あだちの再生工房 日記2

機械類の修理を楽しんでいます。その日々の活動記録の積りでしたが、最近は修理とは関係のない記事が多くなっています

SCSI HDDのアクセスランプ(LED)の取付け

2020年12月28日 18時12分39秒 | OLD Macintosh
Old Macintosh 用の手持ちのSCSIハードディスクはアクセス表示のLED端子がないものもあります。
これらをSE/30やIIcxに使うとき、アクセスランプを点灯させたいのでLED表示回路を試作しました。

SCSIの50ピンのBusy(36pin)を使うことにしました。
この端子は常時は5Vで、アクセス時にLow(GND)なので、反転させるため、NPNトランジスタでNOT回路を作ることにしました。
手持ちのNPNとしてIIciやIIcxのStartup回路に使われているMMBT3904を使うことにしました。
これは表面実装用の非常に小さいチップです。
(あまりに小さすぎて扱いにくいので、あえてこのようなものを使うことはないのですが、
このチップが余分に有り余っているので使います。)


手持ちのLEDの特性は不明ですが、まあ20mA程度流せば良いという見当で抵抗を選ぶことにしました。
念のため、回路をシミュレートしました。
100Ωで14mA, 150Ωで10mA流れます。


とりあえず抵抗を半田付けしました。


100Ωだと輝きすぎると思ったので、最終的には150Ωとしました。
Busy端子相当に5Vを入れると消灯、離すと点灯するのでNOT回路になっているのを確認しました。
この明るさが150Ωの時です。


IBMの500MBのHDDにこの回路を取付けることにしました。


Busy、5V、GNDに直付けしています。
次回製作するときはもうちょっと小さい抵抗を使って見栄えよくしたいと思います。


外付けのHDDの抜け殻に入れて、iBook(G3) に接続し動作することを確認しました。
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古い椅子の修理

2020年12月27日 18時15分36秒 | 日記
私が小学校の5年生の時に買ってもらった椅子の脚が突然破断しました。
一瞬何が起こったか分からず、半田付けの最中だったので危なかったです。

椅子の全景です。
60年以上使ってきた愛着のあるものなので、廃棄せずに応急処置をすることにしました。


破断部の拡大です。4本の脚の一本が割れています。
曲げモーメントが負荷されている筈ですが、破壊のモードがちょっと理解できません。 


応急処置として、強力接着剤で固めました。


それに加えて、強力テープで平面部を貼り付けるとともに、2か所をぐるぐる巻きにして、
破断に対しても耐えるようにしました。
今のところは使えてますが、いずれ確実な補強が必要です。
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エレキギターとSPRAGUE コンデンサ

2020年12月26日 15時05分39秒 | 受信機
私のホームページを閲覧した人(埼玉のJ.O氏)から、Hallicrafters SX-28のペーパコンデンサがあれば分けてほしいという依頼メールがありました。
私は交換した古いパーツも後生大事に残してあるので、この申し出を快諾しました。

J.O氏のメールの引用です。
 「エレキギターのピックピックアップコイルのコンデンサーに1940年代に製造されたペーパーコンデンサが良い音が出るとの情報があり仲間で研究をしている所です.
 欲しいコンデンサーは
 SPRAGUE社 の 0.02μF 200~600V 数個 (できれば6個)
  同      0.05μF 200~600V  (2~3個程度) 」

SX-28の交換パーツを倉庫から引っ張り出してきました。  これが全部品です。


彼に送ったワックスコーティングのペーパコンデンサです。
彼が調べた結果、以下のコンデンサがあったそうです。
 SPRAGUE 0.02μF 400V 6ケ
 SPRAGUE 0.02μF 600V 2ケ
 SPRAGUE 0.05μF 400V 1ケ
 AEROVOX 0.05μF  200V 5ケ
 AEROVOX 0.025μF 600V 2ケ



彼から結果の報告を貰いました。 その引用です。
「テスト結果は予想通りに素晴らしい音が出ました.
 現在市販されているコンデンサーでは出すことができない特別な音が出ています.

 中でも,SPRAGUE 0.02μF 400V,は全員一致で素晴らしいと好評でした.

 SPRAGUE 0.02μF 耐圧600Vは,耐圧400Vと比較して深みのある音がでていますが,
 400Vは高音から低音までのバランスが良く鳴っています.

 エレキギターではわざと歪ませた音でギターの特色を出しますが,「バイト感」があると表現する「ガリガリ」とか「ガジガジ」とかじるような音色を好んで使います.
 SPRAGUE 0.02μF 400Vはこの「バイト感」もよく,一方で「枯れた音」もあってバランスの良い音が出ています.」

後で知った事ですが、エレキギター愛好家にとって古いペーパコンデンサは貴重なお宝のようです。
私にとってはゴミ同然ですが...
ホームページを見てこのような依頼があるのは嬉しいものです。
 なお、J.O氏からのメールの引用は、無断引用です。J.Oさんご了承下さい。
コメント (3)
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Old Mac用 FDDの整備

2020年12月17日 16時27分55秒 | OLD Macintosh
今回もフロッピードライブの整備です。 
Macintosh IIcxの予備機としてジャンク品を以前に手に入れたのですが、フロッピーが手動でも排出できない状態でした。
このような重症は初めてです。

中を見ると埃の塊が多くあり、ひどい状態です。
余ほど埃の多い環境だったようです。


ヘッドの送りのスクリュー軸(?)のグリスを掃除するため、タコ糸を使いました。


清掃、給油、ヘッドのクリーニングの後、テストしました。 
フォーマットもできるようになりました。




自動排出はダメだったので、ギアボックスを見るとやはり1段目のギアの歯が欠けていました。
また、グリスが固まってギアを固着していました。
ギアを交換した結果、順調に自動排出するようになり、整備は終了です。
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Macintosh LCIII の電解コンデンサの交換

2020年12月12日 15時40分40秒 | OLD Macintosh
LCIIIは調子よく動いているのですが、電解コンデンサを交換しました。
10μF/16V 5本、47μF/16V 5本、100μF/6V 1本の計11本です。
ただ、100μF/6Vは手持ちがなかったので、100μF/16Vにしました。

ピザボックスタイプのMacは各部品が平面配置で、クリップで止まっているので分解は簡単です。


しかし、古いためかプラスチックのクリップ(爪)は簡単に折れてしまうことが多く、
半数ほどが満足な形で残っているだけです。
(強力接着剤で回復できないかと思って、破片はテープで止めて置いてあります。)


コンデンサを交換する前のLogic Boardです。


取り外したコンデンサです。
(ペンチでねじって取り外す方法もあるようですが、今回も2本の半田ごてで外しました。
SE/30などでこれまでに数回経験しているので、だいぶ上手になった気がします。)


交換後です。 このC5,C7は背が高く、Ether Cardを差すと干渉することがわかったので、
後で斜めに倒しました。


交換後起動すると日付が変わってしまいました。
バッテリーは取付けたままコンデンサを交換しているので、PRAM(?)がリセットされた
ということは、バッテリーのすぐ横にあるC20コンデンサに蓄電し、常時PRAMに供給
しているようです。


これまでディスプレーは15インチのLCDを使っていましたが、机が狭いので8インチの
ディスプレーを仕入れました。EyoyoのEM080で約7千円でした。 コンパクトで
稼働チェックのモニターとしては十分使えます。
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