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あだちの再生工房 日記2

機械類の修理を楽しんでいます。その日々の活動記録の積りでしたが、最近は修理とは関係のない記事が多くなっています

PC-9801の外付け5インチFDDケーブル(36pinー50pin 変換)の作成

2022年03月27日 17時15分21秒 | PC-9801
PC98用のFD1155Dの予備を何台か持っているのですが、その作動チェックや整備のためにケースを流用しようと考え、外付けの5インチFDDのジャンク品を入手しました。

入手したTsukumo製のTS-FHD MKIIです。 FD1157Dが1台装着されています。
この背面の接続コネクタは36極のセントロニクスなので、PC98本体の50極とは接続できず、コネクタケーブルを作成しないと使えません。


このため、FD1157Dとケースのコネクタの結線を調べ、適切なケーブルを作成することにしました。
エッジコネクタと内部のセントロニクスのコネクタは34芯のフラットケーブルで繋がっています。(セントロニクスは36極の圧接タイプです)。


フラットケーブルなので、34極のエッジコネクタと36極のセントロニクスのピンの対応は下表のようになります。
(FD1157Dのエッジコネクタのピンアサインは多くのサイトにあるので省略します)。
この表は Edge #2 は36極セントロニクスの#19、#4は#20
.....#34は#35に対応することを示しています。


一方、36極セントロニクスと50極のセントロニクスの結線の方法については
下記の資料を参考にしました。

「工作室の記憶」
https://98epjunk.shakunage.net/index.html

「VFOありFDDの外付け化」
https://98epjunk.shakunage.net/fdd/invfofdd2ex.html

36極と50極の対応表です。


36極と50極のピンの接続


この対応表に従って、それぞれのコネクタを半田付けしました。

36極のコネクタ(オス)です。


50極のコネクタ(オス)です。


完成したケーブルです。


Tsukumoにもともと入っていたFD1157DをPC98に接続した状態です。
うまく繋がりました。


3台目のフロッピーとして認識しています。(外部とは表示されていません)。
ただ、Read,Writeはできるものの、このFD1157Dは回転音が異常に大きくちょっと問題ありです。


手持ちの2台のFD1155Dをケースに挿入し、テストです。


外付けにも拘わらず、2台とも内蔵と認識されています。
先のFD1157Dでは内蔵とは表示されなかったので、FD1155Dのジャンパーで内蔵、外付けの切替える方法があるのかも知れませんが、特に支障がないのでこのままとします。



PC-9801VX 内蔵フロッピードライブのケーブル

2022年03月19日 16時16分03秒 | PC-9801
先日、PC-9801VXに3.5インチFDDを内蔵した記事を書きましたが、接続ケーブルの作成の詳細を追記します。

5インチFDD(FD1155D)です。 34極のカードエッジで左端裏側が1番です。


3.5インチFDD(FD1137D)です。 34極のオスコネクタで左端下が1番です。
(このコネクタには切り欠きがありませんが、切欠きは下側にあるというイメージです。
ピンアサインはFD1155Dと同じです。(資料は色々なサイトにあるので省略します)。


マザーボード上のフロッピーコネクタです。 右端 上側が1番です。


5インチ2台内蔵用のオリジナルのケーブルです。
これと同じ配列となるように、5インチ+3.5インチ用ケーブルを作成しました。


作成したケーブルです。 フラットケーブルは一直線上にFDDが並んでる場合には問題ないのですが、
方向がずれている場合には方向偏向しにくいので、すだれ形オキフレックスを使いました。


5インチFDDのカードエッジ型コネクタです。
3Mの5934-0001やHRS 34が該当するらしいですが、手に入らなかったのでヤフオクに
出品されていたものを購入しました。
(ただ、最近の出品されているものはコネクタに仕切り板がないものが多いようです)。


3.5インチFDDとマザーボード上の34pin コネクタです。
スリーエム(3M)の No.3414(入手できず)、第一電子工業(DDK) FRC5-A034(モノタロウ)、
RS Pro 304シリーズ(モノタロウ) など結構見つかります。
今回はFC-34P (共立エレショップ)を使いました。
コネクタ(圧接型)のカシメは専用工具を持っていないので、卓上の小型の万力にゴム板を挟んでカシメました。


また、すだれ形オキフレックス(沖Flex)はカラータイプを使いました。これも共立エレショップで購入。

PC-9801VXに3.5インチFDDを内蔵しました

2022年03月11日 16時18分29秒 | PC-9801
PC-9801RXのメモリーをMaxにしてWindows3.1を使いやすくしようと考え、
Protect 専用スロット用 3MB (ERX-3000)とEMJ 4000Rを仕入れました。





EMJ 8000はすでに挿入済みなので、合計 0.640+3+8+4=15.64MBとなる筈でしたが、起動しようとしても、メモリーチェックにも移行せず、 NG。
設計容量14.6MBらしく、容量オーバーのようです。
4MBを外したら問題なく起動しました。

この4MBはPC-9801VXの2号機に装着することにしました(合計8+4で12MB)。
30年以上前なら高価で、こんなにもメモリーを装着はできませんが、今は可能です。


ついでに、以前仕入れていた3.5インチFDD(FD-1137D, VFOタイプ)を2号機に装着するため、5インチと3.5インチのコネクターケーブルを作成しました。 

外付けの3.5 FDDがなくてもこれで、両フロッピーが扱えて便利と思います。

Elecom FDD-35W14のプチ修理

2022年03月06日 17時50分41秒 | PC-9801
PC-9801RXに使っている3.5インチのフロッピードライブ(FDD-35W14)が不安定になりました。 両方のドライブで同じ現象なのでドライブ本体ではなく電源が原因と考えられます。


電源部です。 電圧を実測すると4.9Vなのでほぼ5Vあり、特に問題とは考えにくいですが念のため、定電圧電源から供給し、確認することにしました。、


フロッピーを挿入しないと、アイドル電流は0.15A、2枚挿入すると0.5A程度。
フォーマット中はMax 0.8Aほど流れます。
このように外部から供給すると、安定してRead,Writeできるので、やはり電源が怪しいと結論付け、ReCapすることにしました。


ユニットはコネクタを外せば、取り出せるのでコンデンサの交換はやりやすいです。
1000μF/10V が3本と47μF/200V 1本です。
交換前です。


交換後です。


その結果、安定してRead,Write,Format(1.44MB)できるようになりました。
なお、マニュアルをよく読むと 「大抵のディスクキャッシュソフトは1.44MBのディスクには対応していませんので、1.44MBを使用するドライブに対してはキャッシュの設定をしないで下さい」と注意書きがありました。
ディスクキャッシュを設定していたため、不安定になっていたこともあるかもしれませんが、通常の1.25MBの時にも不安定だったので、やはり電源が原因だったと思います。

PC-9801VXでWindows機にLANでFTP

2022年02月25日 16時38分14秒 | PC-9801
下記の記事に触発され、PC-9801VXでLAN接続しようと思い、
先日Win3.1をインストールしたのですが、このインストールに少し難航し、
LAN接続が遅れました。

「PC98をLANに接続してみた」
https://techracho.bpsinc.jp/okada-ken/2020_08_25/96544

(そもそもPC-9801VXはi486にアップグレードしたといえども、Windows3.1は
対応機ではないと最近知りました。 インストール出来、Win3.1は走っていますが、
ときどきハングアップし、不安定で使い物にはならない感じです。)

手持ちのLANカードは以前仕入れたものがあり、下記の3枚です。
ジャパンマクニクス NE2098E  パケットドライバはNETPD98.COM
Allied Telesis RE1000Plus パケットドライバはPD1000.COM
Bufflalo LGY-98  パケットドライバはLGYPKT.COM

また、ftpなどのソフトはAllied Telesisの
CentreNETのPC/TCP Ver.6.0(Advanced)をインストールしました。
LANカードとしてRE100Plusを使おうとしたのですが、ハードエラーで
使えなかったので、LGY-98に変えました。

パッケトドライバーのインストールにちょっと悩みましたが、
autoexec.batに下記を書き込めばOKと分かりました。
LGYPKT packet_int_no <int_level> <io_addr> に従い、
LGYPKT 0x60 3 0x00d0 としました。

これで起動すると、下記のようにドライバーが組み込まれたことが分かります。
pingを実行してpingが通ることが確認できたので、パケットドライバは正常に動いているようです。


PC/TCPのWindows用のアプリもインストールしました。
(Win31は不安定なので、多分Windows版は使うことなく、DOS版をもっぱら使うことになりそうです)。




Windows11でFTPサーバーを立ち上げる方法は、下記の記事に従いました。
この記事はWindows10なのでWindows11と少し違うところはありましたが、
問題なく実行できました。

「中堅プログラマーの備忘録」
https://www.chuken-engineer.com/entry/2020/10/16/181736

userは pc98ftp とし、passowrd はxxxxxx、ポートは60021としました。

Winodwos機に C:\ryzenFTP のディレクトリを作り、試験的に2つのファイル
ADACHI.TXT, IFC-NN.IMG を置きました。

ftpを実行し、lsコマンドでホルダの内容を見ると
Win11機の2つのファイルが見えています。 


試しにPC-9801のrootにあるAUTOEXEC.BATをWin11機に SENDで送った結果、
Win11機のryzenFTPホルダにautoexec.batが転送されていることが
確認できます。                        


これでPC98とWindows11機との間でファイル転送ができるようになり、
これまでのように、MOディスクを介さずに直接やり取りが可能となり、
自由度が増えました。