(南フランス・ドライブ旅行(2))
Lyonリオンからファーブル昆虫記の作者Jean Henri Fabreジャン・アンリ・ファーブルが教師をしていたことで知られるCarpentrasカルパントラまでのドライブを取り上げて、地図を見てみましょう。
冒頭の写真はカルパントラ近くのサン・デイデイエ村St.Didierからヴァントー山Mt. Ventoux(1909m)を撮ったものです。
Lyonリヨンのフランス高速鉄道TGVのLa Part Dieuパル・デユー駅からレンタカーを借り出し、市内を抜けて、高速道A7でCarpentrasCarpentrasカルパントラまでの行程を取り上げて,道路地図の読み方・活用の仕方について紹介します。
ミッシュラン社のネット道路地図http://www.viamichelin.frを開きます。右上隅のフランス国旗{Francais}をクリック、一番下の{international English}を選んで、英語版に替えます。
A.ページ左上の{Calculate your route}(行程を調べる)を利用します。
1.Departure(出発地){Town, City, Postcode...}に{Lyon Part Dieu}を打ち込み、{Europe}を{France}に
2.Destination(目的地){Town, City, Postcode...}に{Carpentras}を打ち込み、{Europe}を{France}に
3.{Search}(検索)をクリック
費用(有料道路+ガソリン)・所要時間・走行距離、ルートを紫で表示した地図、そして出発地から目的地までの①から⑤の行程を示した画面が中央縦に並びます。道路名や地名が縦にずらりと並ぶ行程表は一見複雑そうですが、慣れれば便利に使えます。
行程①は{Leave Lyon01...4k}(市内を出る)としか表示されておらず、②の高速A7まで市内を4キロ走ることしか分かりません。これは市内の行程は文字情報より地図上の紫色のルートを確認したほうが見やすいからです。そこで、地図をクリックして拡大し、Lyon 市内が画面の中央にくるように地図を調整しながら、+を押して①で示される列車のアイコンで表示されるPart Dieu駅が現れるまでズームインし、駅から高速A7までのルートを確認します。
リヨン市内の交通事情です。
レンタカー各社はSNCFフランス国鉄駅la Part Dieuの東側(地図では駅の右側)の線路沿いにあります。
Part Dieuパル・デユー駅から西に進み、ローヌ川(la Rhone)を渡り、左折、ルーヌ川右岸を南下するのが基本ですが、道路、橋とも一方通行が多く、地図は安全で最短のルートが表示されています。
{Rue…}「・・・通り」、{Pont…}「・・・橋」、{Quai…}「・・・河岸通り」です。
ローヌ川の西が旧市街、パル・デユ―駅のある東が新市街です。
事故多発地帯にはSpeed cameraが設置されていますが、ほとんどの車が100キロ近いスピードで走っています。フランスの制限速度は街中では時速50キロ、主要道90キロ、上下線分離道路110キロ、高速道130キロです。
高速道路に入るにはまず料金所を通る・・・というのがわが国の方式ですが、フランスでは一般道がそのまま高速道に替わり、しばらく走った先に料金所があるということが多く、A7では39キロ先になります。高速通行券を受け取り、あとはMarseilleマルセイユ方面へ進むだけです。出発してから200キロ、2時間ほど走ったところが{Exit 22}(出口22)Orange-sudオランジュ南です。なお、Exit 22は{Sortie 22}とフランス語で表示されています。料金は16.10EUR、支払いは、受け付けないカードもあるので、現金が無難です。
A7を降りるとすぐ、パール・デユ―を出発して初めて体験するroundaboutラウンドアバウト交差点、フランス語rond-pointロン・ポワ-があります。二番目の出口をカルパントラ方面に県道D907を2キロ進みます。
次のラウンドアバウトの二番出口から県道D950へ、晴れていればヴァントー山が進行方向に見えます。16キロでCarpentrasカルパントラです。
B. ページ中央の{Display your map}(地図を表示する)を利用します。
リオンからカルパントラまでを、ミッシュランのルートプランニングに従うとは限りません。大型車の通行が少なく、渋滞が起きることがない、しかも快適で、静かなドライブルートを楽しむ方も多いのです。そんなルートを紹介しましょう。
このルートはOrangeオランジュまで行かずに、A7の{Sortie19}のBolleneボジェーンで降り、そこから県道D8.D7でCarpentrasカルパントラへ向かうルートです。
このルートは宿泊した民宿に推奨され、リオンからの往復で利用しました。途中、地図で確認しながらでしたが快適なフランスの田舎道ドライブでした。
Bolleneボジェーン→Rochegudeロシュクグド→ Ste.Cecile(Sainte-Cecile-les-Vignes)セント・セシル→Cairanneセラーヌ→Gigondasジゴンダス→Vacqueyrasバケラス→Carpentrasカルパントラに至ります。
ミッシュラン社のネット道路地図で検証しましょう。
1. ミッシュラン社のネット道路地図http://www.viamichelin.frを開きます。
2.右上隅のフランス国旗{Francais}をクリック、一番下の{international English}で英語版に
3.中央の{Display your map}{Adress}欄{Town, City, Postcode...}に{Bollene}と打ち込み
4.{Europe}を{France}にして{Search}をクリック
Bolleneボジェーン付近の地図を開きます。この地図を動かしながら、東南にRochegude― Ste.Cecile (Sainte-Cecile-les-Vignes)ーCairanne と進み、Cairanneから南下し、さらに二つの町を通って、Gigondas、Vacqueyras、Carpentrasに至ることが分かります。
地元の人がよく使うルートをあらかじめ知っておくと、快適なドライブを楽しめます。
C.現地ではプロバンスの道路地図が必要です
手元に置きたいのが、ミッシュランの道路地図―MICHELIN Provence Camargue 113 ZOOMです。正確で、信頼でき、見やすく、フランスドライブでは必携の地図です。(紀伊国屋書店新宿本店の地図売り場(TEL03-3354-0131 FAX03-3354-0275)
この道路地図の優れている点は、カラー表示で都市か農村か山岳地帯なのか分かりますし、濃淡で高度差も読み取ることができます。湿地帯Camargueカマルグの表示も、よく描けています。また、ドライブに必要な道路のカーブの情報も正確に読み取ることができ、ビューポイントも示されていますから、景観を楽しむドライブルートプラニングにも便利です。
AvignonアビニオンとArlesアルルの都市地図も付いています。小さなものですが、ドライブ旅行に不可欠なインフォメーションセンターとパーキングの位置も示されるなど、細部に亘って手を抜いていないことに感心します。
フランスに到着してから購入してもよいでしょう。どんな短いドライブでも出発前にこの地図を開いてルートを眺めておき、頭に入れておきます。それが安全なフランスドライブにつながります。この優れた地図を友人へのお土産としても喜ばれるでしょう。
(南フランス・ドライブ旅行(4))
Lyonリオンからファーブル昆虫記の作者Jean Henri Fabreジャン・アンリ・ファーブルが教師をしていたことで知られるCarpentrasカルパントラまでのドライブを取り上げて、地図を見てみましょう。
冒頭の写真はカルパントラ近くのサン・デイデイエ村St.Didierからヴァントー山Mt. Ventoux(1909m)を撮ったものです。
Lyonリヨンのフランス高速鉄道TGVのLa Part Dieuパル・デユー駅からレンタカーを借り出し、市内を抜けて、高速道A7でCarpentrasCarpentrasカルパントラまでの行程を取り上げて,道路地図の読み方・活用の仕方について紹介します。
ミッシュラン社のネット道路地図http://www.viamichelin.frを開きます。右上隅のフランス国旗{Francais}をクリック、一番下の{international English}を選んで、英語版に替えます。
A.ページ左上の{Calculate your route}(行程を調べる)を利用します。
1.Departure(出発地){Town, City, Postcode...}に{Lyon Part Dieu}を打ち込み、{Europe}を{France}に
2.Destination(目的地){Town, City, Postcode...}に{Carpentras}を打ち込み、{Europe}を{France}に
3.{Search}(検索)をクリック
費用(有料道路+ガソリン)・所要時間・走行距離、ルートを紫で表示した地図、そして出発地から目的地までの①から⑤の行程を示した画面が中央縦に並びます。道路名や地名が縦にずらりと並ぶ行程表は一見複雑そうですが、慣れれば便利に使えます。
行程①は{Leave Lyon01...4k}(市内を出る)としか表示されておらず、②の高速A7まで市内を4キロ走ることしか分かりません。これは市内の行程は文字情報より地図上の紫色のルートを確認したほうが見やすいからです。そこで、地図をクリックして拡大し、Lyon 市内が画面の中央にくるように地図を調整しながら、+を押して①で示される列車のアイコンで表示されるPart Dieu駅が現れるまでズームインし、駅から高速A7までのルートを確認します。
リヨン市内の交通事情です。
レンタカー各社はSNCFフランス国鉄駅la Part Dieuの東側(地図では駅の右側)の線路沿いにあります。
Part Dieuパル・デユー駅から西に進み、ローヌ川(la Rhone)を渡り、左折、ルーヌ川右岸を南下するのが基本ですが、道路、橋とも一方通行が多く、地図は安全で最短のルートが表示されています。
{Rue…}「・・・通り」、{Pont…}「・・・橋」、{Quai…}「・・・河岸通り」です。
ローヌ川の西が旧市街、パル・デユ―駅のある東が新市街です。
事故多発地帯にはSpeed cameraが設置されていますが、ほとんどの車が100キロ近いスピードで走っています。フランスの制限速度は街中では時速50キロ、主要道90キロ、上下線分離道路110キロ、高速道130キロです。
高速道路に入るにはまず料金所を通る・・・というのがわが国の方式ですが、フランスでは一般道がそのまま高速道に替わり、しばらく走った先に料金所があるということが多く、A7では39キロ先になります。高速通行券を受け取り、あとはMarseilleマルセイユ方面へ進むだけです。出発してから200キロ、2時間ほど走ったところが{Exit 22}(出口22)Orange-sudオランジュ南です。なお、Exit 22は{Sortie 22}とフランス語で表示されています。料金は16.10EUR、支払いは、受け付けないカードもあるので、現金が無難です。
A7を降りるとすぐ、パール・デユ―を出発して初めて体験するroundaboutラウンドアバウト交差点、フランス語rond-pointロン・ポワ-があります。二番目の出口をカルパントラ方面に県道D907を2キロ進みます。
次のラウンドアバウトの二番出口から県道D950へ、晴れていればヴァントー山が進行方向に見えます。16キロでCarpentrasカルパントラです。
B. ページ中央の{Display your map}(地図を表示する)を利用します。
リオンからカルパントラまでを、ミッシュランのルートプランニングに従うとは限りません。大型車の通行が少なく、渋滞が起きることがない、しかも快適で、静かなドライブルートを楽しむ方も多いのです。そんなルートを紹介しましょう。
このルートはOrangeオランジュまで行かずに、A7の{Sortie19}のBolleneボジェーンで降り、そこから県道D8.D7でCarpentrasカルパントラへ向かうルートです。
このルートは宿泊した民宿に推奨され、リオンからの往復で利用しました。途中、地図で確認しながらでしたが快適なフランスの田舎道ドライブでした。
Bolleneボジェーン→Rochegudeロシュクグド→ Ste.Cecile(Sainte-Cecile-les-Vignes)セント・セシル→Cairanneセラーヌ→Gigondasジゴンダス→Vacqueyrasバケラス→Carpentrasカルパントラに至ります。
ミッシュラン社のネット道路地図で検証しましょう。
1. ミッシュラン社のネット道路地図http://www.viamichelin.frを開きます。
2.右上隅のフランス国旗{Francais}をクリック、一番下の{international English}で英語版に
3.中央の{Display your map}{Adress}欄{Town, City, Postcode...}に{Bollene}と打ち込み
4.{Europe}を{France}にして{Search}をクリック
Bolleneボジェーン付近の地図を開きます。この地図を動かしながら、東南にRochegude― Ste.Cecile (Sainte-Cecile-les-Vignes)ーCairanne と進み、Cairanneから南下し、さらに二つの町を通って、Gigondas、Vacqueyras、Carpentrasに至ることが分かります。
地元の人がよく使うルートをあらかじめ知っておくと、快適なドライブを楽しめます。
C.現地ではプロバンスの道路地図が必要です
手元に置きたいのが、ミッシュランの道路地図―MICHELIN Provence Camargue 113 ZOOMです。正確で、信頼でき、見やすく、フランスドライブでは必携の地図です。(紀伊国屋書店新宿本店の地図売り場(TEL03-3354-0131 FAX03-3354-0275)
この道路地図の優れている点は、カラー表示で都市か農村か山岳地帯なのか分かりますし、濃淡で高度差も読み取ることができます。湿地帯Camargueカマルグの表示も、よく描けています。また、ドライブに必要な道路のカーブの情報も正確に読み取ることができ、ビューポイントも示されていますから、景観を楽しむドライブルートプラニングにも便利です。
AvignonアビニオンとArlesアルルの都市地図も付いています。小さなものですが、ドライブ旅行に不可欠なインフォメーションセンターとパーキングの位置も示されるなど、細部に亘って手を抜いていないことに感心します。
フランスに到着してから購入してもよいでしょう。どんな短いドライブでも出発前にこの地図を開いてルートを眺めておき、頭に入れておきます。それが安全なフランスドライブにつながります。この優れた地図を友人へのお土産としても喜ばれるでしょう。
(南フランス・ドライブ旅行(4))