今年、最後の散歩に出た。いつもの道をしっかり着込んで歩だす。道沿いの田圃には霜柱が所々に見かけるものの水溜まりに氷は張ってない。暖かい大晦日だ。
家近くの田圃で自称「年中無休の奴隷生活者」のOさんを見かけた。
今日は大掃除をしているようだ。使い込んだ椅子を庭木の剪定ゴミと一緒に燃やしている。Oさんもようやくビニールハウスから出て年越しの支度を始めたみたいだ。
今日は息子が帰省する。打ち合わせた時間に間に合うように時計を見ながら動いた。
駅からの帰り道、スーパーで食料を仕込んで帰宅したら、郵便受けにゴル友のやツさんから切り餅の差し入れが届けられていた。何時も朴訥な親切で私を気遣ってくれる掛け換えのない隣人である。
昼過ぎに宅配弁当の伯母さんが注文のおせちを届けてくれた。今日の伯母さんは身綺麗だったので、思わず「綺麗で見違えたよ」と言ったら伯母さんは照れ臭そうに「ガハハツ」と笑って誤魔化した。正月は女性を美しく見せると私は思った。
息子と銭湯に行く、駐車場も浴室も超の付く混みようだった。大勢の人が今年の塵垢をここで洗い流そうとしているのだろう。
日が沈む頃に次男も帰り、我が居間に半年ぶりに団らんが戻った。
いつもの大晦日がこれから始まるのだ。
皆さまよいお年を
お わ り