株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日の注目銘柄(9.28.05)

2005-09-27 16:45:06 | 明日のモニタリング銘柄
いやはや、久しぶりに結構きつい場でしたね。ついに東証一部も空売りが始まったようですし、筆者の目につくところで調子がよいのは、4314ダヴィンチの一人旅の上昇くらいでしょうか。後場は、調子がよかった石油関連も軒並み下落開始でした。

何の支えもない新興市場の小型低位株はひとたまりもありません。幸い、筆者は防波堤の頑丈なところに身を隠していました。ところが、何と荒波が乗り越えて来て、一瞬ですが波をかぶってしまったのです。注目銘柄に挙げていた関係上、外海の様子を見張っていた2321ソフトフロントのことです。121Kで戯れに朝から指しておいたのが、昼下がりのけだるい瞬間に、ついに逆噴射ロケットまで発射されて出来てしまいました。こうなるとうかうかとできません。早速124Kで売り指しし、そこに届かないと見るや123Kで売りました。5分ほどの早業でした。こんな日に欲をかくのは罰当たりというものです。一応、これで昨日のリベンジは果たせたことになりましたが、こんな風に立ち回らなければ勝てない今の相場かと、少々複雑な気持ちです。

前場にも言いましたが、最悪の場に突入したようです。これから注目銘柄を挙げてみますが、多分注目するほどの銘柄はないかも知れません。

1.3760ケイブ △

 何とOSCが17%で、RSIも10%です。ウォッチの中で最も凋落が激しかったのがこの株です。テクニカルにはこれ以上下げるにしても限界点が見えております。やはり、Caveという英語が持つ、洞窟=陥没=破産 といった意味合いは半端ではなかったようです。早く社名変更しないとまずいですよ。社長。しかし、虎穴に入らずんば虎児を得ずの諺通り、その洞穴に明日か明後日思い切って入ってみる絶好のチャンスです。くれぐれも電池をフルに充電した懐中電灯を忘れずに。さもないと、真っ暗闇に落ちてしまい誰も助けてくれませんから。

2.4238ミライアル △

 配当増、好業績も織り込み済みということで8360円の高値からの調整が済んでいたのが、はからずも今回の下落に対しての免疫力を作っていたようです。今日も下げてはいますが、OSCは+4%の47%でRSIも+1%の48%です。この株、半導体関連のシリコンウェハー容器を作っている会社ですが、6769ザインエレクトロニクスも今日の荒波の中+3Kとしており、半導体関連銘柄の粘り腰が目につきました。しかし、この会社は原料のナフサの値上がりでの収益圧迫といった要因を、来期に向けてどうコスト低減を図り克服するのかをきちんと説明しないと、株価は一過性の戻しに留まるかも知れません。ミライアルという名前に負けない精進を望みます。

3.3773アドバンストメディア ▲

 筆者は22日に780Kで買いその日777Kで撤退した苦い思い出をもつ株です。しかし、それは単にほろ苦いコーヒーに過ぎませんでした。その後のホルダーの苦労を誰が想像できたでしょうか。この株、筆者が昔飼っていた猫と同じく、「AMIちゃん」と掲示板などでは呼ばれているので何とかしてあげたいのですが、この嵐の中では荒波にブイを打とうにも全く方策がありませんでした。しかし、ホルダーの皆さん、今日でほのかな灯台の明かりが200海里ほど先に見えてきました。何と、OSCは25%と+2%コンバージェンスしております。乖離幅も-12Kと申し分ありません。RSIはまだ15%で下落しておりますが、ここからの下げはこれまでの苦労からするとたいしたことはありません。明日、場が悪ければそれなりに下げるでしょうが、今日の引けにかけての動静を見れば、灯台の光に少しでも近づこうとする一途な気持ちが勝ったように見えました。波間に浮かぶかわいそうなAMIちゃんに救いあれ。

4.2438アスカネット ▲

 10月20日子株環流までの調整が続いておりました。しかし、今日でOSCは17%までRSIも8%まで落ちました。いくら台風やハリケーンで葬式どころではないとはいえ、それら自然災害がもたらす災禍は、後でじわじわと業績に効いてくるはずです。この会社の亡き人の顔を見事に修正するレタッチの技術は、そこらのパソコンおたくでも多少は追随できそうですが、実は、全国津々浦々まで迅速に葬儀用の写真を届けるシステムにおいては、他社の追随を許さないようなのです。これは大きなアドバンテージです。ことは一刻を争います。1日延ばせば友引になったりします。かといって、前もって写真のネタを貰っておくことなど、口が裂けても看病に一生懸命の家族にお願いすることなどできません。いいニッチビジネスを手がけていますね。この会社。別にあわてて仲良くしたくはありませんが、そろそろ、この下落からむっくりと不死鳥のように起きあがって欲しいものです。そこまで考えたところで、とって付けた「ネット」は抜きにして、ひょっとして社名は飛鳥ではないかと推測して、HPを見たところやはり鳥に縁がありました。何と、昭和57年飛鳥写真工藝社が出発点の会社でした。こりゃあ、明日、この株で天国に羽ばたけるかも知れない。

【テクニカル妙味のある銘柄】

・9399新華ファイナンス
 筆者が昨日けなしたのが効いたのか、反転しました。
・8701イートレード
 わずかですが、54%とOSCがコンバージェンス。
・2446ゼンケンオール
 OSCは+7%の40%と反転しました。
・3772ドリームバイザー
 8月10日あたりからの業績失望売りからの回復途上で、また強烈なハリケーンにやられました。しかし、OSCが+3%の21%と反転です。
・8939大和システム
 OSC46%と3%コンバージェンス。この株根強い上昇志向あり。
・2360ウィーヴ
 OSCが何と20%、RSIは9%まで落ちましたが、200Kは死守しております。 そこからの攻防がみものです。
・4297インターネットセキュリティ
 RSIが何と4%まで落ちました。ところがOSCはまだ46%もあります。20万円 割れは3月以来ですので、ここからはセキュリティの時代です。反発を期待。
・2351アドミラルシステム
 後場174Kまで売られそこから脱出した模様です。OSCが27%と +3%コンバージェンス、RSIも10%です。しかし、まだ明確なサインでないので、うっかり近づかないほうが良いでしょう。

あれだけ好調だった東証一部銘柄から、テクニカルに注目銘柄を見つけようとしましたが見つかりませんでした。つまり、完全に下落局面です。下落しきればそこからテクニカルにも妙味が出てくる筈ですが、それが見あたらないということは、いよいよ空売りの方々の出番でしょうか。明日少々下がったからと言って東証に飛びつくのは控えた方がよさそうですね。
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まだ下げ余地あり

2005-09-27 11:46:05 | 株に出会う
今日は、寄りで上に行きそうだった8698MBHを120Kで指して置いてから、トイレに行っているうちに何と出来ていました。売り板を見ると800枚くらいにパクリと食われておりました。ここからいわゆる「パクリ」という俗語が出来たのかも知れません。

こういうとき、つまり意表をつかれて買ってしまった日は、経験則からあまり良い思い出がありません。全体の場を改めて見渡してみると日経も下げておりました。しばらく我慢しておりましたが、だんだんと119Kの買い板が減っていくのを見て、やむなく降りました。-1K。この株は動きが緩慢ですが、一旦動くと早いという特徴を持っております。普段は象の周りをぶんぶんと飛んでいるハエのような値動きですが、何か危急存亡の時が訪れると、その逃げ足の速いこと。地響きをたてながらどころではありません。何しろ数十頭の象の大群の一斉移動です。

本当に買うべき銘柄がありません。一部の不動産関連以外は、新興株というより、小型低位株が切り捨てられているようです。あえて注目銘柄に挙げていた2321ソフトフロントもその餌食になりました。途中、買いそうになりましたが思いとどまりました。反転のサインが出ていないからです。

この相場、今しばらくは手を付けない方がいいでしょう。新興株でも、優良株と言われる銘柄は下げてはおりますが比較的緩慢です。これらに絞って、場の好転の時期を見計らうというのが賢明のようです。

また、テクニカル指標をよく見ると、新興市場の株は底にきているような感じがするかと思いますが、28日間のトレンドを見ている究極のオシュレーター(OSC)は、まだまだ下落余地があることを示しております。しかもコンバージェンスしている銘柄はほとんどありません。乖離幅もまだプラス圏のものが多いようです。そして、RSIを見てもシングルになるほどに売り込まれているのはほとんどありません。

これらを総合的に勘案すると、もっと下げに入ると見ております。特に利益が上がっていないのに需給だけでこれまで上げてきた銘柄、マイナス発表が最近あった銘柄、業績が良くても上げを先取りしすぎた銘柄、これらの銘柄の下落がより激しくなると思います。

逆に当然のことですが、業績は着実に伸ばしておきながら地合の悪さに引きずられてずるずると下げられていた銘柄、もっと出来高を伴い上げる局面に来ていながら停滞を余儀なくされている銘柄、こうした株は、今回の下落局面でも比較的被害が少ないと思います。

最後に一言。やはり心の片隅で気になっている、3連敗中の海軍提督という意味を社名に持つ因縁の2351アドミラルシステム。ホルダーの皆さんには悪いのですが、海底地獄に片足をようやく突っ込んでくれたようです。前場終了でOSCは24%で変わらず、RSIは12%です。もう一つの足を突っ込むのにもう1-2日かかりますが、そこで悔悟の念仏の声が聞こえれば、地獄の更にその下(ありましたっけ?)に落ちる体力・気力はMSCB閻魔大王にも残っていないと思われます。呉々も、今の段階で情にほだされて、ご自分から地獄まで降りていって手を差し伸べないように。骨までしゃぶられるところで留まっていたのが、灼熱でその骨まで溶解してしまう恐れがあります。
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