白隠和尚のブログ

今日より明日が幸せでありますように。好奇心旺盛な70代のブログ。

東山公園とアフリカ旅行

2017-03-29 08:14:25 | 旅行



医師から難病「体内炎症」はほぼ完治したと告げられたので、体力の回復の程度を測りたくて昨日、東山公園を訪れた。
この公園は敷地面積が広く起伏に富んでいるので歩行訓練には絶好である。
お天気も良し、春休み中の子供たちに混じってほぼ三時間歩いた。

私は動物を見るのが好きでアフリカのサファリツアーに参加したことがあるので以下にその一部をご紹介する。

[ザンベジ川の夕暮れ]この頃から動物たちは岸辺に集まり始める




[宿舎のロッジ]庭先をインパラや子牛程のイボイノシシが我が物顔で徘徊していた


[ビクトリアの滝]イグアスの滝、ナイアガラと並び世界三大名滝に数えられる美景、乾期のため水量がやや不足


[象にむしゃぶり付くライオン]


[ケープタウンの夜景]

[喜望峰の灯台]アフリカ最南端の灯台、コロンブスもこの灯台を目印に航海したはずだ



お わ り


映画 [映画] 92才のパリジェンヌ

2017-03-25 18:08:48 | 映画の感想

[娘の背ではしゃぐ92才のパリジェンヌ 彼女はこの後、人を遠ざけて自ら命を絶つ]

自分の美学を貫きその人生を終える決意をした一人の女性とその家族の姿を描いた映画である
「あらすじ」
元気な彼女だったが数年前から書き記している「一人で出来なくなったことリスト」の項目が次第に増していったある日、自損事故を起こした事をきっかけにマドレーヌは逝くことを決める。
92才の誕生日パーティーの席で感謝のスピーチの後「今まで本当にありがとう、私は十分人生を楽しんだから自分で自分の事を始末出来るうちに死にたい、私は2カ月後に死にます」と宣言して周りを驚かすところから映画は始まる。動揺する娘、激怒する息子、一緒に居てと懇願する孫・・・
母を説得しょうと会話を重ねるうちに娘は次第に母の生き方やその強さに心を動かされていく。気持ちが吹っ切れて自由と尊厳を取り戻したようにいきいきと振る舞うマドレーヌに対して、母の翻意を願いつつもそれを口に出せない家族の心の葛藤が残された日々の暮らしに投影される
シナリオは秀逸だ。

この映画はフランスの元総理の母がモデルでそれを娘が映画にしたのだと言う。計画的自殺という深く深刻なテーマを扱っているが、見終わった後、私は大いに共感した。

この映画を観て名作「楢山節考」を思い出した。ある山村の寒村が舞台での映画で、老人は70才を向かえると口べらしのため山に入るという風習を描いたところが話題になった。息子役が緒形拳さん、おりん婆さんを坂本スミ子さんが演じた。
圧巻は母と息子の別れ、元気な婆を背に坂を登って行く場面で観客は皆泣いた。坂本スミ子さんは婆さん役作りのため、歯を削り落として出演したことでも話題になった。


お わ り


「マエストロ」 礼讚

2017-03-23 06:10:50 | 芸術について

昨年11月にドイツの指揮者H・ブロムシュタットとバンベルク交響楽団による名古屋公演があり、そのテレビ録画を改めて聴いた。曲目は「運命」と「田園」だ。
指揮者・ブロムシュタット(以下マエストロと表記)は今年90才、超のつく御高齢でありながら全ての曲目をすべて立ったまま、しかもタクトを手にせず指先と全身でオーケストラを指揮した。無論暗譜である。その若々しい指揮ぶりに驚嘆したのは私だけではあるまい。

演奏もまたマエストロの称号を冠するに相応しい素晴らしい名演だった。特に 「田園」はマエストロとオーケストラの呼吸がぴったりで楽曲に身を委ねて楽しげで、その音色の美しさは20世紀に活躍した大指揮者を凌ぐ名演と云っても良いのではないか。

演奏会の合間に収録されたインタビューもまた、マエストロの謙虚な人柄と豊かな音楽経験に培われた深い洞察に満ちたもので感銘を受けた。
以下はその要旨である。

◇ベートーベンについて
・彼は音画ではない。自然を模写していない
・彼は人が自然から受けた感情を音楽的に表現している
・彼は教会に行かなかったが敬虔な人だった
・彼は胆汁質(激情的で怒りっぽい気質)で意志が強く決然とした
性格だった。人はそこに惹かれる
・彼は音楽で自分を語っていない
・彼は悩み多き人間で聴力が衰え、この2曲を作曲した時(1805~1806年)はほとんど聴こえなかった
・彼は耳ではなく頭で音楽を聴いて作曲を続けた
・しかし、自分自身を語らず語るのは人類の運命だった。

◇指揮法について
人間は年を重ねる程に自由になれる。経験を積めば理想にも縛られなくもなる。若いときは手本となる人から大きな影響を受けるもの、私も先輩を崇拝して模倣はしないものの影響を受けた。誰でもその理想像に近づけようとするが、その理想像はだんだん色褪せてくる。


お わ り


私の 三連休

2017-03-19 12:24:39 | 日記
NHKニュースより
[日本人男性の平均寿命が80.75才になり、これはG20各国で最高]
目出度いですなあ

世間は今日が三連休の中日、私も昔は三連休と聞くとどうやって楽しく過ごそうかと胸が高鳴った覚えがある。我々の時代はまだ男性優位(女性は思った事を全て吐露しない慎み?があった)だったから休日も過ごし方も
ある程度父親中心だったが、それでも連休が迫ってくると嫁さんは密かに練り上げた「家族揃って楽しいレジャー」プランを掲げて立ちはだかった。

今のお父さんはどうかな、昔は仕事と称して休日も家を抜ける「技」が使えたけど、現代はそんなことを口にすれば「もう帰ってこんでもいい」と永久追放されそうだ。
でも父親も、お母さんもたまには気儘にボーと一日過ごして見たいと思っているはずだね。休日、街で見かけるお父さんは大概子供という重石に引きずっているよ。ガンバレおとうさん。

私も三連休の被害者?である。宅配弁当の配達もないから連休中の惣菜は自分で探すことになる。普段、不味いのなんのと愚痴ってる癖にいざ弁当が来ないとなるとだらしなく狼狽え気味である。昨晩は景気付けに魚屋の上寿司を奮発した。旨い。寿司は決して値段を裏切られないからいい。

さて、今日と明日の惣菜をどうするか、私は内食派、好きなテレビ番組を見ながらノンビリ食べたい。
早速、冷蔵庫をかき回して食材をテーブルに並べてみれば、出てくる出てくる、まだ食べられそうなもの、賞味期限の過ぎたやつ、干からびて鉛筆状に変形したチクワ等々。
野菜は大半が萎びて食べられそうもないから農園で買ってこよう。

食べられそうなものを選んで一鍋にほおりこんで火に掛けて大体三食の惣菜が出来上がり。余りは今晩と明日に回せば計算上の惣菜を確保出来た。後はいつまで味が食に堪えられるかだ。
そうだ、たんぱく質が足りないな。友人の「やツさん」の奥さんがスーパーは四時を過ぎると値引きすると言っていたのを思い出した。
夕方、お茶した帰りにスーパーに寄って見よう。


本日も平穏なり




宅配弁当の倦怠期

2017-03-17 07:57:39 | 日記

インターホンのチャイムがなった。何時もなら「押し売りお断り」と受話器を置くところだが、若い女性の声だったのでどんな美人がきたかと玄関に出てみれば、若いお母さん風が笑顔で立っている、スマートでお洒落な装いだ、嬉しくなってお話を聞くことにした。

セールスウーマンはカタログを見せて色々説明してくれたが、如何せん現在私は「がはは」と豪快に笑う伯母さんの弁当に操を立てて居る手前お断りした。それでもセールスウーマンはまたお邪魔させていただきますと名刺を置いていった。

大分前から私はがはは伯母さんとこの弁当に飽きが来ている。一番の理由は三年近く同じ弁当を食べていることかな、もっと脂肪と塩分の効いた元気の出る惣菜が食べたいのだ、今の病院食のような味付けのお惣菜とおさらばしたいのである。

すると、私の中のもう一人の私が呟く「ほな、自分でこさえたらどうやねん ! あんたは自分で作るのが嫌さに宅配弁当にしたんやおへんか」
うーん。
そんなわけで私はもう暫くの間伯母さんの弁当の世話になることした。

昼過ぎに伯母さんは何時もの弁当を持ってきた。「和尚さん玄関が開いてますよ」と言いつつ現れた伯母さんの目は午前中にセールスウーマンが置いていった名刺の上に光った(様に見えた)。ライバルの名刺に直ぐ気づくなんて流石のプロ根性、女の直感かな。

伯母さん「玄関は締めて置いた方がいいよ悪い奴が居るから」私「どんな奴」「ストーカーとかさ」「えー!俺は大丈夫だよ」「ううん、最近は女のストーカーも居るらしいし、私だって分からんよ 、がははー」

おっとしまった、今日はバレンタインチョコのお返しを渡す積もりだったのに。


本日も平穏なり