4Vの時 V1 = 4V, V2=6V
 5Vの時 V1 = 5V, V2=6V
 6Vの時 V1 = 6V, V2=6V
このように充電電圧はバッテリ電圧となり、電卓に供給される電圧は一定の6Vとなることが分かりました。
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HP41用rechargeable battery HP82120Aの製作

2024年05月06日 15時28分56秒 | Hewlett Packard Calculator
ジャンクのHP82120Aを入手したのですが、手持ちのHP82120Aとは入力のコネクタ形状が異なり、3ピンです。
3ピンのACアダプターとしてHP67のHP82002Aをもっているのですが、ピン径やピッチが微妙に違っているため使えません。
幸い、2ピンのACアダプターHP82059Dとピンピッチが合致し使えるので、この電池パックのケースを流用し、2ピン仕様に組み替えることにしました。







この3ピン仕様の回路を分析しました。


大きな特徴は2点で
1) ACアダプターを挿入していないときは板バネがスイッチとして働き、バッテリーの電圧をHP電卓に供給する
2) ACアダプターを挿入するとスイッチが切れ、3端子レギュレータ、Diode6経由で6VがHP電卓に供給される。
この間、バッテリーは別系統(抵抗RとDiode経由)充電される。(バッテリ電圧はHP電卓には使われない)

しかし、不明のdiodeがあり、これがあると電卓に供給される電圧が6Vではなくなってしまうので、このdiodeの役割が不明です(diodeと思うのですが...)

さて、2ピン仕様のバッテリーパックの回路図は、下記のページにあるので、これを参考にして製作しました。
https://www.keesvandersanden.nl/calculators/hp82120a.php

ユニバーサル基板を適合サイズに切り取りました。




部品を配置し、結線し回路は完成です。


HP82059Dのアダプターを繋ぎ出力をチェックしました。 計画通りほぼ6.2Vなのでうまく作動しているようです。
電池は注文中で、届いたら組み込み完成させる予定です。

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