〈アスファルト〉のチラシ
今日は映画を観るので8時30分に家を出て、
9時45分の上映開始に間に合わせた。
映画のタイトルはアスファルト、フランス映画である。
舞台はフランスの郊外のおんぼろアパート、
バルザックの小説[ゴリオ爺さん]で語られる下宿屋のような
暗く薄汚れた部屋に暮らす人々が主人公である。
主な登場人物は六人、お互いに金が無くてピーピーなのに
困った人をほおっておけない、
下町の誇り高きフランス人気質が様々なエピソードを通して描かれる。
スター俳優は登場しないが、皆さん名演で
特に劇中劇[ジュリアス・シーザー]のセリフを話す女優の上手さには感動した。
フランス映画には俗に媚びず、
自らが作りたい映画を創りましたと言ってるような主張を時々感じるが、
この映画もその伝統を引き継いだ見事な佳作だと思う。
フランス映画大好き派の私はこの映画に◎を上げる。
昼にデパートの隣のラーメン屋に入る。
「ラーメン」と注文すると親父は
「中華そばだね」と言い返してくる。
どこが違うのか頑固親父めと内心笑ったが、
出てきたラーメンはさっぱりした昔懐かしい味で
頑固おやじのこだわりが汁に籠っていて美味しかった。
表に常連さんらしき顔が2人、席の空くのを待っていた。
次は美術館に向かうことにする。
美人画の特別展を観る。
明治から昭和にかけて活躍した作家による和服の美人画ばかり、
普段、西洋絵画に見慣れている目には和服の美人画は中々新鮮に写る。
美人の傍には櫛とか団扇も描かれていて
それらの姿、形から明治から大正以降の社会風俗の一端を知ることが出来てまた良かった。
美術館を出て、ゴルフショップに寄って、
本日最後の予定である温泉に向かう。
温泉を銭湯代わりに利用出来る我が町はやはり住みよい所だ。
気持ちよく汗を流し、心身を解して夕方帰宅。
映画に日本画とミケランジェロ、締め括りは温泉で遊び疲れを流し去る
なんと幸せな人生であろうことか。明日も平穏でありますように
お わ り
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