新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

兵庫県条例

2015-03-22 10:21:17 | コラム
兵庫県議会が自転車の購入者に保険の加入を義務付ける条例案を可決:

と報じられていたが、この件を昨21日に日テレで辛坊治郎が採り上げていた。彼はこの条例では販売店も保険がない自転車を売れないという制限がついていたと指摘していた。

彼の指摘では我が国にはおよそ7,700万台もの自転車があるそうで、これは10人に対して6台の自転車があることになるそうだ。さらに自転車事故による死亡者の数が年ごとに増加し、その賠償額を払いきれない例も急増しているので、兵庫県議会の決議は良いことだと褒めていた。同感である。彼は所有者の中には知らずして保険に入っている人がいるはずだとも言った。それは普通の損害保険にも特約がついている場合おあるといううことらしい。

当方も自転車の無法振りを常々危険だと痛感していたしそのような指摘もしてきた。また自転車は一定以下の幅がない歩道を走ってはならないと規定されながら、未だに無視する者が多く、悲憤慷慨しているのだ。ましてや、現在のような病み上がりで往年の敏捷性を失っていては?歩道を危険走行する無法自転車を避けきれないと不安でならないのだ。

しかも、ある調査によれば、歩道を走行する言い訳が「車道を走るのは危険だと感じるから」等と言う訳が解らないものとそれに類似する答えが合計で30%近くもあると言っていたが、これは笑って許すことが出来ない問題ではないか。手前勝手すぎる。

問題はそれどころではないと思うというか、本当に7,700万台かと言うこと。ここから見える新宿区の放置自転車保管場所には何時でも数百台が置かれていて一向に減らないし、5,000円だったかの罰金を納入して引き取っていく人の姿を見た記憶もないのだ。区内には高田馬場にも3~400坪もあろうかという広大な保管所があり、如何に放置する者たちが多いかと、5,000円を惜しんでいる者が多いのかと疑わせてくれる。

即ち、全国の放置自転車を総合計すれば一体どれくらいの数に達するかという素朴な疑問だ。しかも、この百人町界隈には明らかに「盗んできて放置したのでは」と思わせる自転車が常に何台も歩道に置き去りになっている。また、明らかに外国語で話しながら自転車に乗っている者が多いのも特徴だ。「~ながら自転車」だっていくらでもいる。危険極まりない。

こういう放置自転車は一定の期間を過ぎると業者に払い下げられ、その多くはアジアの諸国等に輸出されていると報じられていた記憶もある。何と言う無駄遣いかと嘆きたい。私はこのような自転車に対する姿勢を見る時に、我が国にもこのように遵法精神に欠け、経済観念がおかしい者が増えつつあるのかと極めて遺憾に思っている。

地方自治体も所管の官庁も、自転車に対する管理・監督を早急に強化して貰いたいものだ。だが、道幅が狭く、且つ道路が入り組んでいる我が国の交通事情では、自転車が軽自動車並みに増えるのには仕方がない面もあるかも知れない。だが、そういう屁理屈を並べて法を無視する意識こそが問題であると敢えて指摘して終わる。