白隠和尚のブログ

今日より明日が幸せでありますように。好奇心旺盛な70代のブログ。

またまた入院 (2) 紹介状で緊急入院

2018-02-27 20:11:33 | 病気の話

私は娘の声を虚ろな気持ちで聞いた。
娘は私を見るなり状況を察したのか直ぐに飛び出していったと思ったら、マスクを買って舞い戻り
「インフルエンザだよ、直ぐに医者に診てもらおう、注射一本で良くなるから」と断じ、

高熱と悪寒で震える私を引き立てるように車に乗せた。
驚いたことにカーナビには既に目的地が入力されており、
其処は半年前迄私の主治医だった医師が開院したばかりの病院だった。

私の病歴を知る元主治医は一通りの診断を終えると
「B型インフルエンザです。肺炎が悪くなっている、このまま入院した方がいい、紹介状を書きましょう」
と一気に進んだ。

この「入院」と言う言葉を聞いて娘はホッとした様子だった。
元主治医は直ぐに電話でベッドの空きを確かめた後、紹介状を書いてくれた。
しかし私は内心入院が嫌で堪らないので出来れば注射一本で貰って
このまま帰宅したかった。

総合病院に向かう車中、私は無口だった。
病室の特別の空気、真っ白な部屋に押し込まれた気分や点滴の苦痛への想いが気分を憂鬱にした。

総合病院に着くと娘が緊急救急受付センターと書かれた非常口から入るのだという。
其処は薄暗くヒンヤリとしており恰かも冷暗室の入口のようだった。
若い医師と看護師が私を待っていた。


つ づ く


今年もまたまた入院~発熱

2018-02-26 09:47:44 | 病気の話

今冬も予感どおり?風邪から入院した。
一昨年、昨年に続き三年連続である。12日間入院した後退院を許されたが、
その理由は持病の肺気腫は治療法が無いから、自宅で好きに暮らし
息苦しくなったら酸素ボンベを喰わえなさいと云うのが医師の処方箋である。
そんな経過を経て私は目下自宅療養中である。


体調の異変は福建省から帰国した日に顕在化した。喉に何かが引っ掛かったようでおかしいし、全身がけ怠い。
旅行で風邪を引いたと自分で診断して直ぐに布団に潜り込み
市販の風邪薬を飲んで熱の下がるのを待った。
食欲は無し、連日殆ど何も食べず水だけ飲んで過ごしているうちに
体温は日増しに上がり試みに測って見た時には39℃超。
これは風邪だと気が付いたのは帰国後四日目だった。

身体のアチコチが痛みだした。寝返りをするだけで身体と蒲団がこすれヒリヒリする。
そして猛烈に寒気がした。
電気毛布とヒーターで暖を入れているのに寒さで心身硬直と身震いが止まらず、
トイレに立ったときなど思わず声を出して寒さを罵った。

娘に窮状を伝えようとスマホに手を伸ばしかけて止めた。
熱は朝になれば下がるかも知れない、
真夜中「LINE」など打てば娘の事だからすっ飛んでくるのは目に見えていると思った。

高熱と疲労困憊しきった身体でヒーターの回る音を聞いた。
自分は人生を十分楽しんだし、
一人暮らしにも慣れているがあの世に旅立つときは子供たちに見送って欲しいものだが・・・

何時間か過ぎた頃、娘の「お父さんどうしたの?風邪?」と叫ぶ声に意識が少し戻った。


つ づ く


中国・[福建土楼]を訪ねて

2018-02-23 09:35:47 | 旅行

NASA(アメリカ航空宇宙局)が初めて[福建土楼]を衛星写真で見た時、「何処かの国がミサイルを撃ち込んで出来た痕跡」とコメントしたという。
〈福建土楼〉


この形の集落は福建省全体で現在も20000箇所程度残存しており、保存状態の良い数ヵ所が世界遺産として登録されているという。今回私達が訪れたのは、アモイから2時間余り入った比較的交通の便の良い場所である。
[福建土楼]が歴史に登場したのは12世紀頃らしく、ジンギスカンの活躍やら、マルコ・ポーロが東方見聞録を記した時代と重なる。歴史好きの私としては是非訪ねてみたかった土地である。

土楼は周囲を高さ4~5mの土壁を巡らして異民族や盗賊と云った外敵からの侵略を防ぎ、外部との通行は一ヶ所だけの出入口で行った。


土楼の内部は中央の中庭を二層、三層からなる円形の木造集合アパートが囲んでいる。俯瞰すると矢張り爆弾跡に見えるに違いない。







この土楼では60世帯以上の人達が半年以上、籠城することが出来たらしい。今も多くの人々がこの不思議な形の住居に生活しておられる。

〈近隣の古民家〉



お わ り


中国・福建省の旅 (1) アモイとコロンス島

2018-02-01 17:14:36 | 旅行

アモイ市内は朝から本降り底冷え「なんだこの寒さは、旅行会社の嘘つき、暖ったか福建省は何処だ、インチキ金返せ」の心境だった。

午前中は市内観光。華僑・陳嘉庚なる人物が創設したとされる学園都市「集美学村」と中山路散策、南普陀寺を回った。


〈南普陀寺〉



どちらも観光名所らしいが、雨は止まないし傘を差して歩くのもうっとうしく、トイレは混んでいるしで盛り上がりは今一つ。

午後、コロンス島に渡る。1840年頃から外国人が居留し始め、領事館等が建てられたりして多様な文化が融合発展したという。2016年世界遺産に登録
〈船上からアモイ市内を見る〉

〈移動は電動カートで〉

〈日光岩からの眺望〉

日光岩は島の中央に位置する標高400mの1枚岩。傾斜がきつく私はパス、見上げて待った。
〈日本領事館跡〉

〈島の観光道路〉


現地のガイドが「中国は何処にも中国人が一杯いるよ」と笑ったが、
その言葉を帰りの船で実感した。
船待ち中、乗船ゲートが開くや否や周りの人は一斉に駆け出し、私が乗船した時には椅子席はもとより無し、デッキも人が鈴なりで全く割り込む余地無し。暫く船内で立ち往生した。久し振りに大勢の人を見た。


つ づ く