白隠和尚のブログ

今日より明日が幸せでありますように。好奇心旺盛な70代のブログ。

"見られている"

2016-03-29 20:39:08 | 日記

長椅子に寝そべって見上げた位置から『達磨』は私を見下している。
荒々しく筆太一気に描き込まれたこの『達磨』が私は大好きである。

蛇足を承知で申し上げれば作者は名僧・白隠禅師、数描かれた『達磨』 の中の1枚のコピーであり、京都龍安寺の売店で偶然見つけた私の宝物である。
白隠禅師は今から330年前の人、達磨を描き(書も有名)禅の布教に用いて平易な言葉で禅を説いたそうである。無欲恬淡、生涯寺を持たず全国を行脚したらしく、その生きざまにおいてあの良寛さんの先輩である。

改めて『達磨』と対峙する。眼光は鋭く観るものをねめつけ震え上がらせるが、暫く見ているとその表情が笑みをこらえているかのごときに見えてくるのが不思議、堪らない、非凡である。

ある作家が「日本人画家の描く人物画の目はせいぜい食い付く程度であり、外国人画家のそれは血に飢えた憎悪が感じられる」と書いた。その主張は案外この『達磨』にも当てはまるような気がする。

まだ『達磨』は額の中で私を見ている、見られている。恰も「和尚、お主の魂胆は見えているぞ、フン」とからかわれたているようだ。

テレビはヨーヨーマによるショスタコービッチの「チエロ協奏曲」の演奏が終わった。温かく包み込まれるような美しい音色に暫し陶酔中。

今日も幸せである。

今日の散歩

2016-03-29 17:15:01 | 日記
暖かい穏やかな陽射しに誘われて今日はいつもの2倍 10000歩/2時間コースを散歩した。途中で4.5人の見かけぬ顔と行き交ったから皆さんポカポカ陽気に誘われたのだろう。
近くの山に薄い春霞がかかっていたしランニングする学生さんも見かけた。
Uターン地点に到着したら背中がじっとり汗ばんできたので水を補給した。
復路は小川に沿ってゆるい勾配の上り坂だ。疲れたのか息が荒くなっているのが分かる。桜はまだ蕾、素人の私の予想では満開は10日位先だと思う。

この辺りにはカピバラかヌートリアらしき大型のネズミも生息していて
体長が50㎝位のやつもいて真冬に川の中に平気で潜っているのを見かけたことがある。

自宅近くでコンビニに寄り「オニギリ」を買う。今日はB店、A店のほうがご飯が美味しいのだが同じ店に通うのに少し抵抗があるので店を通い分けてるのである。この年になってもまだ世間体を気にしているのだ

家に着いたらもうクタクタ、誰も見てないことを幸いに手足を思い切り
伸ばし「アー、疲れた」と声に出して叫んだ。


今日も平穏 幸せである。

囲碁界に激震

2016-03-11 19:10:08 | 日記


つい1ケ月前にヨーロッパ囲碁チャンピオンがコンピュータに5年連続・5連敗したとのニュースを聞き驚いたが昨日は韓国の李・セドル九段がグーグル開発のコンピュータ(人口知能Alというらしい)に2連敗を
喫したとの報道に愕然とした。
李・セドル九段といえば囲碁通ならずともその剛腕で世界中に知られるプロ棋士である。その彼が一度とならず2度も負けた、これを大激震と言わずにはいられないのである。

コンピュータが進化し続けていることは四半世紀前にチェスの世界で、
最近では日本の将棋棋界でこちらもトッププロが負かされて話題になっていたが、囲碁だけは読みの深さや巾、何より大局観に裏打ちされた戦略が求められることでまだまだコンピュータは人間には勝てないと言うのが衆目の一致するところだった。

つい1週間前に我が日本の誉、井山裕太くんを打ち負かした男が
李・セドル九段である。2敗したとはいえ対局はまだ3局残されている残り全部を勝って人間の素晴らしさを見せて欲しい。世界中があなたの勝利を待っている。

宅配弁当

2016-03-09 09:06:55 | 日記
宅配の伯母さんの配達してくれる宅配弁当を常食しするようになって3年目に入った。その前は自分で台所に立つて作っていたが、次第に面倒くさくなっていた矢先に宅配弁当を知ったのである。

最初の内はお惣菜の彩りも新鮮で物珍しさもあったし、何より夕食時
になったら弁当を冷蔵庫から取りだし電子レンジで「チーン」をすればいい、3分で食べられる手軽さ便利さが気に入ってたのである。

しかし、去年辺りからお惣菜の「癖のない味」に物足りなさを序でに
ご飯の炊き方にも一言言いたくなってきた。要するに飽きてきたのである。昔のような蓋を開ける前の「今日のご馳走は何かな」というワクワクした気持ちは興らないまま、古女房を見る目付きで弁当を眺めているのが自分で分かるのである。

しかし、毎日明るい声で「こんにちはー」と声かけし、笑顔と共に弁当を差し出す伯母さんに「明日からもう弁当は要りません」と言えるのか和尚、伯母さんの顔が一瞬にして悲しみに曇るのに耐えていられるかね
和尚

どうするの 白隠和尚

台湾 果たせなかった三つの楽しみ

2016-03-03 21:51:03 | 旅行

故宮博物館には書聖と尊称される王義之の作品が収蔵されていることを記憶していたので20年ぶりの再会を楽しみに訪れた。20年前には気が付かなかった発見というか喜びを吸収出来ればと思ったのである。
残念ながら願いは叶わなかった、書は展示されていなかった。
私は本館を見て回ったのだが、或いは新設の南館の方に展示されているかも知れない。

市民公園(私は大安公園を目指した)で地元の方々が三々五々繰り出して
ゲームやダンス、その他に興じておられると聞いていたのでスマホ[話して翻訳]片手に訪れたが予定した日は朝から雨で願いは叶わなかった。同じ理由で囲碁交流も中止。

結局、目的は一つも果たせ無いままストレスを抱えて帰国しました。
近いうちにまた出掛けようと思っています。