昨日はスーパーに食料を買いにいった。
いつもは閑散としている駐車場に随分車が入っているなと思ったら
店内にチラシを手に歩いている人を見かけて合点がいった。
今日は土用の特売日なんだ。
ホウレン草に食パン、ヨーグルトにキムチ、竹輪を拾って麦茶の2Lボトルを2本がメモにある。
後は成り行き次第、気分次第である。
弁当売り場で鰻弁当を見かけた。
短冊にスライスされた鰻が弁当箱一杯に載っている。
触って見るとまだ微かに温かみもあって旨そうな奴が580円也。
これは買い物お買い得と迷わずポンと籠に入れて「昼は鰻だ」と張り切る。
次に果物コーナーに回り切り口の新しい新鮮そうな葡萄を見つけてこれもポン。
たまには贅沢も悪くないなとレジへ。
家に戻り鰻弁当を前にして「さあ」と蓋を開けた時に580円の謎が解けた。
うなぎはフグ刺身の如く、
まるで向こう側が透けて見えるような、カンナで下ろしたような身の薄さ。
あまりの見事な職人技に一時見とれた。
タレで鰻の身の薄みをカバーしてあるのを見破るべきっだった。
今日、580円で満足な鰻が食べられる訳がないよな。
気を取り直した頃に電話が鳴った。
「〇〇さん葡萄お忘れではありませんか」
スーパーからである。しまった、レヂの棚に置き去りにした葡萄の事を知らせてくれたのだ。
しかし、再びスーパーに戻る気分になれないから
「適当に処分して、あなたに差し上げます」
本日も平穏なり