あだちの再生工房 日記2

機械類の修理を楽しんでいます。その日々の活動記録の積りでしたが、最近は修理とは関係のない記事が多くなっています

PC98用 Turbo C++ フロッピーディスクの修復

2020年03月06日 18時52分06秒 | PC-9801
PC98用のTurbo C++ (ver1.01, 1990年)は3枚の3.5インチフロッピーディスクで構成されています。
PC-9801RXにインストールしようとしたら、DISK3が読み込み不能で中断してしまいます。
ディスクを見ると傷がついており修復不能です。
幸い、PC9801VX用のハードディスクにTurboC++がインストールされているので、DISK3を
作り直すことにしました。
DISK3のファイルのうち、ダメなのは CLIB.ZIP, SLIB.ZIP, LLIB.ZIP, HLIB.ZIP
(MLIB,XLIBはOK)。

例えばSLIB.ZIPは
 C0S.OBJ
 C0T.OBJ
 CS.LIB
 MATHS.LIB
 OLDSTRMS.LIB
 OLDBIOSS.LIB
から成っています。

これらのファイルをVXのハードディスクからピックアップし、PKZIP.EXEで 圧縮し、SLIB.ZIPを作りました。
確認のため、TC付属のunzip.exeで解凍しようとすると、Warning!が出て解凍できません。 
ほかの解凍ソフトならすべてOKなのに、TCのunzip.exeがダメでした。
TCのunzip.exeの実行はDISK1のINSTALL.EXEでバッチ処理的に順次進行するのですが、
unzip.exe xxxxx.zip a:\tc\lib というように、解凍先をディレクトリに指定しています。
最近のunzip.exeの解凍先のディレクトリの指定は -d のオプションを付ける必要があり、
そのままではTCのunzip.exeに置き換えることが出来ません。
そこで、TCのunzip.exeの文体と同じ解凍ソフトを探した結果、pkunzip.exeが使えることが分かりました。
そこでTCのDISK1のunzip.exeをpkunzip.exeに置き換え、ファイル名をunzip.exeに書き換えました。

すなわち、TCのINSTALL.EXEをだますという方法です。

以上のような細工をして、DISK1, DISK2, DISK3を作り直しました(DISK2はそのまま)。
DISK1から順にインストールし、問題のDISK3に移った時の画面です。
順調に解凍していくようになりました。


インストールが完了しました。


新たに作り直したフロッピーです。 上段がオリジナル、下段が今回作成したものです。
ラベルはインクジェットプリンターでコピーしたのでちょっと鮮明さに欠けますが、良しとします。


コメント
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