株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日の注目銘柄(9.26.05)

2005-09-23 12:28:24 | 明日のモニタリング銘柄
新興市場も、今週は結構な下落を被った銘柄が多かったせいか、テクニカルには買い場を迎えているものも多くなっております。その中から明日(26日)の注目銘柄です。

1.3754エキサイト ○

 OSC43%(+3%)とRSIとも反転し、乖離幅も-8Kと拡がりました。5月2日以来の70万割れは阻止できたようです。伊藤忠傘下の会社ですが、株価が伸び悩んでいるのはポータルとしての存在感が今ひとつのためなのでしょうか。筆者も久しくHPを見ていませんでしたが今日見て納得。女性の顧客が多いと書かれていましたが、トップページの写真のキャッチ、何と「華やかに彩るレース&フリル fashion Femme」とあり、おとぎの国の王女様を模したような女性の写真が載っておりました。また、「格好いい女に学ぶ10の法則」なるコラムもありました。う~ん、でもちょいと苦しいですね。差別化しなければという気持ちは分かりますが、ちょっと一貫性に欠けるような気がします。というのは、この会社、オンラインゲームポータルを持っていますが、ゲームとfashion Femmeとはどこでどうつながるのかもう一つ不明です。それからそもそもexciteとは、日本語で「興奮する、させる」との意味であることはご存じの通りです。この露骨な日本語が果たして、女性一般に喜ばれるかどうか? 伊藤忠さんは、元来Exciteという名前を付けた段階では、X-Siteへの連想から、思わぬことに出会うサイトということと、男性的で野趣あふれるポータルサイトをイメージしていたのではないでしょうか。ところがYahooの寡占状態は思わぬ厚い壁だった。そしてやむなく方針転換を余儀なくされたということでしょう。それにしては、携帯電話向けのゴルフサイトに出資したり、ゴルフ関連事業を展開しているのは、何故でしょう? 最近女性がゴルフ場で過半数を占めるようになっているのでしょうか?それは商社のコネの延長線での発想ではないでしょうか? と、まあ、色々とケチを付けてしまいましたが、それじゃ、あんたならどうする? と聞かれても名案がある訳ではありませぬが、ここまで来たら仕方ありません。原点に立ち返って、野趣あふれる女性全般(中高年・婆さんも含む)が、彼女らに惹かれる子羊のような男性達に思いがけずに出会うサイトに徹底的に特化してはどうでしょうか? 会社のロゴも、雌のバッファローと雄の子羊を合わせた形に作り替えます。 問題は、子羊のような男性を惹きつけるアイディアを具現化することです。これに失敗すると、いまどきの野趣あふれる女性連中は決して「エキサイト」しませんから。間違いありません。

2.2360ウィーヴ ▲

この会社、カタカナより英語で言った方が分かりやすいです。何と、「We've got everything you need」から来ているのです。これには驚きました。世の中の会社にこのように豪語するところがあったとは。かのマイクロソフトでも、まさかこんなセリフを吐かないでしょう。「白雪姫とデートしたい」と言うおめでたい方が、貴社にその夢を実現せよと求めたら、一体どうするのでしょうか? しかも、We've gotの後ろに続く目的質は、無限です。と、HPのトップページに書いております。そうだったのです。目的質(これは造語でしょう)は無限ということは、何を求めても良いが結果は有限ということの裏返しだったのですね。なかなかに凝っています。どなたかギリシャあたりで、レトリックを学んだ方がいらっしゃるようです。

この会社、要するにセサミストリートなど、テレビアニメの企画・制作ビジネスをやっているようです。しかも、アートとキャラクターの中間領域での企画が得意なようです。「キャラクターとアートの共振を生み出すプロジェクト」を手がけたとか、「異種混交の妙を高品質なレベルで提供すること」などの表現は、ソ連の夭逝の天才心理学者ヴィゴツキーやロシアのバフチンに造詣の深い方が、この会社の広報部門にどうもいらっしゃるようです。失礼!。このブログは明日の注目銘柄を予想する株式のブログですので、あまりそこから外れるのは読者の心証を害しますのでここらで止めます。

なぜ注目したかですが、OSCは36%と1%だけですがコンバージェンスし、かつ、RSIが11%まで落ち、そして、乖離幅はゼロという面白いポジションにあるからです。過去、20万円台の前半からは必ず反発しておりますので、ちょっと変わったキャラクターの会社に興味がある人、そろそろ買い出動です。業績は急上昇しない代わりに、大きく下げることもなく、どこかの貴公子のように贅沢三昧のためにMSCBを発行したりといった素行の悪さもなく、アニメを手がけている割には地味な会社のようです。どちらかというと、大口を叩くところを除いては、筆者の好みの会社です。

3.3736コネクトテクノロジー ▲
 
 乖離幅が何と-34Kです。OSCはまだコンバージェンスしておりませんが、指数値は9月9日段階に近づきました。この株の人気復活は根強いものがあると筆者は見ております。そろそろ反転の機を窺う方々の買いが入るやも知れません。出来高が細りながら下げ幅を縮めているのがその証左ともいえます。いずれ、80万円あたりまで復活するための一里塚の調整でしょう。MSCBのくびきがとれたと聞いておりますので、後は上げるだけです。もっとも、話題先行で業績への反映が何時になるのか不安要因はありますが、株は話題性に勝るものはありません。そうでなければ、PER346倍のこの株が上がる理由は見あたりません。まあ、経営陣はちょっと調子がよい所はありますが、技術的にはいいものを持っているのではないでしょうか。

4.4340シンプレクス・テクノロジー △

 8月19日の明日の注目銘柄で取り上げたとおり、この会社の経営陣のキャリアは半端ではありません。ソフト会社としては日本一かも知れません。今回も、9月8日を底に、それこそ絵に描いたように値を戻してきました。一貫してOSCは上昇しました。こんなにきれいな上昇曲線も珍しいでしょう。さすが金融工学の大家を揃えただけあります。何事にも「美」を追求する精神が息づいているようです。注目の理由は、出来高を伴い8月22日につけた、祝1部昇格相場での高値の293Kを抜いてきたからです。6月6日に313Kという年初来の高値がありますが、明日これを抜き去る本領が果たして発揮できるかどうか。

2002年上場から3年少々で東証1部昇格とは、会社設立が5年も早い4779ソフトブレーンより2年も早いペースです。如何にこの会社のビジネスモデルと技術、そして素質が優れているのか、エリート連中にはどうしてもひがみ根性を持ってしまう筆者としても、それを認めざるを得ません。ウエッジウッド家の娘と結婚して経済的にも何一つ言うことがない立場を得たダーウィンが、いつまでも後世に残る進化論という金字塔まで打ち立てたことは、神は人に二物を与えることを教唆しております。ダーウィンと比較するのはやりすぎですが、今のところこの会社を「冷やかそう」にも、情けないかな肝心のネタに事欠いてしまうのです。


【下げ止まり後の反転注意銘柄】

・3760ケイブ
 OSC27%、RSI19%ともコンバージェンスしておりますが、まだ微細な兆候。

・2432DeNA
 OSC38%、RSI34%とも明らかにコンバージェンス、26日の分割権利最終日での動きに注意

・1711省電舎
 水曜日よりテクニカルには良くなりました。OSC40%(+3%)、RSIは7%です。底打ったと言っても、次の買い方がいないのかも知れません。その点は注意。

・3375ZOA
 2連続OSCがコンバージェンスし、RSIも8%と1%コンバージェンスしました。出来高が少ないので要注意ですが、乖離幅も-8Kと良好です。

・2446ゼンケンオール
 まだ調整中です。今回の高騰前の9月1日の360Kあたりの水準まで下りなければ反転はないのかもしれませんが、指数的には、6日の段階までもう一息です。

・4777ガーラ
 RSIが何と8%まで落ちました。OSCも26%ですが、まだコンバージェンスしておりません。乖離幅も-20Kと良好。更に押されたところからの反発を注目。

・4304Eストアー
 OSC39%で+2%コンバージェンス。乖離幅も-3K。指数値は前回の9月日の反発前夜とほぼ並びました。RSIだけがその前夜の25%に対して41%です。よって、今回はもう一段の下げがあるかも知れません。つまり、240K割れという事態です。この株6月前半にその局面がありました。今回もそれを意識して注目下さい。

・2341アルバイトタイムス
 この株も長期低落しておりますが、木曜日にOSCが36%で、RSIも28%でコンバージェンスしております。乖離幅も-20円もあり、指数値は8月23日以来の低さです。もし歴史は繰り返すなら、ここで反発は必定でしょう。


【順張り強気銘柄】

・3350ダイキサウンド
 乖離幅-5Kと良好OSCも38%でRSIの34%とともにコンバージェンス。21日を底に反転した気配。

・4314ダヴィンチ・アドバイザーズ
 OSC59%で踏ん張り、RSIは65%と+2%コンバージェンス。382Kを抜ければ高値更新に向かうか? ケネディクス、パシフィックも同じ状況。値動き連動に注意。

・2732クインランド
 ちょっと事業計画が怪しいという嫌疑をかけられ下げておりましたが、OSCも58%RSIも65%ですが、この地合の悪さにもかかわらず、じりじり上げてきました。もう一段の上げがあるかも知れません。

・3740フレームワークス
 9月7日の高騰前夜の水準に指数値が戻ってきました。二番煎じがあるとすれば明日ですので、ちょっと目を離さぬように。上げるときはダイナミックです。


【その他テクニカルに反転サイン点灯銘柄】

・3755GDH
 木曜日引けに戻してOSC、RSIともわずかにコンバージェンスしましたが、13日、14日の大商い以降の出来高が少なく、戻り売りの圧力に注意。再度の相場を作る出来高だと上昇。

・6158和井田製作所
 OSCが2連続コンバージェンスし39%と上昇。乖離幅もゼロ。小反発期待できそう。

・2444セレブリックス
 8月末に上方修正のニュースで上がってから、2度目の調整の谷間に来ています。乖離幅-50Kはこの株としては大きい。OSCも43%へと明確に上昇。出来高は少ないのですが、プラスで始まるようだと上げる公算大。

・3723日本ファルコム
 テクニカルに全て好転。反転していないのは、18%のRSIのみ。但し、130Kをあっさり超えないとまだ調整の余地あり。

・6677エスケーエレクトロニクス
 一旦底打ったかに見え、その後また下落するも、金曜日にOSCが明確に42%と反転しRSIも24%と+5%回復しました。これで底打ち完了となるかどうか。少なくともテクニカルには買い。

・4743アイティフォー
 木曜日の感想にも書いたとおり、子株環流売りが一巡した気配があります。テクニカルにも、OSC、RSIとも上昇し30%、24%と這い上がったところ。乖離幅も-21円もあります。そろそろ600円回復からの上昇を期待。

・2392セキュアードキャピタルジャパン
 OSCが44%と明確に+7%も上昇し、乖離幅ゼロ、指数値最低と申し分ありません。この株、上方修正を繰り返してもどうしてダヴィンチのように人気化しないのか、七不思議の一つです。筆者も分割前に手がけましたが儲け損ないました。外資という理由でしょうかねぇ~。今ひとつ、心の中が読めないのです。

・2384SBS
 この株CB50億円の発行を21日に発表しましたが、株価の反応は限定的でした。そして、22日は何とOSCも44%とコンバージェンス。乖離幅も-2Kと盛り返しております。当初転換価格が436Kであり、いわゆる転換価格の下方修正条件は発表資料を見る限り見あたりませんでした。このあたりが評価されているのかも知れません。もとより業績の良い会社です。この「噂」のため、本来の上昇が押さえられていた反動であれば、逆に高値に戻していく可能性もあります。

・4797ICF
 22日は1Kしか上げておりませんが、OSCは+6%の38%と明確に反転しております。乖離幅も-7Kと良好。273Kを超える勢いなら280Kまで一気に伸びるかも知れません。但し、MSCB銘柄なのでテクニカル指標には騙しが混じるので注意。

・4781日本ハウズイング
 OSCが4日連続コンバージェンスしながら、値を落としている希有な例。指数値は高騰前の8月31日段階に近いところまで落ちました。特にニュースは見あたりません。今回の9月の相場が再現されるなら、もうそろそろでしょう。22日の引けにかけて、その兆候はありました。

以上、今日はたっぷりと時間がありましたので、大サービス精神を発揮しすぎてしまいました。しかしその分、テクニカルにも反転しそうな銘柄が多かったということになります。皆さんも、じっくりとこの週末ご検討下さい。来週の幸運をお祈りします。
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