春先に肺炎を患って以来、体力が落ちてきたので大好きなゴルフは封印してきたが、
体力の回復を実感出来るようになった先月から無性にゴルフがしたくなった。
冷蔵庫の扉に張り置いた［誕生日1ラウンド招待券］が
7000円札に見えてきたからもう我慢出来ない。
「急がないと有効期限が切れてしまうぞ、タダでゴルフが出来るのに何を躊躇っているのかな」とけしかけてくる。
悪夢の始まりだ。
身体に染み込んだゴルフ好きと招待券の誘惑に負けて、
一昨日ゴル友の「ヤﾂさん」を誘ってコースに出た。
スタミナ切れの予防にと携帯用酸素ボンベと栄養ドリンクを持参。
今から思えばこんなオモチャのような代物が役にたつはずがないのに
我ながら愚かである。
８ヶ月ぶりのコース入りで顔馴染みのキャディーさんの励まさしやら冷やかしに心は弾み、
スタートは順調だったが直ぐに体力の衰えを全身に感じてきた。
呼吸は早まり苦しいし足も腰も痛みだした。
途中、何度もギブアップしたい、横になりたいと思ったりしたが
同伴の「ヤﾂさん」が燃えているのでプレーの中止を言い出す訳にもいかず、
クラブを杖がわりに必死の思いで18ホールの完走を果たしたが、
今まで経験したことのない疲労感を味わった。
帰宅して長椅子の上に崩れるように横になり、
「もうゴルフなんかやめだ」と壁に向かって宣言した。
しかし、しかしである。一晩寝たら怒りは少し収まった、そして今朝の
私と来たら「今度は何時」と考えているのだ。私は懲りないのである。
本日も平穏なり
「今日はお父さんの行きたい所を回りましょう」と娘がいったので
そのご好意に甘えて国立科学博物館→国立西洋博物館・東洋館→東京湾岸クルーズにした。
［国立科学博物館 特別展 深海2017］
深海の奇妙な生き物(標本)や探査機器を間近で見、
深海という未知の世界に回りの大勢の子供たちと共に童心に返り楽しんだ。
〈上から母船の模型、探査船しんかいの模型、深海魚〉
［国立西洋博物館・東洋館 マジカルアジア展］
続いて隣の国立西洋博物館・東洋館へ。
10世紀頃の古美術の陳列で飽きない展示物ばかり。
特に古書と仏像の類いは日本文化の成立との関わりに思いを巡らして立ち去りがたく、
その姿を娘から「口が開いているよ」と冷やかされたる程に見とれた。
〈上からチラシ、レリーフ 仏像(一部)〉
［東京湾岸クルーズ］
昼過ぎに日本橋からクルーズ船に乗船。日本橋→隅田川→レインボーブリッジで折り返すクルージングである。
船上からの隅田川沿いの江戸情緒を残す家並みを眺められたらと期待したが、町家は消えて高層ビルが進出していた。
〈日本橋からレインボーブリッジ迄の景色〉
父親は誰もが娘と二人旅を夢見るもの。私は夢が叶い幸せ者だ。
娘よありがとう
お わ り
大相撲を一度見たいという私の願望を子供たちは察したらしく、
秋場所に招待してくれた。
折角、東京に出るのだから序でに行きたい所を回ったらとも云われ、
夢のような二日間を過ごした。今年二度目の東京見物である。
［一日目］
東京駅で息子と合流しそのまま靖国神社へ。
私は無信心派であるが、我等、戦中派にとって靖国神社は聖地、虚心に参詣した。
社務所で御神籤を引いたら［小吉］ ［凶］でないのでやれやれ。
〈靖国神社 〉 上から ・ 大鳥居 ・ 大谷益次郎の立像 ・ 本殿
〈国技館に着く〉上から・正面付近の賑わい ・宝富士関 ・ 幕内力士の土俵入り ・ 横綱の土俵入り
二日目に続きます
目覚めが爽やかなので朝だと思って時計をみたらまだ真夜中の1時半、全然眠くない。
年々睡眠時間は短くなってはいるがそれにしても真夜中に目が覚めるなんて。
昼間の居眠りが過ぎるのか、睡眠導入剤を飲み忘れたか、せめて４時ぐらいまで眠っていたいものだ。
布団の中で再び眠気を催すのを待つが
却って目が冴えてくるようなので諦めて蒲団から這い出る。
部屋を明るくしてパソコンのスイッチを入れる。
こんな深夜に部屋の中をのそのそ動き回っているところをご近所さんに見られたくないね。
口の悪い友人なら「病気だ医者に診てもらえ」ぐらいの事は言いそうだ。
冷蔵庫から駄菓子とジュースを取り出す。
最近冷蔵庫の新しい効用を発見(大袈裟だな)した。
それは封を切った駄菓子(あられとかせんべい)を庫内に入れておくと
湿気が少ない分乾燥した状態で長く保存する事が出来るのだ。
この大発見を誰かに教えてやりたいものだ。娘は知っているかな。
パソコンの前に座る。シーンとした部屋の何処かでコトリと小さな物音がした。
誰も居ない筈なのに、ヤモリでも動いたかどうも気持ちが悪い。
囲碁を打って眠くなるのを待つことにする。［日本棋院ネット対局］に
アクセスすると直ぐに中国人から対戦の申し込みがあって対局開始。
緒戦に負けて熱くなって立て続けに三連敗した。悪い相手に当たった。
時計をみたら三時を過ぎている。負けたまま引き下がるのは悔しいがさすがに眠くなった。
「ありがとう」をクリックしてパソコンの電源を切る。
堪らなく眠い、今度は朝まで眠れそうだ。
本日も平穏なり
少し前から時々物がぼやけて見えるようになった。
年のせいだパソコンの見すぎだとやり過ごしてきたが、
その内に瞼の内側がゴロゴロすることが多くなった。
思わず目を擦りたくなるのを我慢しているが、度重なると苦痛である。
この程度の事で病院通いも意気地がないと迷った末に、結局眼科で診て貰うことにした。
開院間もない病院で建物も設備も匂う程に新しく看護師も生きいきと立ち働いている。
問診票を書き入れると意外に早く呼び出しのアナウンスが掛かった。
まず、動体視力の検査があって、次に視力の検査、円の欠けた部分を当てるお馴染みの検査だ。
私の読めたのは最上段だけで判定は裸眼は0.1。
次に眼鏡を掛けてもう一度見たら今度は下の方まで読めた。
看護師に頑張ってと励まされたが、ご褒美が出る話でもないので
そこそこに「見えません」云って切り上げた。視力は1.0、
次に診察室に呼ばれて先生の前に座る。
大仕掛けな検査器機が据えてあって覗いて下さいと言われた。検査は直ぐに終わった。
医師は「緑内障の心配はない、初期の白内障の症状が見られるが貴方の年では普通のこと、
目脂止めと白内障の予防薬を出しましょう」と言って横を向いた。
医師は器械越しに私を診ただけである。
家に戻ってネットで緑内障と白内障の事を調べたら、
どちらも手当てが遅れると失明することがあると書いてある。
医師が最初に緑内障と白内障を検査した訳を私は納得した。
今日は生まれてはじめて目の健康診断を受けた記念すべき日になった。
その後、目のゴロゴロは再発していない。きっと目薬が効いているのだろう。
本日も平穏なり