新興市場に悲観論が漂っておりますが、確かに悲観的な状況ではあります。しかし、マザーズ指数をモデルにとると、今年は昨年のようにOSCが20%台の前半までの調整が現れないのです。これをどう見るか?ということですが、
①日経平均の好調さに下支えされている。
②銘柄選別が進んでおり、買われる銘柄と見捨てられた銘柄のバランスがある程度あり、平均指数でみると大きく落ち込まない。つまり、一斉に下がるような局面がない。
③新規の市場参加者が少なく、いわば常連さん同士での騙し合い相場であり、安くなったものは人が集まってきて買われる。
④新興市場に対するさまざまなスキャンダルは、昨年までにいわば「材料出尽くし」状態であり、そのあたりを今年は織り込んできている。
以上の4つ位のファクターが絡んでいるのではないかと今のところは見ております。新興市場の魅力の第一は何と言っても上げる時のその軽さです。1月16日から19日までの動きが典型的です。あまり古いデータを取り上げても意味はありませんが、昨年前半は1月のライブドアショックで大きく下げた時でもOSCは32%で止まり、その後も2月20日の32%で止まり、4月20日も30%で止まっております。注目すべきはその間のOSCの最高値が70%を決して越えていなかったことです。(一昨年の12月19日はOSCが何と82%もの値を示しておりました。)
昨年6月以降はOSCが20%台前半(最低値は21%)まで5回落とされながら、最高値は8月16日の74%というのを唯一の例外にしてほぼ65%前後が頂点でした。ところが、今年は昨年の5月までの傾向に戻ったかの印象があります。OSCの20%台への突っ込みが今のところ無し、OSCの最高値は70%台を2回付けている、といった現象です。OSCは28日間のデータを見ておりますので、これはたまたまかも知れません。また、テクニカルだけで相場を判断するのはそもそもナンセンスであり、都合の良いこじつけだという見方も出来ます。その通りです。しかし、特に少なくとも昨年後半は、いわば相場が行き過ぎないと反発しなかった証として、OSC21%からは切り返しを演じているのは事実です。通常モードでは日経平均の動きに見られるように、OSCは30%台で底打ちしております。
さて、そうした眼で見るとマザーズ指数は、2月13日に底を打っております。第二の底があれば、OSCが20%台突入がこれからあって証明されますが、今のところは底打ち気配です。13日は31%で今年の最低値である1月10日の32%を下回っております。そして、15日には43%まで行ってのコンバージェンスをしましたが、結局14日のOSC38%まで戻されております。しかし、まだ13日の31%を上回っております。しかもラリーウィリアムズの「真の高値」「真の安値」計算に基づく指数値は1月11日の1028ポイントに対して、16日は1029ポイントと最接近しております。形の上では、13日からはまだ底割れはしていなくて、下げるにしても再度OSCを31%あたりまで落として踏ん張れれば、その後にOSCがプラス転換(終値もプラス転換が望ましい)しての翌日に10ポイント以上上げれば、底打ち完了ということになる可能性があります。
つまり、このままズルズルと来週2-3日ほど下げて、OSCが30%割れになれば、これは上記の見方を変更する必要がありますが、そうでない限り2月13日を底にしての切り返し途上にあると見るべきです。
問題はヘラクレス指数です。途中、昨年の8月16日のOSC79%に次ぐ77%を1月19日に記録するなど、マザーズ指数と逆行して上げすぎた反動もあり、OSCは1月10日の40%を底にして、16日にはまだ45%で下落が続いております。この急上昇の反動での調整がまだ続いていると見るべきでしょうか。しかしヘラクレスの有名銘柄といえばダヴィンチ、アセット、大証、USEN、レイコフ、あたりしかなく、意外と少ないものです。金額的にもマザーズより結構少ないので、これも40%程度を目途として後少しで底を打つ状態と考えることが出来ます。
と言うことで、来週の月、火あたりで下げ止まってからの切り返しに備えて、リバウンドが狙える銘柄を選別しておきたいと思います。明日の注目銘柄も、いわゆる「底割れ銘柄」(翌日か翌々日には市場の反転に合わせての急反発が期待出来る銘柄)と、「底割れからの脱出に成功した銘柄」の2つ位に分けて掲載したいと思います。明日までにはじっくりと検討してアップロードする予定です。
テクニカル用語の簡単解説
①日経平均の好調さに下支えされている。
②銘柄選別が進んでおり、買われる銘柄と見捨てられた銘柄のバランスがある程度あり、平均指数でみると大きく落ち込まない。つまり、一斉に下がるような局面がない。
③新規の市場参加者が少なく、いわば常連さん同士での騙し合い相場であり、安くなったものは人が集まってきて買われる。
④新興市場に対するさまざまなスキャンダルは、昨年までにいわば「材料出尽くし」状態であり、そのあたりを今年は織り込んできている。
以上の4つ位のファクターが絡んでいるのではないかと今のところは見ております。新興市場の魅力の第一は何と言っても上げる時のその軽さです。1月16日から19日までの動きが典型的です。あまり古いデータを取り上げても意味はありませんが、昨年前半は1月のライブドアショックで大きく下げた時でもOSCは32%で止まり、その後も2月20日の32%で止まり、4月20日も30%で止まっております。注目すべきはその間のOSCの最高値が70%を決して越えていなかったことです。(一昨年の12月19日はOSCが何と82%もの値を示しておりました。)
昨年6月以降はOSCが20%台前半(最低値は21%)まで5回落とされながら、最高値は8月16日の74%というのを唯一の例外にしてほぼ65%前後が頂点でした。ところが、今年は昨年の5月までの傾向に戻ったかの印象があります。OSCの20%台への突っ込みが今のところ無し、OSCの最高値は70%台を2回付けている、といった現象です。OSCは28日間のデータを見ておりますので、これはたまたまかも知れません。また、テクニカルだけで相場を判断するのはそもそもナンセンスであり、都合の良いこじつけだという見方も出来ます。その通りです。しかし、特に少なくとも昨年後半は、いわば相場が行き過ぎないと反発しなかった証として、OSC21%からは切り返しを演じているのは事実です。通常モードでは日経平均の動きに見られるように、OSCは30%台で底打ちしております。
さて、そうした眼で見るとマザーズ指数は、2月13日に底を打っております。第二の底があれば、OSCが20%台突入がこれからあって証明されますが、今のところは底打ち気配です。13日は31%で今年の最低値である1月10日の32%を下回っております。そして、15日には43%まで行ってのコンバージェンスをしましたが、結局14日のOSC38%まで戻されております。しかし、まだ13日の31%を上回っております。しかもラリーウィリアムズの「真の高値」「真の安値」計算に基づく指数値は1月11日の1028ポイントに対して、16日は1029ポイントと最接近しております。形の上では、13日からはまだ底割れはしていなくて、下げるにしても再度OSCを31%あたりまで落として踏ん張れれば、その後にOSCがプラス転換(終値もプラス転換が望ましい)しての翌日に10ポイント以上上げれば、底打ち完了ということになる可能性があります。
つまり、このままズルズルと来週2-3日ほど下げて、OSCが30%割れになれば、これは上記の見方を変更する必要がありますが、そうでない限り2月13日を底にしての切り返し途上にあると見るべきです。
問題はヘラクレス指数です。途中、昨年の8月16日のOSC79%に次ぐ77%を1月19日に記録するなど、マザーズ指数と逆行して上げすぎた反動もあり、OSCは1月10日の40%を底にして、16日にはまだ45%で下落が続いております。この急上昇の反動での調整がまだ続いていると見るべきでしょうか。しかしヘラクレスの有名銘柄といえばダヴィンチ、アセット、大証、USEN、レイコフ、あたりしかなく、意外と少ないものです。金額的にもマザーズより結構少ないので、これも40%程度を目途として後少しで底を打つ状態と考えることが出来ます。
と言うことで、来週の月、火あたりで下げ止まってからの切り返しに備えて、リバウンドが狙える銘柄を選別しておきたいと思います。明日の注目銘柄も、いわゆる「底割れ銘柄」(翌日か翌々日には市場の反転に合わせての急反発が期待出来る銘柄)と、「底割れからの脱出に成功した銘柄」の2つ位に分けて掲載したいと思います。明日までにはじっくりと検討してアップロードする予定です。
テクニカル用語の簡単解説