♦️1163『自然と人間の歴史・世界篇』アメリカの株価(2021)

2021-10-25 13:40:11 | Weblog

1163『自然と人間の歴史・世界篇』アメリカの株価(2021)

 2021年10月22日のアメリカ株式市場では、S&P500種株価指数が8営業日ぶりに反落し、前日比0.1%安の4544.90を付けた。ナスダック総合指数は0.8%下落、ハイテク銘柄中心のナスダック100指数も0.9%安となった。一方、ダウ工業株30種平均は、73.94ドル(0.2%)高の3万5677.02ドルと高値を維持している。

 金融当局は、これの動きが物価上昇圧力につながることを注視しており、それに応じて行動するとの考えを示している。また、物価を押し上げている世界的なサプライチェーンの制約と供給不足に触れ、「従来の想定より長期に及ぶ可能性が高く、来年になってもしばらく続きそうだ」といい、その上で、そうした供給面での制約がいずれ改善されるのに伴い、インフレ率は低下するというのが、なお最も可能性の高いシナリオだとの、従来の見方をあらため示した。 

 これの現時点での評価については、2020年1月から2021年8月にかけての信用残高(注)とS&P500指数の各月末値のデータを追跡した結果(野村証券投資情報部作成「週刊、米国株式展望」2021年10月18日付け)によると、この二つの指標のこの間の増加ペースは、「ほぼ軌を一にして」急増している。このことから、当該株価の上昇にほほ見合う信用の供給が行われているのが見て取れよう。

(注)信用残高は、Finance Industry Regulatory Authority (FNRA)の中での「Debit Balance in Customers' Securities  Margin Accounts」から採取されている。


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 一方、債券市場に目を向けると、この日(2021.10.22)の米国債相場(価格)は、長期債を中心に上昇し、ニューヨーク時間午後4時26分時点での10年債利回りは、6ベーシスポイント(1bp=0.01%)低下しての1.64%を付けた。


(続く)

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