白隠和尚のブログ

今日より明日が幸せでありますように。好奇心旺盛な70代のブログ。

散歩道で友だちと会う

2018-11-28 16:53:00 | 日記

リハビリのつもりで家の回りを歩き始めた。今日で5回目。
はじめは突然の酸欠発作に注意しておそるおそるだったが少し大胆に歩いている。
昨日は1400歩歩いた。

家を出るとき己の顔を鏡に映す。やつれてる、病み上がりと加齢が重なって
顔の表面も輪郭もさらに年をとった気がする。
イタリアでは高齢は財産と言って高齢者は大切にされるらしいが、
さて、日本はどうか

片手に酸素ボンベを乗せた小さな台車を牽いて歩き出す。
これが意外に重く地面の凸凹を拾うので思った以上に疲れる。
指先に血中酸素濃度計をつけ、歩数計も付けた。
知ってる人と顔を会わしたくないのでマスクで顔を覆ってうつむき加減に進む。

最初の角で早速声がかかった。見ると100mほど先の耕運機の上で、
もう一人は野焼きバーナーを 持った人が私に手を振っている。
マスクで顔を覆っているのにもう呼び掛けられた。
近くに寄ってゴルフ友達の二人だと分かった。

二人は私の私の病気を案じてか、何時もの軽口が飛ばない。
一人が「来年まで無理だね」と笑顔でいった。無論ゴルフの事だ。

私は「春までになんとかするよ」と借金の言い訳のような返事で応じたが
多分私の顔には「ゴルフはもう出来ないよ」と書いてあった筈である。


お わ り


訪問看護師が来た

2018-11-25 08:36:23 | 日記

病院のケアワーカーさんと、主治医からの指示によって

退院の翌日から週に3回訪問看護師が来てくれることになった。

毎回違う人が来るが診察の手際の良さから介護経験の豊富な方々とお見受けした。初日は次のようだった。

看護師は2時頃お見えになる。初対面で何やら照れ臭い感じだった。
体温、血圧その他を測り聴診器を当ててから
「トイレは何回か?」「ご飯は美味しいですか?」などと型通り質問があったのち
「お風呂はどうしますか?」と核心に触れてきた。

「入ります」「ではお湯を入れてきましょう」。
暫くすると看護師は私の下着を剥がそうとして迫って来たのにはびっくり、
「自分で脱ぎます」と浴槽に向かうと今度は「洗いましょうか?」と背中に声がかかった。
とんでもないと私は大慌てでそのサービスもお断りした。

私は自分の裸は人に見られたくないのである。この年になってもである。
一方の看護師さん達は入浴中の患者に若しものことがあっては大変だからと、
脱衣場で私の様子を窺い、ときどき覗いてもいた。

風呂を出てから足の爪を切って貰い靴下を履かせて貰った。
私は手の指が届かないからこれもサービスの範疇である。

次からはどの看護師も一緒に風呂に入りますますかと云わなくなった。


お わ り


食べるだけが楽しみ

2018-11-22 10:44:38 | 日記

まだ自由に外に出歩けないので今日も部屋のソフアに寝そべっている。
魚河岸のマグロである。そんな事で今は食べることが楽しみだ。

朝はパンか麺、どちらも直ぐ食べれるように娘が用意してくれているが、正直私はお粥が好き、
病院で毎食出たお粥はお米に味があったから◎を差し上げよう。
横浜中華街で食べた朝粥は絶品だった。
異国情緒溢れた小さな店で中国語訛りの強いお母さんが忙しげに立ち働いている姿が今も目に浮かぶよ。

朝を食べた頃に娘が私の身辺の片付けにやって来る。
掃除機かけて台所の洗い物をして冷蔵庫の点検などを片付けると、
ゴミと汚れた洗濯物を抱えてお帰りになる。
出勤前に寄ってくれるのだが、隔日とはいえ良くしてくれる。
手前味噌で恐縮だが、我娘の口から愚痴や泣き言の類いを聞いたことがない。
一体あの子の強い性格は誰から受け継いだのだろう。私ではないことは確かである。

昼と夕食は新しく開拓した弁当屋が来る。
今度の弁当屋は味噌汁が付いてくるし、おかずも彩りが豊かな献立が楽しみ。
〈うなぎが付いたこともあった〉


今日のおかずは何だろう?が小さな楽しみだ。
玄関の「ピン・ポン」が鳴った。玄関に出ると私と年格好の似た老人が立っている、
お爺さんから弁当を受けとると私の午前中が終わるのである。


お わ り


鼻のチューブを外したい

2018-11-19 17:58:11 | 病気の話

退院して10日ほど過ぎて体力が少し戻って来たような気がするが、まだまだだ。
看護師に「和尚さん酸素ボンベの酸素を切ると息が出来なくなって危ないよ」
とチューブのことを何度も注意されて退院したものだ。

いまのところ食欲もあって、体調もよろしいが、一寸した運動しても息が切れて
苦しくなるのが悩みである。
また、部屋のどこに移動するにも長いチューブは邪魔で仕方がない。
トイレにも風呂の中までも、
長いチューブをぞろぞろ引きずって入っていくときは心底イライラする。

主治医は私の持病「肺気腫」について
「現在の医学では治療は不可能ですが、体力を付ければ
血中酸素濃度が上げられるのでチューブを外せます」とリハビリを勧める。

周りや知人が励ましや応援が嬉しい、早く元気を取り戻したいと
気持ちは前のめりになるばかりである。

昨晩は珍事が有った。寝ている間に鼻に差したチューブが外れているのを朝まで
知らず寝ていたが何事も無かった。少し安心した。


お わ り


めげるな 稀勢の里

2018-11-15 15:14:10 | 日記

さぞ悔しいだろう、無念であろう。
其にしても連敗後の横綱の心情を思うと休場会見は残酷すぎる。
でも横綱あなたは毅然とした口調で耐えた。立派だったよ。

場所前あんなに自信に満ちていたのに
蓋を開けてみたら勝利の女神は一度もあなたに微笑むことはなかったね、
だから大相撲は見ていて力が入るのだが・・・

この屈辱を是非来場所の土俵の上で晴らして。
全国の大相撲ファンは賜杯を抱くあなたの勇姿を見る時を心待ちにしているよ。

もし初場所のチケットが当たったら私も東京まで応援に駆けつけるからね
兎も角、今晩はしっかり寝て嫌なことは全部忘れることだよ


 1ファンより